外部防水下地

2011年12月09日

事例433『防水テープの不備』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 今朝は現場直行で、2件検査してきました。
 
 朝早いと、やはり寒い。
 風がまともに当たる屋根の上が、一番寒かったです。
 
 
■(1)今回の事例____________

  「防水テープの不備」
 ___________________
 
 433

 
 
 
 ◆写真解説
 
 窓まわり、両面防水テープ(黒色)と防水紙が接着していない。
 サッシ部への雨漏りの原因になる。
 
 
 ◆内容説明
 
 写真の箇所、通常はしっかり接着していて
 紙がめくれるようなことはない。
 
 紙とテープをしっかり密着させるには
 人の手で、抑えないとダメです。
 
 その作業を手抜きした事例。
 
 
 現状のまま放置すれば、外壁材内へ雨が入った時、
 この部分からサッシ上に雨漏りする。
 
 
 ◆対策
 
 外壁が仕上がってしまうと、確認不可能。
 
 外壁の防水下地検査でチェックする。
 
 
 
====================

■(2)編集後記

 
 「リフォーム詐欺」
 
 何となく聞いたことがある言葉だと思います。
 実は、新築でも詐欺業者は存在します。
 
 詐欺の手口は、最初お値打ちに見せかけ、契約させる。
 契約後に、これは見積に入ってなかったとか、
 いろいろ理由をつけて、追加料金をぼったくる。
 
 
 現在関わっている事件。
 依頼者は、大きな変更などしていないのに
 何百万円も請求されています。
 
 払うまで現場はストップ。
 早く住みたければ金払えと言っている。
 
 
  初めて家を買う
  専門的なことは分からない
 
 大半の人が当てはまる
 この条件に付け込まれたようです。
 
 現在、法的手段で対抗するか検討中。
 
 
 家は一生のうちで一番大きな買い物。
 悪徳業者を見分ける目を持っていただきたい。
 
 
 具体策をひとつ紹介すると、
 契約前に、第三者検査を入れていいか聞いてみる。
 
 私と裁判などで関わった悪徳業者は、
 当社が検査に入るなら、契約はできないと言います。
 
 悪徳業者は、私のような第三者の介入を嫌がります。
 素人騙しが、できなくなるからです。
 
 
 ブログの引越しをしました。
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2011年03月22日

事例358(バルコニーのおさまり)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 東北地方太平洋沖地震の影響で
 今日も1件の予定が延期。
 
 新築現場は今後しばらく、
 予定の延期が増えそうです。
 
 
 影響が出ない業務は「紛争処理」
 時間が空いてくるだけに、
 通常より処理時間が早まるでしょう。
 
 
 
■(1)今回の事例___________

  「バルコニーのおさまり」
 __________________
 
 358

  
 
 ◆写真解説
 
 木造のバルコニー。
 掃きだしサッシ下の立ち上がりが
 規定(120mm)より低い。
 
 雨漏りしやすく、保険の対象にならない。

 
 ◆内容説明
 
 瑕疵担保保証を掛けていれば
 バルコニーの雨漏りは保険対象になる。
 
 ただし、保険会社は全ての雨漏りに
 保険を下ろすわけではない。
 
 雨漏りしにくい構造、おさまりを指定し
 正しく施工したにもかかわらず、
 雨が漏った場合に保険を下ろす。
 
 
 サッシ下の防水との取り合いは
 雨漏りが起きやすい。
 
 基準で120mm以上の高さを、取ることになっている。
 (理由は不明ですが、100mmでよい特定メーカーもある)
 
 
 
 
 ◆対策
 
 バルコニーの勾配など、大工さん任せの場合が多い。
 
 また、瑕疵保証の構造検査時に、バルコニーの施工が
 終わっていないと、防水はチェックされない。
 
 人任せに全てせずに、工程のポイントとして
 チェックすることが大切です。
 
 
 
====================

■(2)編集後記
 
 
 名古屋の住宅現場でも
 今週からストップする現場が増えそうです。
 
 原因は外装材、住宅設備機器などの
 建築資材供給が止まっているため。
 
 
 名古屋でこの状況ですから
 被災地へも納入されない。
 
 建物復興の遅れが懸念されます。
 
 
 建材メーカーは
 被害情報をほとんど公表していません。
 
 もともと、情報を出さない体質ですから
 期待はできませんが、
 現在工事中、これから工事予定の業者、施主は
 詳しい情報を求めています。
 
 
 
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2010年12月31日

事例335(通気層端部が塞がれている)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 今日も半日くらいは、
 やり残した仕事を片付けていました。
 
