断熱材
2011年11月15日
事例426『勾配天井 断熱材の隙間』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
夏頃、着工が多かった影響なのか、
今月も、完成する現場が多いようです。
当社も今月は、完成物件が多い。
新築検査の手持ち数が、一気に減る感じです。
■(1)今回の事例___________
「勾配天井 断熱材の隙間」
__________________
◆写真解説
勾配天井断熱材。施工がずさんで、隙間だらけ。
夏場の暑さ、冬場の結露の懸念がある。
◆内容説明
勾配天井の断熱材は、あとからでは見えない。
写真は、赤外線サーモグラフィーカメラで隙間を発見。
やりかえ工事の時の写真です。
断熱材は隙間なく施工することが基本です。
中には「隙間は仕方がない」と、開き直る業者もいます。
それは、直したくないための言い訳に過ぎません。
丁寧に施工すれば、隙間は必要最小限で済みます。
◆対策
パック式のロックウールやグラスウールの場合、
天井下地が邪魔して、隙間が出やすいケースもある。
設計の時に、納まり、施工方法を検討するとよい。
====================
■(2)編集後記
寒くなってきました。
今年、断熱を意識して家を購入された方は、
どれだけ家が暖かいか、楽しみですね。
「省エネルギー対策等級」が断熱、省エネ性能の
目安になりますが、これに騙されてはいけません。
最高等級4だと言っても、性能は同じではありません。
中には、この家は、昔の家とそう変わらないだろうと
いう家もあります。
有名メーカーでは、S社など。
「省エネルギー対策等級」の基準は、言葉では
厳しい事が書かれていますが、
緩和措置のような抜け道がたくさんあり、
何とでもなるのが現状です。
さらに、現場のチェックはない。
そのあたりをきちんと見分けられないと
買ってから後悔します。
断熱を、あとから改善することは、非常に困難です。
ブログの引越しをしました。
本年度中に完全移転の予定です。
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夏頃、着工が多かった影響なのか、
今月も、完成する現場が多いようです。
当社も今月は、完成物件が多い。
新築検査の手持ち数が、一気に減る感じです。
■(1)今回の事例___________
「勾配天井 断熱材の隙間」
__________________
◆写真解説
勾配天井断熱材。施工がずさんで、隙間だらけ。
夏場の暑さ、冬場の結露の懸念がある。
◆内容説明
勾配天井の断熱材は、あとからでは見えない。
写真は、赤外線サーモグラフィーカメラで隙間を発見。
やりかえ工事の時の写真です。
断熱材は隙間なく施工することが基本です。
中には「隙間は仕方がない」と、開き直る業者もいます。
それは、直したくないための言い訳に過ぎません。
丁寧に施工すれば、隙間は必要最小限で済みます。
◆対策
パック式のロックウールやグラスウールの場合、
天井下地が邪魔して、隙間が出やすいケースもある。
設計の時に、納まり、施工方法を検討するとよい。
====================
■(2)編集後記
寒くなってきました。
今年、断熱を意識して家を購入された方は、
どれだけ家が暖かいか、楽しみですね。
「省エネルギー対策等級」が断熱、省エネ性能の
目安になりますが、これに騙されてはいけません。
最高等級4だと言っても、性能は同じではありません。
中には、この家は、昔の家とそう変わらないだろうと
いう家もあります。
有名メーカーでは、S社など。
「省エネルギー対策等級」の基準は、言葉では
厳しい事が書かれていますが、
緩和措置のような抜け道がたくさんあり、
何とでもなるのが現状です。
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2011年10月21日
事例419『床下点検口の断熱』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
昨日、健康診断を受けました。
忙しいと、つい先送りしそうになりますが、
身近で、ガンになった人がいたので、
今年は意識が違いました。
それにしても、バリウムは、あとの始末が悪い。
お腹の調子が夜まで悪かったです。
ガンになった人のブログ
http://blog.livedoor.jp/aoyamaburogu/
■(1)今回の事例___________
「床下点検口の断熱」
__________________
◆写真解説
高断熱仕様の家なのに、床下点検口蓋に断熱材がない。
断熱材は、隙間なく施工することが基本です。
◆内容説明
長期優良住宅、フラット35Sの仕様で当たり前になった
「省エネルギー対策等級4」
ある有名メーカーの現場で、
この仕様を選択しているにもかかわらず、
床下点検口に断熱材がなかったり、
その他、床下断熱材の隙間も多数あった。
検査で指摘すると、「当社はこれで認定を受けている」とか、
「計算値で問題がないことを確認した」などという
答えが返ってきて、修理する気はない。
検査で見ていると、
ローコストメーカーほど、基準を忠実に守ろうとし、
大手ほど、勝手な解釈で仕様を落とす。
知識があるわけですが、、買う側からすれば、
そんなことに、知恵を働かせて欲しくないですね。
このメーカーは、営業的なブランドづくりに一生懸命。
些細な品質をいい加減にしているようでは
所詮、本物のブランドではない。
◆対策
断熱性能への影響からすれば、わずかなもの。
と割り切れない場合は、
あらかじめ設計図書で、仕様を確認すべきです。
====================
■(2)編集後記
先日、確認申請の完成検査と一緒になった。
