筋交い、金物

2011年07月19日

事例392『筋交いの抜け節』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 現在、メールはスマートフォンで読んでいます。
 
 ただし、返信は入力が面倒なので
 パソコンから行っています。
 
 
 最近、処理するメールが多いため、一部、
 スマートフォンからの返信を考えています。
 
 そうなると、モバイルキーボードが良いでしょうか。
 
 
 その他、いろいろと業務効率化を検討中です。
 
 
 
■(1)今回の事例___________

  「筋交いの抜け節」
 _________________
 
 392

  
 ◆写真解説
 
 筋交いの抜け節。
 圧縮の力がかかると、材の薄い側に曲がり、
 節部分で折れやすい。

 
 ◆内容説明
 
 建築基準法施行令 第45条に
 筋かいには、欠込みをしてはならないとある。
 
 抜け節は、欠込みと同じく欠損であり、NGです。
 
 
 天然木だから仕方がないと、
 写真のような材料が、普通に出荷される。
 
 悪い材料をはねていたら価格が上がる。
 業者側の言い分もわかります。
 
 ただ、筋交いは、簡単に折れては意味がありません。
 
 
 
 
 ◆対策
 
 検査をして見つけたときは、交換、穴埋めなどで対応。
 
 事前の対応として、
 節の少ない材種を指定する。
 または、筋交いのサイズを上げて多少の欠損に対応する。
 (90mmを105mmにするとか)
 
 
===================

■(2)編集後記
 
 
 台風が近づき、時々雨が強く降る中、
 今日検査に行った現場の周囲で以下の光景を見た。
 
  建て方をしている。(2現場)
 
  擁壁のコンクリートを打設している。
  
  
 建て方をしている現場には、施主夫婦もいました。
 揉めている様子はなく、
 きっと現場監督から「濡れても大丈夫」と
 騙されているのでしょう。
 
 
 確かに壁パネルに付いている断熱材の上部は
 シートで覆われています。
 しかし、シートのジョイントからは確実に
 雨が入ります。
 
 私は何度も見ています。
 雨が上がったあと、その部分に、
 蒸発した水が、大量に付いているのを。
 
 
 擁壁のコンクリートも
 建物じゃないからいいやと、
 職人が思ってるかもしれません。
 
 
 2つ共、大手ハウスメーカーの現場。
 
 以前から思っていますが
 1件ごとの極め細やかな対応は
 このメーカーにはありません。
 
 
 名前だけは有名でも、品質は二流と三流です。
 
 
 
 住宅業界の内情を広く知っていただくため
 人気ブログランキングに参加しています。
 ↓ポチっと応援、お願いします!
 
 人気ブログランキングへ
 
 
 
 このブログは、まぐまぐのメルマガでも読めます。
 登録はこちらから
 →http://archive.mag2.com/0000238034/index.html
 
 
 長井のツイッター
       http://twitter.com/ryojinagai

iekensa at 16:44|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年11月02日

事例318(筋交い切り欠き)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 昨日は沼津、今日は伊勢。
 
 移動が長いと、体が疲れますが、
 久しぶりに新幹線の「こだま」に乗ったり
 牡蠣を食べたり、楽しみもありました。
 
 
 
■(1)今回の事例_________________

  「筋交い切り欠き」
 ________________________
 
 318









 
 ◆写真解説
 
 和室の廻り子を取り付けるため、
 筋交いを切り欠いた。
 
 地震力などを受ける筋交いは
 当然、切り欠いてはいけない。

 
 ◆内容説明
 
 壁の最上部、天井との境目につく「廻り子」。
 
 床が畳であるだけの、洋風和室や
 天井がクロス張りの和室は別として
 和室の廻り子は通常、柱などを切り欠いて、
 取り付ける。
 
 
 柱は断面積の1/3まで、切り欠きが許されているが
 筋交いは一切欠いてはいけない。
 (建築基準法施行令43,45条)
 
 
 現状、抜け節や、割れのある筋交い材も
 平気で搬入されている。
 
 こんな材料を見れば、大工さんも
 このくらいなら、欠いてもいいだろうと、
 勘違いするかもしれない。
 
 
 ◆対策
 
 法律、基準を大工さんにまで認識させる。
 余裕のある構造設計と現場の検査が重要です。
 
 
==========================

■(2)編集後記
 
 
 最近読んだ本の中から、
 住宅ローンに関することを紹介します。
 
 週刊現代で連載されている「お金の神様」をまとめた本
 
 「お金の神様」 中原圭介著 講談社  より
 
 
 