 この仕事は普段、現場の都合に予定を合わせるため、
 休みを前もって決めれないなど
 プライベートと仕事を区別しにくいです。
 
 普段制約が多い分、今日は
 自分のペースで、仕事を片付けることができました。
 
 
 
■(1)今回の事例_________________

  「通気層端部が塞がれている」
 ________________________
 
 335









  
 
 ◆写真解説
 
 バルコニー防水上部。
 長期優良住宅などで必須の
 外壁通気層の下部開口が塞がれている。

 
 ◆内容説明
 
 外壁通気層の確保は
 
  結露の防止措置
  外壁雨水進入防止 のために、
  
 瑕疵担保履行法、長期優良住宅、フラット35の仕様で
 決められています。
 
 写真は通気層下部の開口が確保されていない。
 
 
 下部を塞ぎ、空気の流れを遮断することは、
 雨水進入防止措置には、影響はなさそうですが、
 
 結露防止に影響を与えます。
 
 
 ◆対策
 
 施工マニュアルがある会社なら、
 事前にこの部分の納まりを確認。
 
 ない場合は、外壁を張る前に検査する。
 
 
 
==========================

■(2)編集後記
 
 
 先日、取材を受けたときにこんな質問を受けた。
 
 「簡単な欠陥を見落とす。または、
  業者の味方をする検査会社が多いと認識している。
  
  きちんとした検査会社の見分け方を教えてください。」
 
 
 私は、
 「難しい事例を、数多くこなしている会社を選ぶこと」
  と答えました。
 
 
 難しい事例とは
 ・言うことを聞かない、無知な業者の相手。
 ・悪徳業者の相手。
 ・裁判に発展するような事例。など

 
 ただ、これはホームページなどでは判断できないし、
 NPOや有名な会社だから、いい訳ではない。
 
 
 ではどうしたら見分けられるか?
 
 
 実際担当する検査員個人を見て、
  どんな仕事をしているかを、見分けるしかない。
  
 例えば、よく紹介をする岩山健一さんは、
 ブログを見れば仕事ぶりは、一目瞭然。
 http://ameblo.jp/jikenbo100/
 
  
 誰が来るのか、アルバイト検査員が来るのか
 わからない、大組織やフランチャイズの会社へ
 依頼することはバクチだと思う。
 

 
 争いに関わる仕事は、できれば皆、避けたい。
 
 私だって、
  相手の弁護士から滅茶苦茶言われたり
  「今から事務所に乗り込むぞ!」など大工から脅されたり
  
 できれば避けたいに、決まっています。
 また、そこまで仕事に困っていません。
 
 
 なぜ、そんな仕事を受けるか?
 
 それは、難しい事例をこなさないと
 仕事の向上がないからです。
 
 仕事でも、スポーツでも甘い環境では、
 レベルアップは望めません。
 
 強いライバルがいるなど
 厳しい環境の中に居ることが重要なんです。
 
 
 
 誤解されないように、一言付け加えておくと、
 
 困難な事例を引き受けますが、
 建築士は弁護士と違い、相手との交渉には限界があります。
 
 業者が何かと、言うこと聞かないから
 検査を入れることで解決しようとするのはダメ。
 
 依頼側がしっかりしていてこそ、当社の役割は生きます。
 
 まず、依頼先をしっかり見極めましょう。
 
 
 
 明日から4日までは、完全にオフ。
 
 ゆっくり休んだり、本を読んだり、
 スキーに行ったりする予定。
 
 
 
 来年が、あなたにとってよい一年でありますように、
 心から祈っています。
 
    
 
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2010年10月12日

事例312(防水紙、横の重ね不足)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 今日は打ち合わせなどが多く、
 初対面の人にたくさん会いました。
 
 私の名刺は普通の2倍以上は厚いので
 名刺入れに、たくさん入りません。
 
 そのため、朝、名刺入れは満タンだったのに
 夕方には空っぽになりました。
 
 
 
■(1)今回の事例_________________

  「防水紙、横の重ね不足」
 ________________________
 
 312

 






 
 
 ◆写真解説
 
 外壁防水下地。
 防水紙、横の重ねは90mm以上必要。
 写真は半分以下の40mmしか重ねられていない。
 
 
 ◆内容説明
 
 今回は310発の類似例。
 このところ、外壁防水下地を集中して掲載してます。
 
 
 防水紙は下から順番に張っていきます。
 
 横の重ねは90mm以上と書きましたが
 製造メーカーは余裕をみて、紙本体に100mmの
 重ねをとるように印がしてあります。
 
 
 ◆対策
 
 雨漏りの原因になる重要な箇所。
 
 防水下地の検査が重要です。
 
 
 
==========================

■(2)編集後記
 
 
 「その施工方法は違法ですよ」

 このような指示を出すことが最近多い。
 それも、大手や中堅の建築会社に。
 
 
 なぜ、間違いに気づかないのか?
 
