外部防水下地

2008年03月20日

欠陥住宅事例70

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 ホームページの欠陥写真がパート3へ以降しました。
 
 今回は透湿防水シートの重ね不足です。
 
 
 
■今回の事例______________________
 
 ・「透湿防水シートの貼り重ね寸法不足」
  __________________________
 
 70






  
 写真解説:透湿防水シートの重ね不足、
        写真の青矢印巾が規定で
        赤矢印の重ねしかない。
 
 ほとんどの住宅において外壁材の下に施工される
 
   「透湿防水シート」
 
 材質は簡単に言えば紙で
 雨を通さず、湿気だけを通します。
 
 
 仕上げの外装・・
  サイディングでも
  モルタル壁でも
 
 
 それ自体の防水は100%ではありません。
 
 仕上面から入ってしまった雨を
 最終守るのが「透湿防水シート」です。
 
 
 
 ここから説明を・・と思いましたが
 こんな協会のHP見つけました。
 
 透湿防水シート協会  http://ntba.jp/
 
 私も今まで知らなかったです〜
 わかりやすい説明、図があり、
 知りたい人は是非見て下さい。
 
 
 今回の問題は下からの貼り上げでできる
 上下のジョイントの重ねが足らないことです。
 
  (上下重ねの規定は90mm以上)
   ※メーカーで100mmとしているものもあります。

 上下、左右などのジョイントは
 ただ、重ねるだけで密着などは通常しません。
 
 ジョイント部分や窓廻りなどが不完全ですと
 防水の意味がなくなりますね。
 

 
 
 
 ◆対策
 
 この部分はあとから見えなくなる部分であり
 雨漏りという家にとって重要な事なので
 
 検査を必ずしましょう。
 
 サイディングから雨が入り
 上下の重ねが反対で雨漏りした家を
 調査したことあります。
 
 

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2007年10月26日

欠陥住宅事例39

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
   『防水テープ施工の不手際』を紹介します。
 
 
■今回の事例_____________________
 
 ・防水のためのテープを窓廻りに貼っても
   上から押さえないために密着せず機能を果たさない。
  
  _________________________
 
 39






 
 
 写真は少しわかりにくいかもしれませんが、
 建物の外装仕上げ材の下は防水紙という防水と透湿の機能を
 持った紙を貼ります。
 
 
 外装材はジョイント部や目地、コーキング部などから
 雨が入る可能性があり、防水紙は防水の最後の砦として
 非常に重要な役割です。
 
 
 ただ、防水紙も窓や配管部分は切れてしまうため
 その箇所の廻りには防水テープを貼らないとダメです。

 写真のようにテープ自体を抑えないと密着しないため
 隙間が出来て意味がありません。
 
 
 職人の手で防水紙とテープを押さえない限り、
 そのまま仕上がり一生密着しないままです。
 
 
 窓廻りは雨漏りしやすい箇所の1つです。
 ちょっとの事で被害が大きくなるため
 検査でも特に注意する箇所の1つです。
 
 
 
 
 ◆対策
 
 外装職人のだけの確認でなく
 監督や第三者のチェックが必要。

iekensa at 08:10|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2007年10月16日

欠陥住宅事例36

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
   『外壁目地処理の不備』を紹介します。
 
 
■今回の事例___________________
 
 ・コーキング材を付きやすくする「プライマー」の手抜き
  
  _______________________
 
 36






 
 写真は目地の施工直前、土まで付いている。

 サイディングはその材質が硬く変形などないと一見思えますが
 実はよく伸び縮みするんです。
 
 また、運搬の面から長さに限界がありどうしても目地を取る
 必要があります。
 
 
 建物にはこのように外壁以外にも目地が付き物で
 コーキング材はなくてはならないものです。
 
 
 今回、外壁面では防水の役割も受け持ち
 材料との接着性が施工上重要ポイントです。
 
 施工面の埃などを取り除く事はもちろんですが、施工前に
 接着性を高める「プライマー」という材料を塗る事は
 非常に重要です。
 
 
 最初に書きましたがサイディングが縮んだ際、
 接着が悪いと簡単に離れてしまい、雨漏りの原因になります。
 
 
 大手ハウスメーカーでも過去に大量にコーキング切れ
 を起こしました。それほど、切れやすいものです。
 
 
 
 ◆対策
 
 ・専門職を使うこと。
 
  ただし、専門職でも忘れはあるでしょう。
  色つきのプライマーで施工忘れを防ぐ事ができますが
  他へ付いた場合に落ちないため最近は透明のものしか
  見かけません。
  
  あくまで下地処理剤で仕上げしたらわかりにくいです。
  
  
  救いは雨漏りは10年の瑕疵担保期間があり
  手抜きがあれば早期に切れてわかるでしょう。ただ、
  良く外壁を見てないと気が付かない場合もあります。
  
 
 
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■(2)編集後記
   (たまに記載します、毎回読みたい方は
    メルマガ登録(HPよりできます)してください)

 
 先週、ケミカルアンカーの引抜き試験に立ち会いました。
 
 施工後1時間で規定の倍の力をかけましたが全く異常なし。
 
 
 現在の接着材の技術にはびっくりです。
 
 
 ケミカルアンカーとは

 コンクリートに穴をあけ、エポキシ系の接着剤で
 アンカーボルトなどを接着する事です。
 
 鉄筋コンクリートの耐震補強などでよく使われています。
 住宅ではアンカーボルトを入れ忘れたなどの際に使います。
 
 
 専門職による施工でしたら、アンカーボルトやホールダウン
 を入れ忘れる大きな失敗があっても元の性能は十分出せます。
 
 
 よくありがちな監督さんの施工は要注意です。
 
 なぜ?
 