 この本は、世界中の経済状況を厳しくとらえています。
 
 住宅ローンについては一行目に
 
 「一般的なサラリーマンは住宅ローンを借りてはいけない、
 これが私の持論です」
 
 と書かれていて、
 「今が買い時」と煽る、住宅関連のセールスとは正反対です。
 
 
 他にも
 ・住宅ローン減税の効果はあまりない。
 ・買わないと自分のものにならない、というのは幻想。

 など、家は買うなと、忠告をする内容。
 
 
 後半は、それでもローンを組むなら
 
 ・「失業しない」、「給料が下がらない」が絶対条件。
 ・ボーナス払いなし、月々の支払いが、
   手取り月収の3分の1以下に抑える。
 ・固定金利で借りる。
 
 などとアドバイスしています。
 
 
 自分に都合がいい意見ばかりでなく
 厳しい意見も参考にしてみてください。
 
 
 
 このブログは、まぐまぐのメルマガでも読めます。
 登録はこちらから
 →http://archive.mag2.com/0000238034/index.html
 
 
 住宅業界の内情を広く知っていただくため
 人気ブログランキングに参加しています。
 ポチっと応援、お願いします!

 人気ブログランキングへ

  長井のツイッター
       http://twitter.com/ryojinagai

iekensa at 22:05|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年10月19日

事例314(筋交いの金物がない)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 今日、新しい事務イスが届きました。
 
 ジロフレックスというメーカーの
 真っ赤なイス。
 
 前のイスは3年ほどしか使ってないのに
 壊れてしまったため、
 
 今回は慎重に商品を選びました。
 
 姿勢改善に、良さそうなイスです。
 
 
 
■(1)今回の事例_________________

  「筋交いの金物がない」
 ________________________
 
 314

 






 
 
 ◆写真解説
 
 筋交い端部。
 固定金物がなく、釘だけで固定されている。
 
 違法であり、大地震時に筋交いが外れる可能性が大。
 
 
 ◆内容説明
 
 昔の家は、釘だけで筋交いをとめていましたが、
 
 阪神淡路大震災での被害を反映し、
 平成12年、固定金物の取り付けが法律で定められました。
 (公庫仕様書は昭和57年以降から記載あり)
 
 
 最近、これを知らない
 職人、業者はほとんどいません。
 
 ただ、部分的に付け忘れたり、
 間違った付け方をしているケースがあるので
 注意は必要です。
 
 
 ◆対策
 
 構造関係の検査を瑕疵保証などの会社へ
 頼っているケースが多い。
 
 まじめに全て見る会社と一部しか見ない会社があり
 全て信用することは危険です。
 
 全数検査をおこなう事が重要です。
 
 
 ある大手メーカー、
 重要な耐力壁部分は3重の全数検査をしています。
 (個別相談ではこれらの実名をお教えしています)
 
 
==========================

■(2)編集後記
 
 
 円高などによる、景気の減速を感じます。
 
 
 上場している住宅メーカーの四季報を見ると
 「回復」という文字が見られるなど、
 
 今後、多少良くなると思った矢先、
 
 また元の状態に戻るのでしょうか。
 
 
 現在でも、いつ倒産してもおかしくない業者が存在します。
 
 何千万円という家を扱っているのに
 数万円の支払いに苦しんでいる業者がいるのも事実。
 
 富士ハウス事件の教訓を生かし
 業者選択、支払い条件はより慎重になるべきですね。
 
 
 
 このブログは、まぐまぐのメルマガでも読めます。
 登録はこちらから
 →http://archive.mag2.com/0000238034/index.html
 
 
 住宅業界の内情を広く知っていただくため
 人気ブログランキングに参加しています。
 ポチっと応援、お願いします!

 人気ブログランキング
 
 長井のツイッター
       http://twitter.com/ryojinagai
 


iekensa at 18:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年08月20日

事例296(筋交い金物施工忘れ)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 今日は午後から事務所に居ます。
 
 この時期は現場より
 エアコンのある事務所がいいですね。
 
 
 
■(1)今回の事例_________________

  「筋交い金物施工忘れ」
 ________________________
 
 296

 







 
 
 ◆写真解説
 
 筋交い金物施工忘れ(丸印)。
 
 隣(矢印部)は施工されている。
 
 
 
 ◆内容説明
 
 これを施工するのは大工さんで
 あとから付けようと思っていたら
 忘れてしまったようです。
 
 
 私の前に社内検査員や瑕疵保証検査員が
 現場を見ていますが
 
 これには気づいていません。
 
 
 わりと大きめの金物ですが
 付く位置が目線にないため、
 
 見落としがちです。
 
 
 
