結露

2011年11月11日

事例425『壁内の湿気』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 しばらく休みが無い状態が続き、
 少しでも気分転換できないか、考えていたところ
 先日、急に検査のキャンセルが出て、半日時間が空きました。
 
 この時間、書類を処理する時間にあてると、あとが楽ですが、
 思い切って、愛車の大型オフロードバイクで、長野県の山へ出かけました。
 
 
 服装は、防寒ウエアの下に、さらにダウンを着込むなど、
 真冬の装備で出かけました。それでも、
 標高1000M付近は寒く、体が芯から冷えきってしまい、
 現在も、風邪気味です。
 
 途中は、ほとんど紅葉していませんが、
 2000Mを超える山の紅葉は、綺麗でした。
 
 
 
■(1)今回の事例___________

  「壁内の湿気」
 _________________
 
 425

 
 
 ◆写真解説
 
 コンセントBOX、ビスのサビ。
 壁内が湿気ているために発生した。
 
 木が腐る恐れがある事例。
 
 
 ◆内容説明
 
 壁内の湿気は、木を腐らせたり
 鉄部をサビさせる。
 
 ビスのねじ山部分は、サビやすく、
 壁内結露などの有無を、確認する方法の一つです。
 
 
 昔のスカスカの家なら、湿気は滞留しない。
 
 最近は、長期優良住宅やフラット35Sの普及により
 気密が高くなる傾向にある。
 
 湿気を取り込んでしまい、逃げ場がない構造になっていると
 壁内が湿気る。
 
 
 ◆対策
 
 結露やカビの問題は、現在でも多く発生しています。
 
 設計に問題があることが多く、
 我が家が、実績のない、新しいものの実験台に
 ならないように注意したい。
 
 
 
===================

■(2)編集後記


 今週は、欠陥住宅で紛争中の方からの
 相談電話が多かった。
 
 原則、紛争に関する電話無料相談は、お断りしています。
 
 料金を取り、相談で儲けたい、わけでありません。
 いきなりの電話では、状況を把握できていなく、
 間違って内容を捉えられると、困るからです。
 
 
 それでも、助けを求めてきた人に
 冷たい対応はできないので、少しは話を聞くようにしています。
 
 
 また、電話相談だけでなく、新築、入居後問わず、
 何かあってからの依頼が多い。
 
 
 最近、20代前半の方が、新築検査を申し込んできた。
 働き始めてまだ数年、予算的に余裕があるわけではないのに、
 多めの回数を申し込まれました。
 
 
 話を聞くと、この方は身内が欠陥住宅を掴んでしまった経験があり
 
 ・あてにならない、業者寄りの第三者機関
 ・まったく機能していない建築士の監理
 ・完成してからでは手遅れ
 
 など、業界をよく理解されている。
 
 
 こんな方たちばかりなら、欠陥住宅をつかむ人は減るでしょう。
 
 
 情報発信の一つとして
 
 社団法人AJIAのHPで、欠陥住宅の動画が見れます。
 http://www.ajia.or.jp/tv.html
 
 
 
 
 
 
 ブログの引越しをしました。
 本年度中に完全移転の予定です。
 ↓こちらで読者登録していただくと、更新をメールで知らせてくれます。
 
 http://ameblo.jp/kanomu-kensa
 
 
 
 住宅業界の内情を広く知っていただくため
 人気ブログランキングに参加しています。
 ↓ポチっと応援、お願いします!
 
 人気ブログランキングへ
 
 
 このブログは、まぐまぐのメルマガでも読めます。
 登録はこちらから
  http://archive.mag2.com/0000238034/index.html

iekensa at 12:06|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年09月23日

事例411『屋根の結露』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 今週火曜日の豪雨で
 事務所のある名古屋市守山区の一部地域が、浸水しました。
 
 今朝、現場を通りました。
 すでに水は引き、道路は泥だらけですが、
 建物の被害状況は、車で通るだけでは、よくわかりません。
 
 床下、床上浸水した方へ、心よりお見舞い申し上げます。
 
 
 
■(1)今回の事例___________

  「屋根の結露」
 ___________________
 
 411

 
 