たまたま、施主さんも居て、
興味があるということで、施主さんは完成検査員に付いて歩いた。
検査員は図面を開きながら、各部屋を見ただけ。
時間にしたら、約5分で完了。
施主さんの感想は
「あんなに簡単な検査だとは思わなかった。
完成検査料32.000円の価値はない」
法律で決められた制度で、施主さんにしてみたら、
きちんとしているというイメージが、強かったようです。
昔、このあたりの事情をよく知っているお客さんが居ました。
その方が言うには、
やってもやらなくても、同じ検査。
検査済証の紙切れが要らないなら、お金の無駄だからやらない。
皆が、そのように思い始めたら、
確認検査制度は、良くなる方へ改善されるでしょう。
ブログの引越しをしました。
本年度中に完全移転の予定です。
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今年は意識が違いました。
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■(1)今回の事例___________
「床下点検口の断熱」
__________________
◆写真解説
高断熱仕様の家なのに、床下点検口蓋に断熱材がない。
断熱材は、隙間なく施工することが基本です。
◆内容説明
長期優良住宅、フラット35Sの仕様で当たり前になった
「省エネルギー対策等級4」
ある有名メーカーの現場で、
この仕様を選択しているにもかかわらず、
床下点検口に断熱材がなかったり、
その他、床下断熱材の隙間も多数あった。
検査で指摘すると、「当社はこれで認定を受けている」とか、
「計算値で問題がないことを確認した」などという
答えが返ってきて、修理する気はない。
検査で見ていると、
ローコストメーカーほど、基準を忠実に守ろうとし、
大手ほど、勝手な解釈で仕様を落とす。
知識があるわけですが、、買う側からすれば、
そんなことに、知恵を働かせて欲しくないですね。
このメーカーは、営業的なブランドづくりに一生懸命。
些細な品質をいい加減にしているようでは
所詮、本物のブランドではない。
◆対策
断熱性能への影響からすれば、わずかなもの。
と割り切れない場合は、
あらかじめ設計図書で、仕様を確認すべきです。
====================
■(2)編集後記
先日、確認申請の完成検査と一緒になった。
たまたま、施主さんも居て、
興味があるということで、施主さんは完成検査員に付いて歩いた。
検査員は図面を開きながら、各部屋を見ただけ。
時間にしたら、約5分で完了。
施主さんの感想は
「あんなに簡単な検査だとは思わなかった。
完成検査料32.000円の価値はない」
法律で決められた制度で、施主さんにしてみたら、
きちんとしているというイメージが、強かったようです。
昔、このあたりの事情をよく知っているお客さんが居ました。
その方が言うには、
やってもやらなくても、同じ検査。
検査済証の紙切れが要らないなら、お金の無駄だからやらない。
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2011年07月26日
事例394『床下断熱材の落下』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
最近、急な依頼が殺到しています。
・今日、明日来て欲しい。
・今日中に回答が欲しいなど、
トラブルは突然起きるので、仕方がないですね。
できるだけ、希望に沿っていきたいと思います。
■(1)今回の事例___________
「床下断熱材の落下」
__________________
◆写真解説
断熱材を、釘で支える簡易な留め方をしていたため
完成後、木の痩せや、振動によって多くが落下。
◆内容説明
何度か紹介している事例。
固定方法が簡易すぎたため、
完成後に、ほとんどが落下した。
これは、繊維系より、板状の断熱材で起きやすい。
断熱材に、専用の受け金具が付いている場合もあるが、
それでも、落ちているケースは多い。
工事中の検査で異常が無くても
経年変化で落下することがある。
完成後の初期に起きやすく、
1年点検などで確認するとよいです。
◆対策
受けを頑丈にすることで、
これは大幅に改善される。
==================
■(2)編集後記
「業者が開き直っている。説得して欲しい」
このところ、この手の相談が増えています。
明らかな瑕疵があれば、それも可能です。
ただし、明らかな瑕疵でも、素直に認めないのが悪徳業者。
大金を払うお客の言うことも聞かない悪徳業者が
契約関係のない、私の言うことなんて
素直に聞くわけがないです。
検査や裁判となれば、とことんお付き合いできます。
この手の業者とは、契約しないことが一番。
でも、それが最初から見抜けたら、皆苦労しません。
予防策として、トラブルに備え、
契約内容を、きちんとしておくことが大事です。
特に
・施工基準
・瑕疵担保の内容、期間
・瑕疵補修方法
などを、しっかり約款の内容に盛り込みましょう。
工事途中からでもいいので、
おかしいと思ったら、諦めないことが大事です。
諦めたらそれ以上の進展は、絶対にありません。
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・今日中に回答が欲しいなど、
トラブルは突然起きるので、仕方がないですね。
できるだけ、希望に沿っていきたいと思います。
■(1)今回の事例___________
「床下断熱材の落下」
__________________
◆写真解説
断熱材を、釘で支える簡易な留め方をしていたため
完成後、木の痩せや、振動によって多くが落下。
◆内容説明
何度か紹介している事例。
固定方法が簡易すぎたため、