 
 ◆対策
 
 地震時に筋交いが外れないための
 重要な金物だけに
 
 全数チェックすることが必要。
 
 
 
==========================

■(2)編集後記

 
 今年は猛暑であり、風も弱いようで、
 例年以上にエアコンが活躍していると思います。
 
 
 夜、窓を開けても室温が外気より高いのは
 風が弱く、また、天井、壁、床が昼間暖められるためです。
 
 特に断熱材自体が熱を持つと、なかなか冷めにくい。
 
 
 断熱材の性能を高めるのは大事ですが
 夏の暑さ対策では
 断熱材に熱を持たせないことも重要です。
  
 
 熱をはじく、遮熱という方法が
 もう少し注目されてもいいと思います。
 
 
 ↓遮熱シートのHPの一例
 http://www.tarp-foil.com/radiant_barrier.html
 
 
 
 このブログはまぐまぐのメルマガでも読めます。
 登録はこちらから
 →http://archive.mag2.com/0000238034/index.html
 
 
 住宅業界の内情を広く知っていただくため
 人気ブログランキングに参加しています。
 ポチっと応援、お願いします!

 人気ブログランキング
 
 
 

iekensa at 16:57|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年07月16日

事例286(筋交い金物の釘が違う)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 歯の治療中で
 今、前歯に特殊なものが被さっているため
 
  とっても話しにくいです。
 
 あと、2週間くらいの我慢。
 
 
■(1)今回の事例_________________

  「筋交い金物の釘が違う」
 ________________________
 
 286

 





 


 
 ◆写真解説
 
 筋交いを固定する金物。
 指定と違う普通の釘が使われている。
 
 これでは役割を果たさない。
 
 
 ◆内容説明
 
 大地震時に筋交いが外れないように
 筋交いを固定する法律で決められた金物で、
 
 釘やビスの種類も指定されています。
 
 
 金物だけ在庫品なのか
 釘は現場にある「普通の釘」が打ってある。
 
 径も頭も小さく
 指定のビスよりかなり耐力的に弱い。
 
 また、すでに錆びも出ている。
 
 
 
 ◆対策
 
 この筋かい金物は法改正から10年経過し、
 かなり認知されている。
 
 取り付け自体の間違いは少ないが
 在庫品などを持ってくると種類が混ざり、
 ビスが他の認定品のものと混ざることがある。
 
 
 ビスを全数検査することが大事。
 
 
==========================

■(2)編集後記


 「どこの業者でもやっている」
 
 
 これは私に、重大な瑕疵を指摘された
 現場監督の開きなおりの言葉。
 
 スピード違反で
 運悪く自分だけ捕まったときの言い訳に似ています。
 
 
 スピード違反はカメラに撮られない限り
 あとから証拠が残りませんが
 
 家は解体するまでは存在します。
 
 
 「欠陥住宅みんなで造れば怖くない」
 
  は間違いです。
 
 
 
 このブログはまぐまぐのメルマガでも読めます。
 登録はこちらから
 →http://archive.mag2.com/0000238034/index.html
 
 
 住宅業界の内情を広く知っていただくため
 人気ブログランキングに参加しています。
 ポチっと応援、お願いします!

 人気ブログランキング


長井のツイッター
       http://twitter.com/ryojinagai 

iekensa at 20:01|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年05月21日

事例270(筋交いのひび割れ)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 今、四日市から帰ってきました。
 
 気温が30度を超えると
 現場はやっぱり暑いです。
 
 
 
■(1)今回の事例_________________

  「筋交いのひび割れ」
 ________________________
 
 270
 
 


 
 ◆写真解説 ↑クリックすると拡大します。
 
 筋交いのひび割れ。
 裏側からのビス打ちが原因。
 
 これでは緊結の意味がない

 
 ◆内容説明
 
 筋交いの端部は告示に沿った、
 金物による緊結が必要。
 
 金物のほとんどがビスで固定される。
 
 たまたまでしょうが
 ビスを何本か打ったときに
 木にヒビが入った。
 
 
 大地震が起きる前に
 割れてしまっては
 
 強度的に弱くなるのは確実。
 
 
 
 
 ◆対策
 
 ビスを施工したくらいで
 割れる木は使わない。
 
 また、以前の例にも取り上げていますが
 断面寸法の決まっている筋交いに
 抜け節、欠けのある材料が
 よく使われている。
 
 瑕疵にならないように
 筋交いの材種の選定が大切。

 
 
