木造構造金物

2008年08月05日

欠陥住宅事例101(ホールダウンがない)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 異常な暑さですね
 ただ、今日午後から行った可児市は
 何だか少し涼しく感じました。
 
 
■ 今回の事例__________________
 
 ・「ホールダウン金物 未設置」
  _______________________
 101






 
  
 写真解説:柱の引抜を防止するホールダウン金物の施工忘れ。
       (本来写真赤色部φ16mmのボルト)
       業者の無知により1本もなく、法違反であり
       地震時に柱が浮き上がる可能性あり。

 
 今回のホールダウンボルトですが
 阪神淡路大震災で柱に引抜き力がかかり、
 基礎と柱が離れ、建物が倒壊したことから
 
 平成12年5月31日 告示第1460号で
 筋交いを設けた壁に付く柱の上下の接合方法が
 定められました。
 
 (一部大手メーカーは独自の方法を取っています)
 
 法改正から2,3年目では法が理解されていなく
 入れ忘れも多くありましたが
 8年経た現在では 珍しい事例 です。
 
 
 今回は普段、ほとんど新築をやっていない業者が
 施工したため間違いが起きました。
 
 リフォーム業者が新築を初めて手掛ける時など
 間違いが起き易いです。
 
 
  それだけ、家の法律が複雑になりつつあるんです。
 
 

iekensa at 17:42|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2008年05月08日

欠陥住宅事例82

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 柱の引抜き防止金物
 
 〜ビスの施工不良2
 
 
■今回の事例___________________
 
 ・「構造金物のビスの施工不備2」
  _______________________
 
 82

 




 
 写真は1階の柱上で
 この金物は本来、柱と梁を緊結する役割なのに
 柱にはビスが1本だけでほとんど梁どうしを留めて
 しまっている例です。
 
 
 今回の原因は
 金物が1種類しか現場になかったため起きました。
 
 引抜き力によって金物の種類が違いますが
 同じ引抜き力でも金物は何種類かあります。
 
 現場によっては梁の高さや取り付け可能位置が
 いろいろで1種類の金物ではうまく付かない
 ケースもあります。
 
 
 今回、
 
  「材料がないからただ、付けておいた」
 
 という言い訳を聞きました。
 
 
 付いていればOK?
 
 良いわけないです。
 
 
 
 ◆対策
 
 先回と同様です。
 
 これは、算定(計算など)を間違いなくして
 きちんと図面を書く。
 
 そして、現場での全数検査が重要です。
 
 
 この部分、確認の中間検査では
 金物図面チェックはおろか
 全数のチェックもありません。
 

iekensa at 00:09|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2008年05月03日

欠陥住宅事例81

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 柱の引抜き防止金物
 
 〜ビスの施工不良
 
 
■今回の事例___________________

 ・「構造金物のビスの施工不備」
  _______________________
 
 81







 写真は2階の柱下で
 床下地合板の上から金物を取り付けたが
 一部、合板のない空洞箇所にビスを打ち、
 ビスの途中に空間がある。

 製造メーカーは強度認定を取る際に
 合板をスペーサーとして金物下全面に入れており
 強度上の問題は軽微かないかもしれないが
 施工形態に問題がある。
 
 合板の上から留めるタイプは、直接土台や梁へ
 留めるタイプとビスの長さが違う場合があり
 これも注意が必要です。
 
 
 上記のように、木造在来工法では
 耐力壁が地震や風の大きな力を受けた際、
 柱が抜けないように
 柱端部を金物で緊結します。
 
 
 平成12年から法律で規定されていますが
 金物の種類の多さから現場での間違いが
 未だに多いです。
 
 間違いや不備は大地震時などに倒壊などの
 原因になることもあり、非常に重要な部分です。
 
 
 
 ◆対策
 
 これは、算定(計算など)を間違いなくして
 きちんと図面を書く。
 
 そして、現場での全数検査が重要です。
 
 
 この部分、確認の中間検査では
 金物図面チェックはおろか
 全数のチェックもありません。
 
 

iekensa at 23:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2008年04月01日

欠陥住宅事例74

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 昨日に続き、連発です。
 書ける時に書かないと・・・。
 
 〜金物の位置ズレ。
 
 
■今回の事例____________________
 
 ・「柱を引っ張るホールダウン金物の横ズレ」
  ________________________
 
 
 74






 
 写真解説:木造住宅のホールダウン金物の横ズレ
 
 ホールダウンやアンカーボルトなど
 基礎に埋め込まれる金物
 
 横にズレていれば「良くない」ことは
 わかりますが、
 
 横ズレの基準は
 なかなか明快なものはありません。
 
 
 書物をいろいろ読むと書かれている事項は
 
  ・基礎外側から4CM以上(かぶりの基準から)
 
  ・柱(又は土台)の真ん中1/3内にあること
 
 くらいでしょうか。
 
 
 施工時、真ん中にきちんと入れると
 鉄筋や筋交いに当たり、わざとずらす場合もあり
 全て基準内にすることはいい加減な工事
 をやっていると無理です。
 
 
 
 ◆対策
 
 事例71と同じく
 位置を良く確認し施工することです。
 
 材料も鉄筋を避けるものなど
 も使うと良いです。
 
 □ 鉄筋を避けるアンカーボルト
 http://www.tanakakanamono.com/contents/product/ancorbolto/an91ct.html
 
 躯体との兼ね合いもあり
 基礎職人だけに任せることはダメです。
 最低社内検査は必要な箇所です。
 


iekensa at 14:35|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2007年07月20日

欠陥住宅事例16

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 今回は「木造住宅の金物の緩み」を紹介します。
 
 
■今回の事例_____________________
 
 ・ナットの緩み?締め忘れ?
 