完成後に、ほとんどが落下した。
これは、繊維系より、板状の断熱材で起きやすい。
断熱材に、専用の受け金具が付いている場合もあるが、
それでも、落ちているケースは多い。
工事中の検査で異常が無くても
経年変化で落下することがある。
完成後の初期に起きやすく、
1年点検などで確認するとよいです。
◆対策
受けを頑丈にすることで、
これは大幅に改善される。
==================
■(2)編集後記
「業者が開き直っている。説得して欲しい」
このところ、この手の相談が増えています。
明らかな瑕疵があれば、それも可能です。
ただし、明らかな瑕疵でも、素直に認めないのが悪徳業者。
大金を払うお客の言うことも聞かない悪徳業者が
契約関係のない、私の言うことなんて
素直に聞くわけがないです。
検査や裁判となれば、とことんお付き合いできます。
この手の業者とは、契約しないことが一番。
でも、それが最初から見抜けたら、皆苦労しません。
予防策として、トラブルに備え、
契約内容を、きちんとしておくことが大事です。
特に
・施工基準
・瑕疵担保の内容、期間
・瑕疵補修方法
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2011年06月28日
事例386『断熱材のごまかし』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
先週から非常に暑くなりました。
これから3ヶ月、現場へ出る者にとっては辛い季節です。
現在、アシスタント的なスタッフの増員を考えています。
採用の際、意外とハードルになるのが
夏場の暑さ。
現場へも行ってもらうので、暑さ、寒さに弱い人、
日焼けや汗だくになるのが嫌な人は、当社に向きません。
■(1)今回の事例___________
「断熱材のごまかし」
__________________
◆写真解説
天井断熱材。図面では2重敷を指示。
検査で1枚目をめくったら2枚目がなかった。
◆内容説明
省エネルギー対策等級4仕様が増え、
高断熱仕様の家が増えています。
最上階の断熱材の厚さが100mm2重
という仕様も、多く見かけます。
写真は、高性能グラスウール16K100mm2重の仕様
のところ、現場は1重しか敷かれていなかった。
うっかりミスなのか、故意かは不明。
◆対策
2重敷の場合は、下から見るだけではわからない。
実際にさわって確かめる必要がある。
====================
■(2)編集後記
エコポイント終了の影響か、震災の影響か、
わかりませんけど、現在、注文住宅の着工が多いようです。
景気がいい話しは、今の日本にとっては、良いことで
うれしく思えます。
私もこの影響で、新築検査が忙しくなると思っていたら
今月は、紛争関係の仕事が集中し、
現在もまだ、かなりの仕事を溜めています。
紛争は、すぐに解決すれば手離れは早い。
しかし、何割かは裁判などへ発展するため、
期間が長いお付き合いになり、件数も累積します。
最近の紛争になった時の業者の対応として
下記のように2極化していると感じます。
・過剰でも、施主が納得するまで補修に応じる業者
・欠陥が明らかでも、弁護士を代理人に立て、責任回避する業者
業者を選ぶときに、
どっちの業者なんだろうと、考えてみると良いでしょう。
大手や名古屋の会社で、知っている範囲でしたら
業者がどちらに属するか、お教えできます。
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夏場の暑さ。
現場へも行ってもらうので、暑さ、寒さに弱い人、
日焼けや汗だくになるのが嫌な人は、当社に向きません。
■(1)今回の事例___________
「断熱材のごまかし」
__________________
◆写真解説
天井断熱材。図面では2重敷を指示。
検査で1枚目をめくったら2枚目がなかった。
◆内容説明
省エネルギー対策等級4仕様が増え、
高断熱仕様の家が増えています。
最上階の断熱材の厚さが100mm2重
という仕様も、多く見かけます。
写真は、高性能グラスウール16K100mm2重の仕様
のところ、現場は1重しか敷かれていなかった。
うっかりミスなのか、故意かは不明。
◆対策
2重敷の場合は、下から見るだけではわからない。
実際にさわって確かめる必要がある。
====================
■(2)編集後記
エコポイント終了の影響か、震災の影響か、
わかりませんけど、現在、注文住宅の着工が多いようです。
景気がいい話しは、今の日本にとっては、良いことで
うれしく思えます。
私もこの影響で、新築検査が忙しくなると思っていたら
今月は、紛争関係の仕事が集中し、
現在もまだ、かなりの仕事を溜めています。
紛争は、すぐに解決すれば手離れは早い。
しかし、何割かは裁判などへ発展するため、
期間が長いお付き合いになり、件数も累積します。
最近の紛争になった時の業者の対応として
下記のように2極化していると感じます。
・過剰でも、施主が納得するまで補修に応じる業者
・欠陥が明らかでも、弁護士を代理人に立て、責任回避する業者
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2011年06月17日
事例383『断熱材、厚みがまだら』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
昨日、水筒のふたのパッキンを車内に落としてしまった。
シート下の隙間に入り込み、
どれだけ探しても、どこにあるのか発見できない。
落ちた範囲が限られているので
見えてないだけだと判断。
そこで、検査で使うファイバースコープや
鏡などを使ったら、無事発見。
これらの道具がなかったら、シートを外さないと