 
==========================

■(2)編集後記

 
 これは業者さんへの忠告。
 
 
 一般社団法人 AJIA という組織が発足しました。
 
 私はここで中心的な位置で活動をします。
 
 そのうちHPができるので
 今回、詳細な説明は省略しますが、
 メンバーを見てびっくりする
 悪徳業者がいるでしょう。
 
 
 不動産業界は、
 
 偽装、隠蔽が平気で行われていた。
 
 また、マスコミ関係も
 スポンサー企業の不祥事を扱わなかったり
 これらの情報が表に出ませんでした。
 
 
 今後は、この組織によって
 
 事実を実名で記事にしたり
 画像などがネット配信されるようになる。
 
 
 当然、事実だけを扱うので
 まじめにやっている業者にとっては
 何も怖くない。
 
 
 今朝も大阪の詐欺リフォーム会社の話が
 入ってきました。
 
 HPを見ると屋号から内容まで
 
  羊の皮を被った「狼」状態。
 
 
 これでは素人さんが騙されて当然。
 
 
 こんな情報も今後は事実を確認した上で
 公表したいと思います。
 
 
 
 このブログはまぐまぐのメルマガでも読めます。
 登録はこちらから
 →http://archive.mag2.com/0000238034/index.html
 
 
 住宅業界の内情を広く知っていただくため
 人気ブログランキングに参加しています。
 ポチっと応援、お願いします!

 人気ブログランキング
 
 長井のツイッター
  http://twitter.com/ryojinagai

iekensa at 20:05|PermalinkComments(1)TrackBack(0)

2010年02月23日

事例245(筋交いの切断)


こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 今日は朝から欠陥調査などに出かけ
  4時頃、事務所に戻りました。
  
 電話や来客で
  2時間があっという間に経過。
 
 
 今からたまった書類を片付けます。
 
 
 
■(1)今回の事例_________________

  「筋交いの切断」
 ________________________
 
 245 





 
 
 ◆写真解説 ↑クリックすると拡大します
 
 筋交いを切断し、収納を壁内へ埋め込んだ。
  当然、こうなれば筋交いの役割は果たさない。


 
 ◆内容説明
 
 半年くらい前にも類似例を紹介しました。
 
 
 筋交いが見えなくなってから
  壁に穴を開けると
  
 このようになる可能性があります。
 
 
 本例のように全て切り欠いて
  取りのぞいてしまうのは
  故意であり、悪質です。
 
 
 
 ◆対策
 
 図面上できちんと計画する。
 
 または、センサーなどで筋交いの位置を確認する。
  

 
 
==========================

■(2)編集後記


 「Twitter(ツイッター)」が何かと話題になっています。
 
 
 私も興味はありますが
 
 何となく始めてしまうと
 
  ただ、「つぶやく」だけのものになりそうです。
  

 内容、関係性など有意義なものになるように
  本などで情報を集め準備してから
  始めたいと思います。
 

iekensa at 18:17|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年01月12日

事例233(床下で発見した不備)


こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 連休明けの今日。
 予定が5件ありまして
 
 朝9時に出かけ、午後9時に戻りました。
 
 今からメルマガ書きます。
 
 
 
■(1)今回の事例_________________

  「床下で発見した不備」
 ________________________
 
 233 





 
 
 ◆写真解説 ↑クリックすると拡大します
 
 床下からの撮影。
 矢印は筋交いを貫通する「ホールダウンボルト」、
 丸印は床下の隙間。
 
 
 ◆内容説明
 
 よく見ないと見落としそうな事例。
 
 ホールダウンボルトが筋交いを欠いて
 貫通しているのを床下の隙間から発見。
 
 基礎から出ているホールダウンボルトと
 筋交いの位置が重なったことが原因。
 
 筋交いは切り欠いてはいけないのでNG。
 
 
 
 「床下の隙間」は
 特に法令違反している訳ではありません。
 
 このような隙間があると冬、寒いことを
 説明するために事例にあげました。
 
 在来工法の根太を使った床組に
 おきやすい事例です。
 
 
 1階床下=基礎内が外気で換気されているケースでは
 床に隙間があれば床下の冷気が
 室内に上がってきます。
 また、壁内にも入ります。
 
 暖かい家つくりには
 断熱材の性能だけを上げてもダメなんです。
 
 
 
 ◆対策
 
 ホールダウンが筋交いと干渉しないように
 位置をあらかじめ確認しておく。
 
 
 床の隙間の件は
 設計仕様で「高気密」にするか
 この部分に「気流止め」を施工するように
 設計段階で計画しましょう。
 
 
 