 ◆写真解説
 
 屋根合板の結露。
 合板にカビが生え、腐食が進んでいる。
 
 放置すれば、屋根が崩れる。

 
 ◆内容説明
 
 結露の一番の原因は、室内の湿気た空気が
 大量に屋根裏へ入っていること。
 
 屋根合板面が冷たく、結露を起こした。
 
 
 この事例は決して、珍しいものではない。
 
 2階の天井、壁面が隙間だらけなら
 室内の空気が小屋裏へ入る。
 
 
 
 ◆対策
 
 気流対策(気密施工)をするか
 しない場合は、小屋裏の換気を十分に取る。
 
 
======================

■(2)編集後記
 
 
 欠陥住宅を掴んでしまうと、金銭損失の大きさから
 普通は、平常心ではいられなくなる。
 
 さらに、業者が嘘をついたり、逃げたりすると
 いろいろ疑い深くなるのは仕方がないと思う。
 
 今週も、欠陥検査の依頼があり、こう聞かれた
 「最初に依頼したNPOの会員が適当な検査をし、
 さらに業者の味方している。おたくは信用できますか」
 
 投資で、「絶対に儲かります」という営業文句のようなもので、
 自分から「うちは信頼できます」と言うこと自体、
 怪しく思えませんかと、答えました。
 
 
 顧客の期待と一致しないと、
 信頼できない業者になってしまいます。
 
 例えば、業者から値引きを引き出すために、
 法律、基準で白のものも、黒と言って欲しいという期待には
 当然プロとして、私は添えません。
 
 
 ドラッガーの著書にありますが
 「プロたるものは、顧客に対して、必ず良い結果を
 もたらすと約束することはできない。
 最善をつくすことしかできない」
 
 自分に言い換えれば、
 今までの経験の蓄積から、知識を生かして、最善をつくし、
 期待以上と思っていただくように仕事をする。
 
 
 最善をつくすにも、知識や経験が少ないと
 最善のレベルが変わります。
 
 検査会社を選ぶポイントは、
 難しい事案の経験数だと思います。
 
 
 これも、依頼者に聞いた話ですが、
 雨漏り調査を検査会社(個人の設計士)に依頼をしたら
 現場に来て、「雨が漏ってますね」と状況を見ただけ。
 報告書は「施工業者が原因を調べ、修理しなさい」とだけ書かれていた。
 
 この程度だったら、依頼する意味がない。
 
 いろいろと出てくる、検査会社への不満
 あまりに多すぎるのと、NPOなどに比べたら当社は100%民間会社。
 うちも同類だと思われても、仕方がないですね。
 
 
 
 住宅業界の内情を広く知っていただくため
 人気ブログランキングに参加しています。
 ↓ポチっと応援、お願いします!
 
 
 人気ブログランキングへ
 
 
 このブログは、まぐまぐのメルマガでも読めます。
 登録はこちらから
  http://archive.mag2.com/0000238034/index.html
 
 
 長井のツイッター
       http://twitter.com/ryojinagai


iekensa at 10:12|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2011年09月16日

事例409『基礎の結露』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 求人誌を出すと、急激に営業電話が増える。
 電話番号データを、そこから集めているんですね。
 
 どんなしつこい相手でも、上手く断れますが、
 相手も必死なのか、なかなか引き下がらない人もいる。
 
 
 こちらも、忙しいので
 つい、口調が荒くなってしまう。
 
 余分なことで、怒りたくないですね。
 
 
 
■(1)今回の事例_________

  「基礎の結露」
 _______________
 
 409

 
 