 
 それは、他を知らないからです。
 
 ・他社の詳細を見ることがない。
 ・性能評価など外部の検査が甘い。
 ・当社のような施主側の検査会社が入ることが少なく、
  他社評価されることがあまりないからです。
  
 
 検査に入った現場だけでなく、
 社内マニュアル自体を素直に改善し欲しいですが、
 
 いろいろ裏付けを取ったり
 改善されるまでに時間がかかっています。
 
 
 外部から意見を言われることを嫌う
 隣国のような業者もいますが
 
 今後も、遠慮なく改善意見を
 言い続けたいと思います。
 
 
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2010年10月08日

事例311(屋根防水下地の不備)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 今日、午前中の予定が来週に変更、
 急に空いた時間はうれしいです。
 
 事務所の窓を全開にして
 快適な気温の中で仕事しています。
 
 
 
■(1)今回の事例_________________

  「屋根防水下地の不備」
 ________________________
 
 311

 








 
 
 ◆写真解説
 
 屋根ルーフィング(下地の防水材)、
 外壁との接合部で立上げ高さが不足。
 
 本来、雨漏り防止のために250mm以上(赤線まで)必要。
 
 
 ◆内容説明
 
 防水下地の例が3回続いています。
 
 今回は屋根です。
 
 
 1階に比べ、2階の床面積が小さいと
  「下屋(げや)」ができます。
 
 2階の外壁と屋根が接する面ができて、
 
 この部分は水切り材や
 防水下地で漏水を防ぎます。
 
 
 250mm以上ルーフィングの立ち上げ。
 この基準はフラット35の仕様書、
 瑕疵保証の施工基準などに明記されています。
 
 
 
 ◆対策
 
 すぐに雨対策したいため、
 本職でない人が施工してしまうことがあります。
 
 あとから見えなくなる箇所だけに
 施工中の検査が重要です。
 
 
==========================

■(2)編集後記
 
 
 「我が家は間違いなく欠陥住宅。
  それなのに、業者は対応をしてくれない!」
 
 こんな相談が月に2、3件あります。
 
 その中で欠陥の程度がひどく、
  多額の補修費がかかるもの、
  場合によっては建替えが必要なものがあります。
 
 
 そうなると、本人での交渉は難しい。
 
 そこで、解決策を求めて当社へ電話してくるのですが、
 当社や弁護士を頼むと当然、お金がかかるため
 最終的に、依頼を躊躇する人が8割以上。
 
 
 当社や弁護士の費用は一般的にはわかりにくいですね。
 
 実際どのくらい費用がかかるかは
 相手へ求める金銭の額、欠陥内容によって違います。
 
 弁護士費用は事務所によって違い、
 参考に、日弁連が出している
 弁護士費用のアンケート結果(08年)によると
 
 900万円を請求した欠陥住宅裁判で 
 着手金が50万円、
 成功報酬は90〜100万円が最も多い金額のようです。
 
 私のような建築士の報酬は
 必要な調査、書類の内容、数と打ち合わせ回数によります。
 10万円以下で済む場合もあれば
 50万円以上かかることもあります。
 
 そうなると当初、着手金+建築士などへの費用として
 余裕を見て100万円弱のお金がないと専門家に頼れない。
 
 
 このような現実があるから
 お金をかけずに何とかしようと、多くの方が思うわけです。
 
 しかし、無料相談では解決しない。

 行政や消費者センターなど、さんざんたらい回しにあった上、
 弁護士の無料相談でも解決しない。
 建築士も無料では責任のある回答はしない。
 
  これが現実なんです。
 
 もちろん、当社や弁護士に費用を払っても
 裁判や調停などに勝てる保証はありません。
 
 
 
 紛争費用は「本来なら必要のないお金」
  
 また紛争は「時間」も失います。
 
 さらに、精神的な苦痛も伴います。
 
 
 それを考えると損失はかなりのものになります。
 
 
 無駄な出費等を防ぐには
 やはり、購入前や工事中の「予防」が大事です。
 
 被害に会う前に「問い合わせ」してきて欲しいです。
 
 問い合わせすることで
  欠陥住宅を日常的に造っている業者と
  契約しなくて済むかもしれませんし、
  
  検査することによって
  欠陥住宅を買わなくて済みます。
  
 
 