 
 □緩んだというより締められていない状況のナットを
  多数発見!
   
 __________________________
 
 16








 小屋裏は梁の接合金物などをよく見ることができ、
 この現場では火打ち(水平の斜め材)の金物は全て緩み
 梁接合部に使われている金物も数箇所緩んでます。
 (緩むというか締め忘れ?)
 
 ※「小屋裏」・・・先回15号でも説明しましたが
  小屋裏とは最上階天井裏部、屋根裏の空間
 
 
 素人考えでも緩んでいいとは思わないでしょう
 この件に関し法律には下記のように記載があります。
 
 
 建築基準法施行令第47条の1
 
 「構造耐力上主要な部分である継手又は仕口は、ボルト締、
 かすがい打、込み栓打その他の国土交通大臣が定める
 構造方法によりその部分の存在応力を伝えるように
 緊結しなければならない。・・・・」と記載があります
 
 
 この法律の部分で重要なのは「緊結」という言葉です。
 緩んでいては「緊結」と言えません。
 
 
 工務店側からすると
 「木が痩せるから仕方がない」と言われそうですが
 
 やはりきちんと締まっていて欲しい所です。
 
 
 小屋裏の金物が緩んでいると
 全体に緩んでいるのでは?と考えます。
 
 確かに見える部分で全体に緩んでいれば、見えない
 箇所全体が緩んでいるでしょう。
 
 
 

 ◆対策
 
 目視でも何でも良いので全数検査をすることで
 締め忘れは防ぐ事ができる。
 
 
 「木の痩せ」については
 ・集成材、乾燥材(KD材ともいう)を使う。
 ・乾燥材でも木は多少痩せるため、大工さんが造作工事
  時に再度締めを確認する。
 ・木の痩せに追従するナットを使う
  http://www.kaneshin.co.jp/goods/pv.php?g_id=78&cate=b&prodid=6
  
  
  実際には無対策が多いです

iekensa at 09:51|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!

2007年06月18日

欠陥住宅事例1

いよいよ変更版になります。
今日はまぐまぐ審査のために書いた1回目を載せます



■(1)今日のニュース、事例

 こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 新しくテーマ立ち上げ1回目です。
 目標1000号目指しがんばりますのでよろしくお願いします。
 
 
 今日伺った現場は木造2階建てで
 
 ___________________________
 構造の金物が3ヶ抜け
 
 床や壁の構造上重要な釘の間隔も遠く、
 
 建築基準法を守られていない地震、風に弱い建物
 ___________________________
 
 
 この現場はが検査をする前に
 業者が依頼した第三者検査が入っていました。
 
 「検査会社が2重で入るの?」と疑問に思いそうですが
 
 私のような施主さんからの依頼と業者からの依頼の検査・・・
 2つ入れることはよくあることです。
 
 
 質問ですが
 
 「皆さんは業者が手配している検査会社を100%信用できますか?」
  ・
  ・
  ・
 批判はしたくないですがはっきり言いますと
 
 「検査員の質によりますが信頼できません」
 
 
 見ているとチェックシートだけを頼りに検査してます。
 現場は全て同じではありません!
 
 チェックシートにないものは見ないですし
 チェックシートに「全数検査」と書かれてなければ構造的に重要でも
 全てを見ないようです。
 
 
 
 私の検査も「100%完璧か」ともし誰かから聞かれたら
 
 「100%の意識で検査していますが、小さなものは見落とす事もある」
 と答えるでしょう。ただ、見落とさない意識を持って現場を見てます。
 
 
 業者依頼の検査でも結局は見積もりのどこかに金額が含まれているでしょう
 業者がサービスでつけているような気がしますが違いますよ!
 
 
 広告などで「第三者検査機関」を入れてますとかよく宣伝してますが
 欠陥住宅を防ぐ目的ではやや弱く、業者に代わって10年間雨漏り
 保証をする方が主目的でもあります。
 
 【業者は保証は外注、料金は施主持ちでメリットだらけ】
 
 やらないよりは良いという程度で理解していると良いです。
 
 
 
 最後に
 「私がなぜ欠陥部分を良く見つけるか・・・」
 
 
 「今までの経験で大工さんなどが間違える箇所の傾向を知って
  いるからその部分を重点に意識し見るからです」
  
  この内容などはまた、少しづつ紹介しますね。
 
 
=========================
■(2)編集後記  (6月13日記載)

 明日、欠陥住宅のテレビ取材でコメントを述べます。
 
 今回の事例は、私が今まで750件以上検査に携わった中で最もひどい欠陥住宅
 と言って良いでしょう。
 
 原因は設計士のミスである事がわかっていますが、直すのに莫大な費用が
 かかりそれが解決へのネックとなっています。
 
 
 まじめにコツコツ働いてきたタイプの施主さんで
 マイホーム取得の夢を壊した業者、設計士に何とか責任を取らせ
 ようと知恵を出している最中です。
 
 このような事例はなくなって欲しい、施主さんの不安な気持ちは
 今回良く私に伝わり、私の気持ちも熱くなってます。
 
 テレビ放映はまた告知しますが、見た感想等皆様にいただきたいと思います。
 

iekensa at 22:21|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!
Profile
最新記事
Categories
Archives
Links