 ◆写真解説
 
 基礎の表面で、結露がおきている。
 床下の通気が悪く、湿気がこもったことが原因。
 
 
 ◆内容説明
 
 写真を撮影したのは冬。
 基礎の表面が冷めたく、床下が湿気ていたため結露が起きた。
 
 結露がおきるくらい、床下が湿気ていると、
 木にカビが生えたりすることがある。
 
 何らかの対策が必要です。
 
 
 私は床下によく入ります。
 
 今主流の基礎パッキン。
 特に連続タイプは、通気が悪い気がします。
 やはり、「換気孔」が一番空気が通ります。
 
 
 ◆対策
 
 地域によっては、湿気やすい場所もある。
 
 そのような場所では、あらかじめ、
 設計段階で配慮することが大事です。
 
 
=====================

■(2)編集後記

 
 前回までと少し違った意味の
 呆れる監督さんを紹介します。
 
 上場はしていませんが、
 ほぼ全国に展開しているメーカーのCさん。
 
 
 瑕疵調査結果を見て、瑕疵の全てを認めた。
 そこまでは良かったのですが、
 
 補修工事について、自分で考える意思が全くない。
 「どのように工事するか、お任せします」と私に言ってきた。
 
 「こんな方法でどうですか」と聞かれることはあるが
 丸投げされるのは珍しい。
 
 
 現場の数が多く、多忙のため、普段から、
 職人任せ、人任せで仕事を乗り切っているのでしょう。
 
 
 自分で考えないと、仕事の質が上がらないと
 言ってあげました。
 

 
 
 住宅業界の内情を広く知っていただくため
 人気ブログランキングに参加しています。
 ↓ポチっと応援、お願いします!
 
 
 人気ブログランキングへ
 
 
 このブログは、まぐまぐのメルマガでも読めます。
 登録はこちらから
  http://archive.mag2.com/0000238034/index.html
 
 
 長井のツイッター
       http://twitter.com/ryojinagai

iekensa at 20:17|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年12月31日

事例335(通気層端部が塞がれている)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 今日も半日くらいは、
 やり残した仕事を片付けていました。
 
 この仕事は普段、現場の都合に予定を合わせるため、
 休みを前もって決めれないなど
 プライベートと仕事を区別しにくいです。
 
 普段制約が多い分、今日は
 自分のペースで、仕事を片付けることができました。
 
 
 
■(1)今回の事例_________________

  「通気層端部が塞がれている」
 ________________________
 
 335









  
 
 ◆写真解説
 
 バルコニー防水上部。
 長期優良住宅などで必須の
 外壁通気層の下部開口が塞がれている。

 
 ◆内容説明
 
 外壁通気層の確保は
 
  結露の防止措置
  外壁雨水進入防止 のために、
  
 瑕疵担保履行法、長期優良住宅、フラット35の仕様で
 決められています。
 
 写真は通気層下部の開口が確保されていない。
 
 
 下部を塞ぎ、空気の流れを遮断することは、
 雨水進入防止措置には、影響はなさそうですが、
 
 結露防止に影響を与えます。
 
 
 ◆対策
 
 施工マニュアルがある会社なら、
 事前にこの部分の納まりを確認。
 
 ない場合は、外壁を張る前に検査する。
 
 
 
==========================

■(2)編集後記
 
 
 先日、取材を受けたときにこんな質問を受けた。
 
 「簡単な欠陥を見落とす。または、
  業者の味方をする検査会社が多いと認識している。
  
  きちんとした検査会社の見分け方を教えてください。」
 
 
 私は、
 「難しい事例を、数多くこなしている会社を選ぶこと」
  と答えました。
 
 
 難しい事例とは
 ・言うことを聞かない、無知な業者の相手。
 ・悪徳業者の相手。
 ・裁判に発展するような事例。など

 
 ただ、これはホームページなどでは判断できないし、
 NPOや有名な会社だから、いい訳ではない。
 
 
 ではどうしたら見分けられるか?
 
 
 実際担当する検査員個人を見て、
  どんな仕事をしているかを、見分けるしかない。
  
 例えば、よく紹介をする岩山健一さんは、
 ブログを見れば仕事ぶりは、一目瞭然。
 http://ameblo.jp/jikenbo100/
 
  
 誰が来るのか、アルバイト検査員が来るのか
 わからない、大組織やフランチャイズの会社へ
 依頼することはバクチだと思う。
 

 
 争いに関わる仕事は、できれば皆、避けたい。
 
 私だって、
  相手の弁護士から滅茶苦茶言われたり
  「今から事務所に乗り込むぞ!」など大工から脅されたり
  
 できれば避けたいに、決まっています。
 また、そこまで仕事に困っていません。
 
 
 なぜ、そんな仕事を受けるか?
 