 
 今日のコーキングの話と同じで
 下地処理が完璧にできない場合が多いからです。
 
 

iekensa at 22:09|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2007年09月05日

欠陥住宅事例27

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 今回は『防水シートの重ね巾不足』を紹介します。
 
 
■今回の事例_______________________
 
 ・建物のコーナー部で防水シートを継いだ際
  重ね巾が足らなかった。
 
  規定・・法律にはないですが通常、コーナー部分で防水紙を
      継ぐ際は180mm(上下は90mmの倍)欲しい。
  ___________________________
 
27
 
 
 



  『防水紙』とは?
 躯体の外周に張る、『防水』と『浸湿』の役割のもの
 水は通さないけど躯体から出た湿気は通すもの
 
 
 商品の一例を見て頂くと理解しやすいと思います。
       ↓
 旭・デュポン フラッシュスパン プロダクツ株式会社

 http://www.tyvek.co.jp/construction/product/housewrap/  
 
 普通に考えると
 防水は一番外側の外壁材で十分のように思えますが
 木造住宅はほとんどが外壁材と防水シートの2重防水です。
 
 外壁材はジョイントのコーキング切れなどがあれば
 雨漏りします。それを最終で防ぐのがこの防水シートです。
 役割としましては結構重大です。
 
 
 施工方法ですが
 
 防水シートはロール状になっていまして下から順に張り上げ
 留め付けはホチキスの針のようなもので留めます。
 
 窓などの開口部は防水テープを張って密着します。
 
 
 
 
 
 ◆対策
 
 きちんとした職人に張らせる事。
 
 雨が降るからと急いでアルバイト的な職人代役などに
 やらせない事。
 
 
 雨が漏りやすい箇所を重点にチェックする事です。
 
 漏りやすい場所は
 ・窓廻り
 ・下屋などの取り合い
 ・バルコニー手すり壁取り合い
 ・今回のような出隅、入隅などです

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2007年06月19日

欠陥住宅事例2

 「欠陥」とは1、契約違反、
       2、基準法等建築関係法令に抵触、
       3、一般に使用している技術基準に抵触
                    することです。

 広い意味で捕らえると現在90%以上の家は欠陥住宅です。
 
 
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■(1)今回のニュース、事例

 こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 今回は断熱材検査に行った木造現場の例です
 
 
■今回の不備_____________________
 
 ・窓廻り防水テープ張り方間違い(雨漏り対策不備)
   窓の四方に下→横→上の順で施工するもの
 
 ・壁断熱材の隙間、浮き(隙間が多いと効果激減します)
   隙間なく施工することが大切
   
 ・ボルト締め忘れ(耐震性に影響することも)
   木造軸組は梁部にボルトが多く使われる
 
 ・下地材の木が濡れている
       (乾燥すると反ってクロスが切れる)
   乾燥材を使うのが基本
 __________________________
 
 
 この中から今日は「外壁の防水についてお話し」
 
 完成後自分の家でこれだけは起きて欲しくない事例は
 何でしょう?・・・・・・
 
 
 
 「雨漏りと地盤沈下」どちらかではないでしょうか
 
 私自身も両方絶対に嫌です。
 
 
 
 屋根で雨漏りしやすいのはフラットな屋根や
 入り組んだ屋根
 
 外壁は屋根の軒が出てない家や通気層のない家が
 漏りやすいです。
 
 
 これを読むと原因の多くは設計にありそうです。
 
 
 
 しかし、現場の施工部分でも雨漏りの原因はあります。
 
 一番漏る原因になりやすいのは開口部
 つまり「窓廻り」です。
 
 
 説明に行く前にこれだけは覚えて欲しいのですが・・
 
 
 屋根も壁も表面の仕上材だけで防水しているわけでなく
 下地でも防水処理をしています。
 つまり最低2重の防水処置を行なっているのです。
 
 
 
 現在下地の窓廻りは防水テープという粘着の強いテープで
 防水処置をします。
 
 下地防水は防水紙がどうしても目立ちますが開口部の
 防水テープの重要性を忘れてはいけません。
 
 
 しかし、最近のサイディング工法は雨が漏りにくいため
 下地の防水を安易に考える職人さんが多く
 検査に行ってもかなりずさんな工事を目にします。
 
 今後異常気象で大雨が降る確率も多くなり
 雨漏り対策は重要視されるでしょう。
 
 
 ちなみに当社の検査では上棟後の断熱材検査時に
 この検査を行なう事が多いです。
 

 
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■(2)編集後記


 今回この現場は、監督の発言に怒ると言うかあきれました。
 こんなこと言ってました
 
 「当社のマニュアルに載ってないことは建築業界の基準や常識
  であってもやりません」
  
 「指摘はありがたく受け止めますが、御社とのやり取りは経費
  がかかるため是正の確認は当社監督はできません」
  
  
  
 こんな事依頼先の業者に言われたらどう思います?
 
 「依頼先を間違えた」と思うでしょう。
 
 
 お客のことを全く考えていません。
  
 
 コムスンやNOVAのような利益しか考えていない会社が今
 ニュースになっていますが全く似たような会社です。
 急成長した会社の共通点でしょうか?
 
 ライブドアの件も記憶に新しいですがどこかにしわ寄せが
 必ずあります。
 最近は人手不足で急成長している会社にいい人材が集まる
 とは限りません。
 人が足らないから採用のハードルが下がるはずです。
 
 依頼先が倒産しては困りますが、
 確実に成長している会社を選ぶべきでしょう。
 
 
 家は造るほうも楽しく完成を楽しみにして造って
 欲しいものです。
 大工さんたち職人さんはそんな気持ちの方が多いですよ。
 
 監督という仕事は確かに「ハード」ですが楽しく
 やって欲しいです。
 


iekensa at 11:37|PermalinkComments(0)TrackBack(0)