==========================

■(2)編集後記

 
 一年間、「オールアバウト プロファイル」で
 
 無料相談を行ってきましたが
 今月末で辞めることとなりました。
 
 
 理由は・・・
  「自分の専門分野とズレがあるから」です。
  
 
 登録カテゴリーが「調査、測量」で
  欠陥住宅や家の品質に関する質問はほんのわずか。
  
  測量がらみと地盤「調査」の相談が9割以上だからです。
  
  
  
 私の尊敬する人からの
  「竹やぶから出ない」という教えが
  
  何かをするときに常に意識として浮かびます。

 この「竹やぶ」の意味は
  トラは竹やぶの中にいるとNO1でいられる。
  竹やぶから出るとライオンにやられる。
  
  つまり自分の「活躍する範囲」を守る意味のこと。
  
  
 
 何でもかんでも質問に答えれば露出できて目立ちますが、
 測量については私の「竹やぶ外」
 
 期待して質問してくる方に失礼にあたると思い、
 身を引くことを決めました。

iekensa at 22:34|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年10月16日

事例210(筋交いと金物の干渉)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 今日は検査が4件。そして明日は東京。
 引越しもあって落ち着きません。
 
 前の晩、仕事一段落してから書いています。
 
 
■(1)今回の事例_________________

 ・「筋交いと金物の干渉 」
 ________________________
 
 210
 





 
 ◆写真解説 ↑クリックすると拡大します
 
 金物と干渉し筋交いを切り欠いた。
 断面欠損が大きく所定の役割は期待できない。
 
 
 ◆内容説明
 
 柱が大地震時に引き抜けるのを防止する
 「ホールダウン金物」
 
 位置が筋交いと干渉するため筋交いを
 大きく切り欠いて取り付けた。
 
 切り欠かれた筋交いは当然弱くなり、
 大きな力がかかれば簡単に折れるでしょう。
 
 同様の事例はたまに見かけます。
 よく見ないと見落とすこともあり
 検査の重要項目です。
 
 
 ◆対策
 
 基礎伏せ図でホールダウン金物の位置を
 きちんと計画し、施工すれば今回の例は防げます。
 
 軽微なズレならリカバーできる部材もあり
 安易に筋交いを切り欠きしないことが大事です。
 
 
==========================

■(2)編集後記

 
 今週パナホームさんの上棟検査行きました。
 
 パネル組の精度や工場生産部分の品質に
 関心させられました。
 
 別のあるメーカーでは
 工場でつくる人の器用、不器用が目に付きますが
 今回それも感じませんでした。
 
 
 
 話は変わりますが
 来週事務所の引越しが決まりました。
 現在、光電話を使っていますが、
 解約しても移転案内が流れない
 
 つまり「現在使われておりません」が流れます。
 
 電話番号が変わるので注意してください。
 
 10月23日(金)午後から
 新電話番号 052−739−5471

iekensa at 08:04|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年09月29日

事例205(筋交い金物 撤去)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 今週も事務所にいる時間が少なく
 今日は午後から集中して書類片付けています。
 
 
 
■(1)今回の事例_________________

 ・「筋交い金物 撤去 」
 ________________________
 
 205
 




 
 
 ◆写真解説 ↑クリックすると拡大します
 
 床下から確認。
 筋交い金物が取り外されたあと(ビス穴)を発見。
 (矢印が筋交い)
 
 
 ◆内容説明
 
 大地震などの時、筋かいが外れないように
 柱と緊結する金物が和室全体で
 一度取り付けたあと外されている。
 
 法律で取り付けが決められた金物で
 ないのは違法です。
 
 外して別の箇所につけたわけでもなく
 全くの無い状態。
 
 壁の収まり上、取ってしまったのでしょうか?
 
 検査後に取ったとすれば
 完全に故意によるものです。
 
 
 ◆対策
 
 大工さんが金物の重要性を理解してないことが原因です。
 法律、基準を教え、重要性を認識させることも必要です。
 
 
===========================

■(2)編集後記

 
 先週、こんな会社に遭遇。
 
 検査の結果、違法行為があるのに
 お金がかかるので直せないと言う会社。
 
 
 買う前に見極めるにはどうしたらいいでしょうか?
 
 
 数回、担当者に会っただけで見極めることは
 難しいと思います。
 
 方法としては「質問」が一番。
 
 とくにかくいろいろ聞いてみて、
 否定が多ければやめておいたほうがいいですね。
 
 私が個別相談やセミナーで紹介している
 「ダメ業者を見極める10の質問」
 
 今度紹介します。(長くなるので次回以降で)

iekensa at 18:23|PermalinkComments(0)TrackBack(0)