基礎鉄筋

2008年08月26日

欠陥住宅事例106(下端筋入忘れ)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 午後、珍しく事務所で仕事。
 でも電話が多く、書類が進みません。
 
 
 
■ 今回の事例__________________
 
 ・「基礎立上がりの下端鉄筋抜け」
  _______________________
 
 106








 写真解説:基礎立上がり、下端の鉄筋がない。
 
 
 ベタ基礎の立上がり部分
 一番下の「鉄筋を施工し忘れた例」
 
 
 基礎の鉄筋の中で一番太い鉄筋を使う箇所は
 今回の部分と同箇所の上部の鉄筋です。
 
   
 
 会社によっていろいろですが
 
 法的には最低直径13mm以上
 
 16mm、19mmなどもよく使われます。
 
 
 今回はベタ基礎でスラブ部分の鉄筋と
 混同したようですが
 
 位置が横にずれているのでNGです。
 
 
 太い鉄筋を使う=耐力的に重要箇所です。
 
 
 
 ◆対策
 
 このような事例、
 外周部では間違いにくく
 内部の立上がりで起きやすいです。
 
 
 検査する側も気にしていないと
 気が付かないと思います。
 
 細かく見るしかないですね。
 
 

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2008年03月01日

欠陥住宅事例66


こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 今回は
 基礎のコーナー部分での鉄筋接合の不備です。
 
 
 
■今回の事例_____________________
 
 ・「鉄筋接合部、つなぐ鉄筋の入れ忘れ」
  _________________________
 
 66





 
 
 写真解説:基礎の鉄筋、コーナー接合部で
      つなぎの鉄筋施工忘れ。

 鉄筋は主に引張りの力に対して働き
 接合部で離れていてはもちろん意味がありません。
 
 また、接合部が弱点になりそうな事は
 想像できるでしょうか。
 
 
 ビル現場などで使う太い鉄筋の場合は
 鉄筋を現場で溶かしてダンゴ状にして接合するんですが
 
 住宅で使う鉄筋・・直径10MMから19MM程度では
 同じ径の鉄筋を規定の長さでそわせ接合します。
 
 
 最近、工場で組み立てしてくる鉄筋が増え、
 現場で手をかけるのは接合部くらいになりました。
 この部分のチェックが重要です。
 
 
 ◆対策
 
 これを防ぐにはやはり全箇所きちんと検査することです。
 
 最近の基礎は鉄筋量が増えて
 検査する意識で見ないと細かいところは見えません。
 

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2007年12月07日

欠陥住宅事例48

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
   『鉄筋が離れている』を紹介します。
 
 
■今回の事例____________________
 
 ・一番上に入る鉄筋と縦の鉄筋が離れている
  
  ________________________
 
  48







 
 平成12年国土交通省告示第1347号に
 立上がり部の主筋として径12mm以上の異形鉄筋を、
 立上がり部分の上端および立上り部の下部の底盤に
 それぞれ1本以上配置し、かつ、補助筋(縦筋)と
 緊結したものとすること。
 
 と記載がある。
 
 
 ※「異形鉄筋」とは・・表面に凸凹した鉄筋の事で
   現在はほぼ100%これが使われています。
 
 
 現在ハウスメーカーは工場で鉄筋を加工して
 溶接による組み立てをするのでこのような例はないです。
 
 
 今回は長さを間違えたのでしょうか?
 
 
 実は・・・基礎の下の地盤ならしが悪く、縦の鉄筋が
      下がったためにおこりました。
 
 
 ◆対策
 
 基礎の配筋検査しか対策はないです。
 普段、あまりない例なので検査する人によっては
 見落とす可能性もありです。


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2007年11月30日

欠陥住宅事例47

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
   『基礎の鉄筋が細い』を紹介します。
 
 
■今回の事例_____________________
 
 ・一番上の横に入る・・「主筋」が基準より細い
  
  _________________________
 
 。47 







 
 平成12年国土交通省告示第1347号に
 この部分は直径12mm以上の異形鉄筋を使えと
 書いてありますが、写真は10mmです。
 通常は13mmを使う設計が大半です。
 
 
 ※「異形鉄筋」とは・・表面に凸凹した鉄筋の事で
   現在はほぼ100%これが使われています。
 
 
 この部分は「主筋」と言われ
 字のごとく基礎の鉄筋の中でも主に力を受けます。
 
 
 2階建ての木造では構造計算しなくても
 このような基準を守って基礎の詳細を決めれば
 強度的には十分です。
 
 
 今回と同じ例が今春も1件ありました。
 
 めったにあることではないですが
 間違えると基礎であるため問題は大きいです。
 
 
 