発見できなかったでしょう。
■(1)今回の事例__________
「断熱材、厚みがまだら」
_________________
◆写真解説
赤外線撮影の結果、断熱材の吹き付け厚さが、
かなり薄い箇所を発見。
(オレンジ色の部分は温度が高い=断熱材が薄い)
本来、色に変化がないことが正常。
◆内容説明
吹き付け断熱仕様の家。
この検査のあと、壁をめくったら、
オレンジ色の部分は、断熱材の厚みがゼロに近かった。
職人が未熟と言うよりは
材料をケチった手抜き工事。
赤外線サーモグラフィーカメラは、
どこにでもある機械ではない。
壁内は住んでからは見えない。
バレるとわかっていれば
手抜きはしなかったと思います。
◆対策
壁の中に隠れてしまう断熱材。
工事中に写真を撮るなど、目視できるときに
検査することが重要です。
===================
■(2)編集後記
私のような、業者に媚びない検査をしていると
嫌がらせや、逆恨みを受けることが、度々ある。
先日も、ある建築会社の元社長から
「私の瑕疵検査が原因で、会社が倒産に追い込まれた」
と言われた。
これには、あきれて反論する気にもなれない。
検査の結果、建て替えが必要なくらいの
欠陥住宅であったことは事実。
また検査以前から、税金滞納による差し押さえ
があるなど、経営状態が悪かったのも事実。
倒産の時期を早めるきっかけになったかも
しれませんが、検査が直接の原因ではない。
もっとあきれることに、責任転嫁だけでなく
責任も放棄している。
倒産と同時に、会社も代表者も自己破産。
欠陥住宅を造った責任から逃れている。
また、この家に住み続けるAさんに謝罪はなく、
未だに、欠陥はないと言っている。
責任は取らないし、責任転嫁する。
まるで、政治家の誰かみたい。
私は何を言われようと構わない。
このような逆恨みは、
厳しく検査をしている証拠になる。
ただ、Aさんが本当に気の毒で仕方がない。
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昨日、水筒のふたのパッキンを車内に落としてしまった。
シート下の隙間に入り込み、
どれだけ探しても、どこにあるのか発見できない。
落ちた範囲が限られているので
見えてないだけだと判断。
そこで、検査で使うファイバースコープや
鏡などを使ったら、無事発見。
これらの道具がなかったら、シートを外さないと
発見できなかったでしょう。
■(1)今回の事例__________
「断熱材、厚みがまだら」
_________________
◆写真解説
赤外線撮影の結果、断熱材の吹き付け厚さが、
かなり薄い箇所を発見。
(オレンジ色の部分は温度が高い=断熱材が薄い)
本来、色に変化がないことが正常。
◆内容説明
吹き付け断熱仕様の家。
この検査のあと、壁をめくったら、
オレンジ色の部分は、断熱材の厚みがゼロに近かった。
職人が未熟と言うよりは
材料をケチった手抜き工事。
赤外線サーモグラフィーカメラは、
どこにでもある機械ではない。
壁内は住んでからは見えない。
バレるとわかっていれば
手抜きはしなかったと思います。
◆対策
壁の中に隠れてしまう断熱材。
工事中に写真を撮るなど、目視できるときに
検査することが重要です。
===================
■(2)編集後記
私のような、業者に媚びない検査をしていると
嫌がらせや、逆恨みを受けることが、度々ある。
先日も、ある建築会社の元社長から
「私の瑕疵検査が原因で、会社が倒産に追い込まれた」
と言われた。
これには、あきれて反論する気にもなれない。
検査の結果、建て替えが必要なくらいの
欠陥住宅であったことは事実。
また検査以前から、税金滞納による差し押さえ
があるなど、経営状態が悪かったのも事実。
倒産の時期を早めるきっかけになったかも
しれませんが、検査が直接の原因ではない。
もっとあきれることに、責任転嫁だけでなく
責任も放棄している。
倒産と同時に、会社も代表者も自己破産。
欠陥住宅を造った責任から逃れている。
また、この家に住み続けるAさんに謝罪はなく、
未だに、欠陥はないと言っている。
責任は取らないし、責任転嫁する。
まるで、政治家の誰かみたい。
私は何を言われようと構わない。
このような逆恨みは、
厳しく検査をしている証拠になる。
ただ、Aさんが本当に気の毒で仕方がない。
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2011年06月14日
事例382『玄関部 基礎の通気』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
現場が中心のため、
毎年夏はクールビスを実行しています。
汗の量が多いため、
吸収性+速乾性を求めると、着るものが限られます。
■(1)今回の事例__________
「玄関部 基礎の通気」
_________________
◆写真解説
長期優良住宅の家。
玄関かまち下、基礎間で気密が未確保。
ここから外気が室内へ入る。
◆内容説明
長期優良住宅、フラット35の普及で、
「省エネルギー対策等級4」を適用する家が
昨年あたりから、急激に増えています。
その仕様の中で、施工間違いが多い一つ。
玄関土間まわりの気密措置未施工。
断熱材をしっかり入れ、部屋を暖めても
外気が隙間から室内入り、暖かい空気が外へ逃げては
断熱材の意味がありません。
この仕様では、気流止めや、気密の施工が重要です。
◆対策
構造や防火基準などをはじめ、
法改正や新しい基準ができると
末端まで広く認識するのに10年かかることがある。
断熱の施工は特に間違いが多い。
構造と違い、比較的建築素人でもチェックはしやすいため、
基準を頭に入れて、現場を見ることをお薦めします。