 それは、難しい事例をこなさないと
 仕事の向上がないからです。
 
 仕事でも、スポーツでも甘い環境では、
 レベルアップは望めません。
 
 強いライバルがいるなど
 厳しい環境の中に居ることが重要なんです。
 
 
 
 誤解されないように、一言付け加えておくと、
 
 困難な事例を引き受けますが、
 建築士は弁護士と違い、相手との交渉には限界があります。
 
 業者が何かと、言うこと聞かないから
 検査を入れることで解決しようとするのはダメ。
 
 依頼側がしっかりしていてこそ、当社の役割は生きます。
 
 まず、依頼先をしっかり見極めましょう。
 
 
 
 明日から4日までは、完全にオフ。
 
 ゆっくり休んだり、本を読んだり、
 スキーに行ったりする予定。
 
 
 
 来年が、あなたにとってよい一年でありますように、
 心から祈っています。
 
    
 
 住宅業界の内情を広く知っていただくため
 人気ブログランキングに参加しています。
 ↓ポチっと応援、お願いします!

 人気ブログランキングへ
 
 
 このブログは、まぐまぐのメルマガでも読めます。
 登録はこちらから
 →http://archive.mag2.com/0000238034/index.html
 
 
 長井のツイッター
       http://twitter.com/ryojinagai

iekensa at 17:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年12月14日

事例330(壁内結露)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 忙しさのピークが過ぎ、ほっとしています。
 
 あと10日あまりで
 待っていただいている、打ち合わせ、訪問を
 全て片付ける予定です。
 
 
 
■(1)今回の事例_________________

  「壁内結露」
 ________________________
 
 330

 







 
 ◆写真解説
 
 壁内結露。
 写真はコンセントBOX内が結露で濡れている。
 電線が露出している箇所があると、漏電する。
 
 
 ◆内容説明
 
 室内の湿った空気が、壁内へ入り込み
 冷たい外壁面で結露をしている写真。
 
 断熱材が薄いことも、結露の原因となっている。
 
 
 長期優良住宅、フラット35Sの影響で
 省エネ対策等級4が、一般的になりつつある。
 東海地方でも、壁内へ入る気流を止めたりする
 気密工事がようやく一般的になってきた。
 
 しかし、検査でいくつかの現場を見ているが
 気密工事を理解している建築士、職人は少ない。
 
 
 実際見たことはないが、
 壁内結露で木柱が腐ったという事例をいくつか読んだ。
 
 内部が腐れば、構造的に弱くなるし、
 カビなどの発生で健康にも悪い。
 
 長期優良住宅になるはずが
 「短期不良住宅」になってしまいます。
 
 
 
 ◆対策
 
 図面上の性能が確保できるか
 隠れてしまう前に、
 施工をチェックをすることが必要。
 
 完成してからでは遅いです。
 
 
==========================

■(2)編集後記
 
 
 忙しいのか、儲かっていないのか
 対応の悪い会社が多い。
 
 地元の業者に限ぎらず、
 最近、この編集後記で実名を出した大手企業でも、
 支店、担当が違えば対応はかわる。
 
 
 よくこんな会社に頼んだと思うケースもある。
 
 
 家は高い買い物だから、
 業者選びを間違ってはいけない。
 
 
 今年設立した社団法人AJIAのHPが
 少しずつ出来上がっています。
 http://www.ajia.or.jp/index.html
 
 
 その中に、住宅供給者選定判定の目安になる情報を
 蓄積するコーナーがあります。
 
 
 私も先週動画を提供したばかりで
 今後、本格的に情報をアップしていくつもりです。
 
 
 
 
 住宅業界の内情を広く知っていただくため
 人気ブログランキングに参加しています。
 ↓ポチっと応援、お願いします!