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2010年10月05日

事例310(防水紙、縦の重ね不足)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 夕方、健康診断に行ってきました。
 
 ここ1,2ヶ月で体重を3kgほど落としたり
 健康には気を使うようにしています。
 
 
 
■(1)今回の事例_________________

  「防水紙、縦の重ね不足」
 ________________________
 
 310
  









 
 ◆写真解説
 
 外壁防水下地。
 防水紙、縦の重ねは150mm以上必要。
 写真は半分以下の60mmしか重ねられていない。
 
 雨漏りの原因になる。
 
 
 ◆内容説明
 
 先回に続き、外壁防水下地。
 
 本例は、本職でない人が張ったと思われる。
 
 防水紙を外壁に張っていくだけだから、
 誰にでも施工ができる。
 
 前に、見習いの現場監督が
 施工している現場を見たこともある。
 
 
 この防水紙、外壁の防水に非常に重要なもの。
 きちんと基準どうり、雨が漏らないように張らないと
 意味がないです。
 
 また、外壁を施工すると、やりかえが困難。
 
 先回と同じく、雨漏りを防ぐための下地防水は
 安易に施工してはダメ。
 
 
 ◆対策
 
 見習いの職人に施工させる場合は
 きちんと教えたり、チェックすることが必要。
 
 
==========================

■(2)編集後記
 
 
 今日、検査に行った現場。
 
 まわりの環境は、新しく50区画ほど分譲された土地で、
 どこも住宅建設ラッシュ。
 
 
 ただ、家を建てる会社を選べない、
 全て建築条件付きの宅地。
 
 
 
 家を建てるときに
  土地と建物、どちらを優先するか?
  
 ほとんどの人が土地だと思います。
 
 
 輸入住宅がいい・・
 鉄骨の家がいい・・など
 買う前に思い描いた家があっても、
 
 購入する土地に、建築条件が付いていれば
 あきらめるしかありません。
 
 
 都市部では、中古住宅を買って、既存を壊すなどしないと
 建築条件付でない宅地はあまりないですね。
 
 
 
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2010年08月17日

事例295(先張りシートの破れ)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 今日の名古屋は暑かったです。
 
 ピークの午後2時台に屋根裏に入りましたが
 3分くらいしか続けて居られない。
 
 この暑さでは集中力も途切れそうです。
 
 
 
■(1)今回の事例__________________

  「先張りシートの破れ」
 _________________________
 
 295

 







 
 
 ◆写真解説
 
 雨漏りしやすい、壁と屋根の取合い部。
 
 雨漏り防止のために施工された
 先張りシートが破れている。
 
 これでは意味がない。

 
 
 ◆内容説明
 
 屋根と壁がくっついている箇所の写真。
 
 ここは公庫仕様書などでも
 雨漏りしやすい箇所とされている。
 
 
 そのため、屋根と壁の間へ
 躯体組み立て時に、防水シートを挟みます。
 (先に張るために「先張りシート」と呼ばれると思います)
 
 
 そのせっかく施工したシートが破れている。
 
 下地防水を施工した職人も放置したので
 検査で指摘、是正させました。
 
 
 
 ◆対策
 
 このような防水下地の施工は
 雨漏り対策上、重要です。
 
 仕上げ外装に入る前に
 防水の破れ、不備を確認することが大事です。
 
 
 
==========================

■(2)編集後記

 
 ヤマト運輸で送った書類が
 1週間経っても届いていないことが判明。
 
 
 朝、問い合わせをしたのに
 返事がないため、何度か催促。
 
 先ほど9時すぎに、ようやく返事があり、
 「まだ届けていません。すいません、明日届けます」だけ
 
 私に言えない理由が何かあるみたいです。
 
 
 
 組織ぐるみの「隠蔽」、
 住宅業界では慣れた話で
 どこの業界でもあるのはわかりますが
 
 ヤマト運輸は意外と潔くないですね。
 
 
 
 
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2010年07月06日

事例283(防水テープ 張る順番の間違い)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 今日、天気予報は午後から雨だったため
 予定を変えたら、雨は降らなかった。
 
 
 天気予報があてにならない時期ですね。
 
 
 
■(1)今回の事例_________________

  「防水テープ 張る順番の間違い」
 ________________________
 
 283

 







 
 ◆写真解説
 
 サッシまわり、防水テープの張り順が違う。
 正解は横(1)を上(2)より先に張る。
 
 この不備は雨漏りの原因になりやすい。
 
 
 ◆内容説明
 
 雨漏りしやすい箇所の一つ
  「サッシまわり」
 
 職人さんは1次防水でサッシまわりに
 防水テープを張ることは知っていても
 
 順番を理解してないケースがある。
 
 
 雨は通常、上から下へ漏れる。
 
 そのため、横張りのサイディング、防水紙も
 下から重ねて施工していくことが基本になる。

 
 