比較的わかりやすいサイト
http://www.mag.co.jp/pro/manual/orange/trade-off/index.php
===================
■(2)編集後記
これから家を建てる方へ、「工事監理者」って
聞いたことがありますかと聞くと
8割くらい「現場監督でしょ」という
間違った答えが返ってくる。
建築基準法で、建築主が工事監理者を定めなければならないとある。
しかし、こんな法律があること自体、さらに認識されていない。
建築士法によれば、「工事監理」とは、その者の責任において、
工事を設計図書と照合し、それが設計図書のとおりに実施
されているか、いないかを確認することをいう。
現場監督は建築士の資格がなくてもよいが、
工事監理者は、建築士の資格が必要なため、
設計者が兼任することがほとんど。
そうなると、ハウスメーカーなどでは
自社の設計課社員と監理者が同じになる。
分譲住宅などでは、設計だけ依頼された建築士が、
建築確認申請時に名目上、記名、捺印しているケースもある。
いわゆる「名義貸し」って行為です。
このように、ほとんどの住宅の現場は、
工事監理者が実質いない状態。
いない事により、建築主は工事監理費用を抑えられ
利益につながっているのも事実。
ただし、欠陥住宅が減らない原因の根本がこれにある。
現場監理者は、施工者、建材メーカーなどと
利害関係がない人を選任することが重要です。
このような監理者を選任できれば、役所や保険の検査、
第三者検査は必要なくなるかもしれません。
しかし、これがどの現場でも
ほぼ100%できていないのが現実です。
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汗の量が多いため、
吸収性+速乾性を求めると、着るものが限られます。
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◆写真解説
長期優良住宅の家。
玄関かまち下、基礎間で気密が未確保。
ここから外気が室内へ入る。
◆内容説明
長期優良住宅、フラット35の普及で、
「省エネルギー対策等級4」を適用する家が
昨年あたりから、急激に増えています。
その仕様の中で、施工間違いが多い一つ。
玄関土間まわりの気密措置未施工。
断熱材をしっかり入れ、部屋を暖めても
外気が隙間から室内入り、暖かい空気が外へ逃げては
断熱材の意味がありません。
この仕様では、気流止めや、気密の施工が重要です。
◆対策
構造や防火基準などをはじめ、
法改正や新しい基準ができると
末端まで広く認識するのに10年かかることがある。
断熱の施工は特に間違いが多い。
構造と違い、比較的建築素人でもチェックはしやすいため、
基準を頭に入れて、現場を見ることをお薦めします。
比較的わかりやすいサイト
http://www.mag.co.jp/pro/manual/orange/trade-off/index.php
===================
■(2)編集後記
これから家を建てる方へ、「工事監理者」って
聞いたことがありますかと聞くと
8割くらい「現場監督でしょ」という
間違った答えが返ってくる。
建築基準法で、建築主が工事監理者を定めなければならないとある。
しかし、こんな法律があること自体、さらに認識されていない。
建築士法によれば、「工事監理」とは、その者の責任において、
工事を設計図書と照合し、それが設計図書のとおりに実施
されているか、いないかを確認することをいう。
現場監督は建築士の資格がなくてもよいが、
工事監理者は、建築士の資格が必要なため、
設計者が兼任することがほとんど。
そうなると、ハウスメーカーなどでは
自社の設計課社員と監理者が同じになる。
分譲住宅などでは、設計だけ依頼された建築士が、
建築確認申請時に名目上、記名、捺印しているケースもある。
いわゆる「名義貸し」って行為です。
このように、ほとんどの住宅の現場は、
工事監理者が実質いない状態。
いない事により、建築主は工事監理費用を抑えられ
利益につながっているのも事実。
ただし、欠陥住宅が減らない原因の根本がこれにある。
現場監理者は、施工者、建材メーカーなどと
利害関係がない人を選任することが重要です。
このような監理者を選任できれば、役所や保険の検査、
第三者検査は必要なくなるかもしれません。
しかし、これがどの現場でも
ほぼ100%できていないのが現実です。
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2011年04月19日
事例366『断熱材の濡れ』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
仕事が忙しくてジムをやめてから
運動を心がけるようにしているのですが
少し距離を伸ばして走って、膝関節を痛める。
スキーに行って足の筋肉を傷める。
水泳をして肩を痛める。
などを繰り返しています。
軽くやっているつもりで
どこかで無理しているようです。
■(1)今回の事例___________
「断熱材の濡れ」
__________________
◆写真解説
某大手ハウスメーカーが、雨の日に躯体を組み立てた。
濡れても影響はないと言い切ったが、
壁断熱材上のシートに水滴が付いていた。
このままでは蒸発しないため、カビが生える。
シートを破り、乾燥を指示。
◆内容説明
工業化住宅のほとんどは、
工場から外壁パネルに断熱材が付いてくる。
そのため、雨で断熱材が濡れることを
施主さんは心配をする。
ここの現場監督は
「雨が降っても中は濡れない」と言い切った。
以前、同じこの会社の別の現場監督は、
「グラスウールは水を吸わないから濡れてもいい」
と言った。