 人気ブログランキングへ
 
 
 このブログは、まぐまぐのメルマガでも読めます。
 登録はこちらから
 →http://archive.mag2.com/0000238034/index.html
 
 
 長井のツイッター
       http://twitter.com/ryojinagai


iekensa at 17:23|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年03月12日

事例250(壁内結露)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 今回が250号!ようやく4分の1到達です。
 
 バックナンバーを貼り付けているブログでは
  月1万PVに近くなっています。
  
 次はとりあえず300号目指して書き続けます。
 
 
 
■(1)今回の事例_________________

  「壁内結露」
 ________________________
 
 250
  






 
 ◆写真解説 ↑クリックすると拡大します
 
 壁をあけたら、室内側に施工する
  「気密シート」が反対の外壁側にあり、
  壁内結露がおきていた。
 (見難いですが水滴が付いている)


 
 ◆内容説明
 
 壁にグラスウールなどの繊維系断熱材を使う場合、
  室内からの湿気の進入を防ぐ
  「気密シート」などのビニールを施工します。
  
 反対に外壁側には、壁内の湿気を排出するための
 「透湿シート」を施工します。
 
 
 本例は「気密」と「透湿」
  役割の違うものを反対に施工し、
  壁内の外壁側で結露が起きた。
 
 
 木造住宅の壁内結露は、木が腐る原因になる。
 
 
 
 ◆対策
 
 珍しいミスですが、
  結構わかっていない人がいる。
  
 現場監理、検査が機能していれば
  このようなミスは起きない。
  
 
 
===========================

■(2)編集後記

 
 先回、欠陥を掴まされた。
  自分の落ち度といえば「その業者を選んだ」ことくらい。
  それなのに「泣き寝入り」しかない。
  
 一つの例として「精神的な面」を紹介しました。
 
 
 実は最も多い要因は
  
  「紛争処理に必要な金銭がない」
 
 
 
 家を買うために、貯金のほとんどを
  頭金につぎ込み、ローンを組むと
  
  紛争になった時、処理費用が出ません。
 
 
 現実、私がかかわる紛争で
  タダで何とかしようという人が大勢います。
 
 気持ちはわかりますが
  欠陥住宅問題において、それは「無理」です。
  
  
 費用がかからない行政に泣き付いてもムダ。
  
 特に地方の行政担当者は業者と
  つながったりしています。
  
  
 自己破産するにも費用がかかるように
  どんな問題解決も専門家を頼めば費用はかかります。

 
 家以外にも今後、生活する上で
  どんなトラブルに会うかわかりません。
 
 ローンを余分に借りてでも、
  現金を残しておくことは大事です。
  
 
 
 ただし、問題解決に費用をかけても
  納得がいく解決ができるとは限りません。
  
  
 現実は甘くありません。
  
  
 購入時に「リスク回避」することが最も重要です。
 
 
 高額な商品の家は安易に買わず
  いろいろ疑ってかかるくらいの方が良いです。

iekensa at 09:49|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年09月08日

事例199(基礎の結露)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 ここ数日は事務所にいることが多かったですが、
 今日からは現場のスケジュールがびっしり。
 
 体的には事務所にいる方が楽ですね。
 
 
■(1)今回の事例_________________

 ・「基礎の結露 」
 ________________________
 
 199


 


 
 
 ◆写真解説  ↑クリックすると拡大します
 
 ベタ基礎の結露?
 和室下など特定箇所の
 コンクリート表面が全体に湿気る。
 
 
 ◆内容説明
 
 土汚れなどでまだらに見えますが
 確実に表面が濡れている。
 
 そこでいろいろ考えました。
 
 ・地下から水が入った様子はない。
 ・雨漏り、水漏れしている様子もない。
 ・湿気やすい北、西側だけ濡れている。
 
 ということで「結露」と結論付けました。
 
 よくある事例ではありません。
 また、結露?と思っても実は
 地下水進入だったりすることが多いです。
 
 詳しく調査しないとわからない例です。
 
 
 ◆対策
 
 なかなか計画時にわかるものではありません。
 原因は周囲の環境条件によるものが多いでしょう。
 
 結露の条件は
  温度差と水蒸気量
 
 目に見えないものだけに点検が一番です。
 
  
===========================

■(2)編集後記

 
 再度、事務所移転を前向きに考えています。
 
 移転理由の一番は
 駐車場が遠くなったこと。
 
 ビルの下に共有駐車場がありますが
 満車の場合、借りている駐車場は徒歩5分。
 
 以前は近かった駐車場
 コンビニ建築などで遠のいてしまいました。
 
 
 当社の来客と言えば「相談」95%の方は
 車で来社します。
 移転する手間は大変なんですが
 駐車場問題を解決するために
 10月から11月で移転したいと思います。
 