 ◆対策
 
 最近、ゲリラ豪雨などが増えて
 雨漏りのリスクは高まりつつある。
 
 
 下地の防水はあとから見えなくなるため、
 検査をすることが重要。
 
 
 
==========================

■(2)編集後記

 
 エコを意識し、エアコンの温度設定を上げると
 
  やはり暑い。
  
  
 そこで扇風機を購入し、まわしたら
 今までより1〜2度、
 設定温度を高くしても暑くない。
 
 
 机の上の書類が飛ぶことを懸念し
 今まで、扇風機を使うことは
 頭にありませんでした。
 
 実際にまわしてみると
 風量「弱」なら書類は動かないです。

 
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2010年06月15日

事例277(シーリング幅がない)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 22時過ぎてから書いています。
 
 
 室内の湿度は80%
 
 机、パソコンの表面がべたつきます。
 
 
 
■(1)今回の事例_________________

  「シーリング幅がない」
 ________________________
 
 277
  
 




 ◆写真解説 ↑クリックすると拡大します
 
 外壁(サイディング)とサッシ間の
 シーリング(目地)幅が全くない。
 
 これではシーリング施工が
 きちんとできないなどの支障が出る。

 
 ◆内容説明
 
 シーリングの
 外壁目地としての役割は
 
 防水であったり、サイディングの収縮を
 吸収したりする。
 
 
 本例は幅が取れないため
 シーリングの機能は果たせない。
 
 
 
 規定では1CM程度の幅を取る。
 
 
 
 ◆対策
 
 自己流で施工している外装職人を
  たまに見かける。
  
 
 基準、規定を理解させることと
 
 やはり管理者の検査が大事。
 
 
 
==========================

■(2)編集後記


 先週の金曜の朝
 突然、左上半身が痛くなった。

 夕方、病院へ行って診断した結果。
 
 背骨上部のズレと重度の腰のコリから
 ある筋肉が神経を圧迫している事がわかった。
 

 発祥の原因は
 机に座っている時間
 車に乗っている時間など
 
 長く同じ姿勢でいることが悪いようです。
 

 仕事に支障はありませんが
 当面、治療に通わないといけません。


 今後の再発防止を考えています。
 
 
 
 
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2010年03月05日

事例248(外壁内通気)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 今週もタイトなスケジュールでした。
  たまった書類を目の前にして書いています。
  
 
 
■(1)今回の事例_________________

  「外壁内通気」
 ________________________
 
 248
 





 
 
 ◆写真解説 ↑クリックすると拡大します
 
 外壁通気層、胴ぶち(横に付いている木)が
  連続し通気(赤矢印)を妨げている。
 
 (防水紙に企業名が入っているので消してあります)


 
 ◆内容説明
 
 「外壁内通気措置」
 
 公庫仕様書などにも定められ一般的になっています。
 
 
 これは何のために設けるか?
 
 ・防水 ・・万が一外壁内に雨が入った場合。
 
 ・壁内結露防止 ・・壁内の水蒸気を排出する。
 
 
 このように非常に大事なものですが
  仕上げる外壁材によっては写真のように
  通気確保のための木が施工上、仕方なく
  横に打たれてしまいます。
  
 
 このような場合、外壁材メーカーでは
  1.8mごとに3cm程度の隙間をあけるように
  マニュアルに明記しています。
 
 今回はそれが守られず、通気を止めてしまった。
 
 
 
 
 ◆対策
 
 大工さんなど施工する人に
  通気層の重要性を認識させること。
  
 あとは、外壁を張る前に通気を検査すること。
 
 
 
==========================

■(2)編集後記


 児童虐待のニュースが目に付きます。
 
 
 繰り返される悲惨な事件で
  児童相談所など、行政の無力さも気がかりです。
  
 
 住宅では、行政の無力さはもっとひどい。
 
 先月、私が行政の担当者と話したとき
  相手のこんな言葉が強く印象に残りました。
  
  
 「多少のことは仕方がない、特に住宅程度なら」
 
 
 消費者側の意識とは、かけ離れています。
  
 
 このように行政は積極的に介入してくれません。
  無料で動いてくれる、行政へ頼りがちですが
  解決するにはやはり無理があります。
  
 
 問題解決は費用がかかっても
  当社のような会社、弁護士へ頼むことが必要です。
 

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