表面には銀色のシートが張ってあり、
内部の断熱材は目視できない。
カビが生えて黒くなっても、バレないので
適当なことを言っているんでしょう。
◆対策
躯体の組み立てをずらすと、あとの予定が狂うために、
強引に雨でも強行する場合があります。
監督がダメなら、営業に強く言えば、
作業をやめるケースが多いようです。
また、言いくるめられないために、
検査を依頼するなら、業者に媚びない
会社、検査員に依頼しましょう。
====================
■(2)編集後記
私が前から思っていて、
最近の省エネ意識から思い出したことは、
「太陽光発電の設置費用は、なぜ横並びなのか」
ある、専門工事店の価格を調べてみると
日本製6社、中国製1社、カナダ製1社、
どれも、標準家庭用3KWの価格は約200万円弱で
8社の価格幅はたったの15万円。
TVなどの家電は、出始めは高く、
普及と共に値が下がる傾向にあります。
LED電球もそうでした。
ソーラーパネルも電気製品。
また、最近は中国製が多く輸入されているのに
価格が日本製と同じしくみも、
専門でないので、よくわからない。
僅かな補助金や、売電単価をUPをするより、
太陽光発電の価格が10年ほどで
元が取れるまでに下がれば、爆発的に普及するでしょう。
そうなると、原発は要らなくなる。
前資源エネルギー庁長官が、東電の顧問を辞めるなど
今回の原発事故で、電力会社と国の癒着、原発の利権が
明らかになってきている。
今回、世論的にマスコミが叩けるいいチャンス。
全て解明して欲しいですね。
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仕事が忙しくてジムをやめてから
運動を心がけるようにしているのですが
少し距離を伸ばして走って、膝関節を痛める。
スキーに行って足の筋肉を傷める。
水泳をして肩を痛める。
などを繰り返しています。
軽くやっているつもりで
どこかで無理しているようです。
■(1)今回の事例___________
「断熱材の濡れ」
__________________
◆写真解説
某大手ハウスメーカーが、雨の日に躯体を組み立てた。
濡れても影響はないと言い切ったが、
壁断熱材上のシートに水滴が付いていた。
このままでは蒸発しないため、カビが生える。
シートを破り、乾燥を指示。
◆内容説明
工業化住宅のほとんどは、
工場から外壁パネルに断熱材が付いてくる。
そのため、雨で断熱材が濡れることを
施主さんは心配をする。
ここの現場監督は
「雨が降っても中は濡れない」と言い切った。
以前、同じこの会社の別の現場監督は、
「グラスウールは水を吸わないから濡れてもいい」
と言った。
表面には銀色のシートが張ってあり、
内部の断熱材は目視できない。
カビが生えて黒くなっても、バレないので
適当なことを言っているんでしょう。
◆対策
躯体の組み立てをずらすと、あとの予定が狂うために、
強引に雨でも強行する場合があります。
監督がダメなら、営業に強く言えば、
作業をやめるケースが多いようです。
また、言いくるめられないために、
検査を依頼するなら、業者に媚びない
会社、検査員に依頼しましょう。
====================
■(2)編集後記
私が前から思っていて、
最近の省エネ意識から思い出したことは、
「太陽光発電の設置費用は、なぜ横並びなのか」
ある、専門工事店の価格を調べてみると
日本製6社、中国製1社、カナダ製1社、
どれも、標準家庭用3KWの価格は約200万円弱で
8社の価格幅はたったの15万円。
TVなどの家電は、出始めは高く、
普及と共に値が下がる傾向にあります。
LED電球もそうでした。
ソーラーパネルも電気製品。
また、最近は中国製が多く輸入されているのに
価格が日本製と同じしくみも、
専門でないので、よくわからない。
僅かな補助金や、売電単価をUPをするより、
太陽光発電の価格が10年ほどで
元が取れるまでに下がれば、爆発的に普及するでしょう。
そうなると、原発は要らなくなる。
前資源エネルギー庁長官が、東電の顧問を辞めるなど
今回の原発事故で、電力会社と国の癒着、原発の利権が
明らかになってきている。
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2011年01月18日
事例340(気密パッキンの隙間)
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
昨日は雪で高速が通行止め。
そのため電車で移動したのですが、
大曽根駅では30分以上電車が来ない。
金山からの電車は2時間遅れ。
移動に時間がかかりました。
また、電車の中では
クロスの材料を抱えた人、
工具を持った職人など
建築関係者をたくさん見ました。
■(1)今回の事例_________________
「気密パッキンの隙間」
________________________
◆写真解説
外気進入を防ぐ、気密タイプの基礎パッキンの施工。
ジョイント部が空いていれば意味がない。
◆内容説明
家を断熱材でスッポリ覆うことが、
断熱材施工の基本です。
しかし、床下に断熱材を入れていても
玄関土間やユニットバスまわりが、床下と通じていると、
断熱効果は軽減してしまう。
長期優良住宅などで必須の
省エネルギー対策等級4。
これを選ぶと、玄関土間まわり、ユニットバスまわりは
この気密パッキンなどを使って、
気密化しないといけない。
(ユニットバスの床が断熱仕様の場合は、
ユニットバスと壁の間で気流を止めてもよい)
言葉ではわかりにくいので断熱材メーカー、
マグ・イゾベール株式会社のHPをリンクします。
http://www.mag.co.jp/pro/manual/orange/trade-off/grounds.php#grounds01