 ただ、郊外は事務所物件が少ないですね。
 あってもかなり古いとか・・・。

iekensa at 16:41|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年05月29日

事例172(壁内結露)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 昨日、結露した水筒のキャップを見て
 結露発生の要因をあらためて体感しました。
 
 空気中の水蒸気量と温度差
 条件がそろえば発生します。
 
 
■(1)今回の事例________________

 ・「壁内結露」
 _______________________
 
 172






  
 ◆写真解説 ↑クリックすると拡大します
 
 壁内結露。
 壁をあけてみたら結露で内部はベタベタ。
 水滴(矢印部)やカビもあった。
 原因は断熱材の薄さ。

 
 ◆内容説明
 
 写真は冬に撮ったもの。
 
 壁の断熱材が非常に薄く、
 外の冷気を遮断できない壁に
 床下から壁内に湿度の高い空気が入り込み
 結露を起こしている。
 
 
 結露発生のメカニズムを数字的に考えると
 難しく混乱します。
 
 これからの季節
 氷を入れた飲み物が入ったグラスに付く
 水滴も同じ仕組みです。
 
 
 ◆対策
 
 壁内結露は知らずに進行している病気のように
 目に見えないだけに怖いです。
 
 
  断熱材の施工を確実に行う。
  (断熱性のあるカップは水滴が付かない)
  
  湿気た空気を壁内へ入れない。
  (空気が乾燥しているときはグラスに付く水滴が少ない)
 
 設計の段階からチェックすることが大事です。
 
  
================================

■(2)編集後記

 
 今週末のセミナー
 
 31日(日)13時から15時 
 
 岐阜県県民ふれあい会館
   岐阜市藪田南5丁目14−53
   
   
 この会場で5年ほど前に
 当社主催で行ったセミナー。
 
 当日、予約なしで来た人が20名ほどいて
 会場の定員を超えてしまい、
 非常に慌てたことを思い出しました。
 
 
 今回はまだ10名ほどは入れるようです。
 (30日の高山市はかなり余裕あり)
 
 直前でもOKですのでご希望の方は
 メール info@ie-kensa.comか
 
 電話 0561-54-9988又は
    090-6614-1376(ソフトバンク)で受け付けます。
 
 
 ・覚えて欲しい2つのこと、
 ・ダメ業者を見極める質問とは
 
 これを知りたい家を建てる予定のある方、
 時間があれば是非来てください。
 
 
 参加費は無料。
 
 
 主催:NPO岐阜・楽しい家づくり研究所
 後援:岐阜新聞

iekensa at 08:56|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2008年05月16日

欠陥住宅事例84

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
  結露
 
 〜ひどくなりすぎた結露
 
 
■今回の事例___________________
 
 ・「壁が結露でボロボロ」
  _______________________
 
 84

 



 
 写真解説:窓下の結露がひどく、
      下地の石膏ボードがダメになった

 窓だけでなく
 窓下壁の表面も濡れるほどの結露が発生し
 
 新築から7年
 ついに石膏ボードの壁がボロボロになってしまった。
 
 
 結露の原因は
 
 室内の水蒸気量
 壁などの温度差
 
 などが原因で起こりますが
 
 今回、窓廻りや床部の断熱施工、設計に不備があり
  (=温度差を生じる 断熱ミス)
  
 ひどい結露が発生しました。
 
 
 結露は主に冬場発生し
 (夏におきる結露もありますが)
 
 石膏ボードなどの壁材は今回のように
 数年の被害の蓄積でダメになるケースがあり
 被害が発覚した時に保証切れという事態も考えられる。
 
 
 
 
 ◆対策
 
 壁や躯体を傷める結露は補修費がかさみますし
 ただ、直してもまた同じことの繰り返しである。
 
 
 設計時の結露対策の配慮が一番大事で、
 
 鉄筋コンクリート造や気密の高い住宅は
 特に設計時に注意しましょう。
 
 無知な設計者、施工業者が多いので
 自分で注意を促す事が一番安全である。
 
 

iekensa at 08:51|PermalinkComments(0)TrackBack(0)