 ◆対策
 
 きちんと基礎図を書かせるか、
 何らかの検査を受ければかなりの確率で防げます。
 
 ただ、常識的にこの部分に10mmを使うこと自体
 少ないので、検査員が意識しにくく、
 見落す可能性もあるでしょう

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2007年11月05日

欠陥住宅事例41

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
   『基礎の鉄筋を切断』を紹介します。
 
 
■今回の事例_______________________
 
 ・基礎に配管を通す穴をあけた時、鉄筋まで切断してしまった。
  
  ___________________________
 
 41






 
 
 基礎には配管を通す穴がいくつかあきます。
 
 普通、コンクリートを打設する前に「スリーブ」という
 管をあらかじめ入れておき、あとで穴をあけないで済む
 ように施工するのが基本です。
 
 これなら鉄筋を切る事はないです。
 
 
 基礎の鉄筋を切る事は、耐力上その部分は弱くなります。
 特に一番上の主筋という横の太い鉄筋が切られるケースが
 多いので影響は大きいです。
 また、写真の例のように穴の直径100mm程度になると
 あらかじめあける場合は補強の鉄筋を周りに入れます。
 
 もちろんあとからあけた場合は補強は無理です。
 
 
 
 コンクリートに穴をあける事自体、硬そうで大変だと思い
 ますが、職人は案外大変だと思っていません。
 コア抜きと言いましてダイヤモンドの刃で簡単にコンクリート
 鉄筋を切断できるんです。
 
 
 位置が最初に決まらない場合など
 
 「あとであければいいか」
 
 と思ってしまうようです。
 
 
 私の経験上、ガス屋さんのほうが後からあけて、鉄筋を切る
 確率は高いです。
 

 
 今回の写真の例は鉄筋位置も端すぎる、いわゆる「かぶり」も
 かなり不足しています。
 
 
 
 ◆対策
 
 これはお客様の立場からは対策がやりにくいです。
 
 監督さんが気を付けていても勝手に職人が穴をあける
 事もあります。
 
 
 当社では「鉄筋探査機」を持っています
 
 値段は最近下がってまして鉄筋の位置の特定だけでしたら
 10万円以下で買える様になりました。
 
 基礎に穴をあける時は「鉄筋探査で位置を確認する」事を
 必須にするしかないでしょう。また、あける穴の大きさも
 限度を決めるべきです。
 
 

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2007年08月29日

欠陥住宅事例25

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 今回は「基礎の鉄筋の形状が図面と違う」を紹介します。
 
 
■今回の事例_______________________
 
 ・ベタ基礎の立ち上がり部、たての鉄筋(以下「縦筋」という)の
  上部、図面ではフック形状(端部180度折り曲げ)に
  なっているが現場は付いていない。
 
  ___________________________
 
 25




 
 
 
 このメルマガの上部に書いてありますが
 
 「欠陥」とは 「1、契約違反」
 
 これは当てはまります。
 
 
 
 民法上の言葉を使うと図面どうりでない施工は
 
 
 『債務不履行』
 
 
 業者にとって債務とは・・
 請負契約内容(図面、金額、工期など)のこと
 
 
 請負契約はまだ物が出来ていない状態での契約形態であり
 図面や見積り、記載期日どうりに造ることなどを
 約束する契約です。(簡単に言いますと・・)
 
 
 今回は明らかな契約違反ですが、変更しても仕方がないと
 言えない理由は、強度的に弱い方へ変えてしまった事です。
 過剰なほうへの変更なら文句はないはずです。
 
 最近はあまり聞きませんが
 グレードの低い材料を予算を下げるために勝手に使った
 というのもこれらにあたります。
 
 
 
 今回、業者側からすれば基礎図はCADの使い回しで
 通常2階建ての基礎なら縦筋にフックはなくても良い
 と勝手な判断をしたようです。
 
 
 確かに80%以上(私が思う数字)の2階建て
 木造、軽量鉄骨の住宅には縦筋にフックはありません。
 3階になると付ける率はぐっと上がります。
 
 
 しかし、図面どうり造ることは基本中の基本で、
 現場での状況などで仕方なく変更する場合は前もって
 報告をすることが当たり前です。
 
 
 
 今回、問題となったフックですが役割は?
 