大工さんが意味もわからず、施工していると
このように隙間をあけたりする。
◆対策
仕様が新しくなると、間違いは起きやすい。
特に省エネルギー対策等級4の施工は
かなりの確率で間違った施工がされています。
自分で情報を取り、チェックすることが必要。
==========================
■(2)編集後記
20万部売れた「コワ〜い不動産の話」
http://tkj.jp/book/?cd=70761401の続編
「コワ〜い不動産の話2」(宝島社)
http://tkj.jp/book?cd=70779201が、
先週発売されて早速読んだ。
不動産を買う人は「コワ〜い土地の話」
http://tkj.jp/book/?cd=70703201を含め
この3冊を読むことをお薦めします。
1冊500円くらいで、
かなり濃い内容の不動産知識を得られ、
失敗する確率は低くなると思います。
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昨日は雪で高速が通行止め。
そのため電車で移動したのですが、
大曽根駅では30分以上電車が来ない。
金山からの電車は2時間遅れ。
移動に時間がかかりました。
また、電車の中では
クロスの材料を抱えた人、
工具を持った職人など
建築関係者をたくさん見ました。
■(1)今回の事例_________________
「気密パッキンの隙間」
________________________
◆写真解説
外気進入を防ぐ、気密タイプの基礎パッキンの施工。
ジョイント部が空いていれば意味がない。
◆内容説明
家を断熱材でスッポリ覆うことが、
断熱材施工の基本です。
しかし、床下に断熱材を入れていても
玄関土間やユニットバスまわりが、床下と通じていると、
断熱効果は軽減してしまう。
長期優良住宅などで必須の
省エネルギー対策等級4。
これを選ぶと、玄関土間まわり、ユニットバスまわりは
この気密パッキンなどを使って、
気密化しないといけない。
(ユニットバスの床が断熱仕様の場合は、
ユニットバスと壁の間で気流を止めてもよい)
言葉ではわかりにくいので断熱材メーカー、
マグ・イゾベール株式会社のHPをリンクします。
http://www.mag.co.jp/pro/manual/orange/trade-off/grounds.php#grounds01
大工さんが意味もわからず、施工していると
このように隙間をあけたりする。
◆対策
仕様が新しくなると、間違いは起きやすい。
特に省エネルギー対策等級4の施工は
かなりの確率で間違った施工がされています。
自分で情報を取り、チェックすることが必要。
==========================
■(2)編集後記
20万部売れた「コワ〜い不動産の話」
http://tkj.jp/book/?cd=70761401の続編
「コワ〜い不動産の話2」(宝島社)
http://tkj.jp/book?cd=70779201が、
先週発売されて早速読んだ。
不動産を買う人は「コワ〜い土地の話」
http://tkj.jp/book/?cd=70703201を含め
この3冊を読むことをお薦めします。
1冊500円くらいで、
かなり濃い内容の不動産知識を得られ、
失敗する確率は低くなると思います。
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2010年12月24日
事例333(ユニットバス下部、断熱不備)
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
朝から名古屋高速は大渋滞。
銀行も、月末混雑時の3倍くらい混んでました。
クリスマスイブと週末が重なった影響でしょうか?
クリスマスイブでも、
溜まった書類を片付けています。
■(1)今回の事例_________________
「ユニットバス下部、断熱不備」
________________________
◆写真解説
先回に続き、省エネ対策等級4仕様の家。
ユニットバス下部の基礎断熱施工不備。
断熱材が隙間だらけで、気流を止めていない。
◆内容説明
先回とは別の現場です。
ユニットバス下の基礎を、断熱したつもりの写真。
・人通口の断熱材、配管部の隙間が大きい。
・基礎パッキンの通気部分を塞いでいない。
これを施工した人は、きっと、
この部分を断熱する意味をわかっていない。
また、意味を知ろうとも、しないのでしょう。
最近の大工さんたちは
頭を使わなくなったと思う。
効率ばかり追うので
考えている時間が、もったいないのでしょう。
意味を知って仕事をしたほうが、
仕事が面白くなると思います。
◆対策
省エネルギー対策等級4を選択した場合、
必ず施工をチェックしましょう。
住友林業さんなど一部の大手メーカーを除き
ほとんどが間違っています。
==========================
■(2)編集後記
この欠陥住宅事例 第1000連発
「今回333号!」
ようやく1/3まで来ました。
週2ペースの発行ですと、1000号まで先は長く
あと7年かかる計算です。
毎日発行すると、あと2年。
今の倍、週4発行で、あと3年半。
発行間隔を早めようと思いますが、
ここ1年半ほど続けている、火、金発行も結構大変。
休みにゆっくり考えたいと思います。
□当社の年末年始の休み□
12月29日〜1月4日まで
検査業務は年末は27日まで
年始は6日から開始です。
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朝から名古屋高速は大渋滞。
銀行も、月末混雑時の3倍くらい混んでました。
クリスマスイブと週末が重なった影響でしょうか?
クリスマスイブでも、
溜まった書類を片付けています。
■(1)今回の事例_________________
「ユニットバス下部、断熱不備」
________________________
◆写真解説
先回に続き、省エネ対策等級4仕様の家。
ユニットバス下部の基礎断熱施工不備。
断熱材が隙間だらけで、気流を止めていない。
◆内容説明
先回とは別の現場です。
ユニットバス下の基礎を、断熱したつもりの写真。
・人通口の断熱材、配管部の隙間が大きい。
・基礎パッキンの通気部分を塞いでいない。
これを施工した人は、きっと、
この部分を断熱する意味をわかっていない。
また、意味を知ろうとも、しないのでしょう。
最近の大工さんたちは
頭を使わなくなったと思う。
効率ばかり追うので
考えている時間が、もったいないのでしょう。
意味を知って仕事をしたほうが、
仕事が面白くなると思います。
◆対策
省エネルギー対策等級4を選択した場合、
必ず施工をチェックしましょう。
住友林業さんなど一部の大手メーカーを除き
ほとんどが間違っています。
==========================
■(2)編集後記
この欠陥住宅事例 第1000連発
「今回333号!」
ようやく1/3まで来ました。
週2ペースの発行ですと、1000号まで先は長く
あと7年かかる計算です。
毎日発行すると、あと2年。
今の倍、週4発行で、あと3年半。
発行間隔を早めようと思いますが、
ここ1年半ほど続けている、火、金発行も結構大変。
休みにゆっくり考えたいと思います。
□当社の年末年始の休み□
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2010年12月21日
事例332(断熱材の施工不備)
<こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今朝、中津川の現場に行ったら
気温は0℃。
道路は凍っているし、現場は霜が下りているし
とても、寒かったです。
■(1)今回の事例_________________
「断熱材の施工不備」
________________________
◆写真解説
省エネ対策等級4 仕様の家。
ユニットバス下部の断熱処理がない。
基礎部又は、浴室床下(各矢印部)に必要。
◆内容説明
長期優良住宅やフラット35Sを選択すると、
省エネルギー対策等級4の仕様となる。
(4が最高等級)
これは、今まで、あまり選択されなかった仕様で
設計者や監督が、詳細を理解していない。
また、社内検査以外、現場での断熱検査がないために
間違っていても、指摘を受けないので改善されない。
私が検査しただけでも、
間違っている現場は、今年30件以上。
中小の業者だけでなく、大手でもかなり間違っている。
この写真も上場企業の現場です。
名前だけの「省エネ住宅」が
今年はたくさん造られている。
◆対策
これについては、保証検査、役所の中間検査
に期待しても100%無理。
隠れる前に、自らチェックをおこなうか、
第三者検査を入れる。
==========================
■(2)編集後記
今日の現場での気づき。それは、
「職人が見て、わかりにくい図面がある」
検査でいろいろ指摘をしたところ、大工さんは、
「きちんと図面を見て、施工したのに」と言った。
図面を指差し、間違いを説明をすると
大工さんが、図面の見方を理解していないことが判明。
建築士であれば、当たり前に理解できる図面が
経験の浅い職人にとっては、見方がよくわからない。
大手ハウスメーカーの図面も
記載事項が多くて見づらいし、
ミスを防ぐためには、図面をわかりやすくする
必要があると思いました。
わかり易いと言えば池上 彰さん。
池上さんのように、建築士も伝える力を
身につけることが大事ですね。
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気温は0℃。
道路は凍っているし、現場は霜が下りているし
とても、寒かったです。
■(1)今回の事例_________________
「断熱材の施工不備」
________________________
◆写真解説
省エネ対策等級4 仕様の家。
ユニットバス下部の断熱処理がない。
基礎部又は、浴室床下(各矢印部)に必要。
◆内容説明
長期優良住宅やフラット35Sを選択すると、
省エネルギー対策等級4の仕様となる。
(4が最高等級)
これは、今まで、あまり選択されなかった仕様で
設計者や監督が、詳細を理解していない。
また、社内検査以外、現場での断熱検査がないために
間違っていても、指摘を受けないので改善されない。
私が検査しただけでも、
間違っている現場は、今年30件以上。
中小の業者だけでなく、大手でもかなり間違っている。
この写真も上場企業の現場です。
名前だけの「省エネ住宅」が
今年はたくさん造られている。
◆対策
これについては、保証検査、役所の中間検査
に期待しても100%無理。
隠れる前に、自らチェックをおこなうか、
第三者検査を入れる。
==========================
■(2)編集後記
今日の現場での気づき。それは、
「職人が見て、わかりにくい図面がある」
検査でいろいろ指摘をしたところ、大工さんは、
「きちんと図面を見て、施工したのに」と言った。
図面を指差し、間違いを説明をすると
大工さんが、図面の見方を理解していないことが判明。
建築士であれば、当たり前に理解できる図面が
経験の浅い職人にとっては、見方がよくわからない。
大手ハウスメーカーの図面も
記載事項が多くて見づらいし、
ミスを防ぐためには、図面をわかりやすくする
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