 
 
 専門的に解説するとわかりにくいため
 
 単純に想像をしていただきます。
 
 
 1、基礎は建物の荷重を上から受ける。
 
 2、コンクリートは圧縮、鉄筋は引張りを受け持ち、
  鉄筋は主に横に入っているものが働く。
 
 3、今度は縦筋を想像していただき
  大きな力がかかり下へ基礎がたわんだ事を想像すると
  たての鉄筋の上部が真っ直ぐなのとフック付き
  どちらが丈夫か想像が付きますか?
 
 4、フックがあることによりコンクリートとの付着を
  高め、変形を強く抑えることが出来る。
 
 それでもやっぱりわかりにくいですね。すいません。
 
 

 ◆対策
 
 業者側は図面がCAD化され、コピー図面が多く出回るため
 細かい箇所のチェックが必要になるでしょう。
 
 図面、見積もりの記載事項を1つずつ確認する事が
 大切です。
 
 
 私は現場へは4色ボールペンを持ち歩き
 記載事項を印してチェックしています。
 
 
 
=========================
■(2)編集後記  (今回は特別に載せてます)

 
 皆さんは裁判で使われる書類を見たことがありますか?
 
 ほとんどの方は見たことないとないでしょう。
 
 
 先週、欠陥住宅被害ネットの定期会合に
 知人の建築士を連れて行きました。
 
 初めて書類の一部を見た彼の感想は
 
 
 『こんな事まで書類に書くの』
 『こんな事は普通だし、影響ないでしょう』など
 
 
 
 つまり重箱の隅を突っつくような事まで
 不備な事項として施主側の建築士は記載しているのです。
 
 当然その内容について業者は反論してくるので争いは
 深まります。
 
 
 裁判は両者が傷ついて終わると言れる所以はこのような
 ところにあるのでしょう。
 
 
 世の中の多くの業者にこれらの書類を見せたいです。
 きっと、いい教訓になるでしょう。
 
 しかし、長続きはしないでしょうけど。
 
 
 私はこういった事を考慮し、あとで突っ込まれる
 恐れのある事項は業者がこんなことするのと反発しても、
 現場で説明し是正してもらっています。
 
 これも検査をする上で大事な事だと最近強く思うんです。
 
 
 たくさんの事例を出していただく
 欠陥住宅被害ネットの会合は勉強になります。
 

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2007年07月13日

欠陥住宅事例13

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 今回は水道屋による基礎の鉄筋切断の例です。
 
 
 
■今回の事例____________________
 
 ・配管するのに鉄筋が邪魔で鉄筋を切断
 
 □配管がずれない場合は補強の鉄筋を入れる必要がある
  がそれもされていない。
   
 _________________________
 13








  
 写真の解説をしますと
 排水管を設置するため鉄筋が邪魔で切断、
 補強もせずにそのまま放置。
 
 
 写真の部分は鉄筋の長さが基準で決まっています。
 切断すればもちろんNGです。
 
 
 設備屋さんに悪気はあるのでしょうか?
 
 私が思うには「これくらいなら支障がないだろう」
 と思ってやっていると思います。
 
 
 先週、電気屋さんが躯体に間違った穴あけをする
 というメルマガを10号で記載しましたが
 設備屋さんは強度のことなどあまり考えていない
 方が多いのは事実ですし、構造のことはわからない
 方が大半です。
 
 
 監督が現場に居れば聞きながら仕事ができますが
 住宅現場は常駐してないため「自己判断」でやられて
 しまう事が多いです。
 
 
 同様な事例で基礎のコンクリートに後から
 穴をあけるケースがガス屋さんなどでよくあります。
 鉄筋探査などで位置を確かめあけるケースは皆無で
 平気で鉄筋を切断してしまいます。
 
 ひどい例では主筋という重要な鉄筋を切った例も
 発見したことがあります。
(欠陥写真1http://www.ie-kensa.com/kekanphoto.php
  に写真載っています  上から三番目左)
  
 
 大事な基礎、設備屋さんに弱くしてほしくないものです。
 
 
 
 ◆対策
 
 基礎は重要な部分のためこれを防ぐにはやはり
 チェックしかありません。
 
 ただ、よくあるケースで
 検査が終わってから設備屋を入れることもあり
 タイミングは重要です。
 
 これは依頼先にもよりますが
 図面上で配管位置をきちんと決めて指示すれば
 今回のような例はまず起こりません。
 

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