基礎かぶり、コンクリート

2011年04月01日

事例361『サイコロ不足』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 今日の午後、高さの低い床下に入って来ました。
 
 いつも床下は、小さな台車に乗って移動するため
 久々のほふく前進。
 
 きっと数日後、筋肉痛になるでしょう。
 
 
■(1)今回の事例___________

  「サイコロ不足」
 _________________
 
 361

  
 
 ◆写真解説
 
 基礎のスラブ筋。下にかうサイコロが不十分。
 
 これでは人が乗ったり、
 コンクリートの重みで鉄筋が下がり、
 かぶり不足になる。

 
 ◆内容説明
 
 ベタ基礎のスラブ筋の写真。
 
 最近はこの部分の鉄筋ピッチが、
 200mmや150mmが主流。
 
 そうなると、鉄筋を踏まないで
 基礎内部を歩くことはできない。
 
 踏んで写真のように、地面につくようではダメ。
 確実にコンクリート打設時に、
 かぶり(6cm以上)が確保できなくなる。
 
 
 通常、鉄筋と地面のあきを取る「サイコロ」※
 を1M間隔で施工すれば、問題はない。
 
 ※サイコロの形をしたコンクリート製のかいもの。
 
 
 ◆対策
 
 鉄筋の検査時、私はサイコロの位置も確かめています。
 
 
 
 
====================

■(2)編集後記
 
 
 東北地方太平洋沖地震
 「液状化現象」の被害も悲惨です。
 
 
 地中に埋設されている上下水道、ガス
 の影響も大きいですが
 
 沈下した家は、かなり悲惨です。
 
 家を持ち上げるのに
 数百万円の工事費が必要になるからです。
 
 
 TVでもよく解説されていますが
 液状化現象が起きる地盤は「砂」。
 
 海沿いでなくても、砂で埋め立てられた地区でも
 被害が出ています。
 
 
 粘土はベタつくため、嫌う人が多いですが
 液状化現象は起きません。
 
 地盤調査の書類を見れば、土質がわかります。
 (住宅の地盤調査では、推定で土質が出ています)

 
 
 以前、愛知県と公団(現UR都市機構)が造成した土地の
 地盤沈下の裁判にかかわりました。
 
 県などは、造成の責任を取る気はありません。
 建築業者が悪いと主張し続けています。
 
 また、裁判に出てくる担当者は、かなり攻撃的。
 
 裁判に負けても、
 彼らは個人的な金銭損失はありません。
 それでも勝つために一生懸命なのは、
 税金を使わないように
 努力してくれているのでしょうか?
 
 たぶんそうではなく、組織の中で、
 自分の役割を遂行するためでしょうね。
 
 
 
 現象が起きてから後悔しても遅い!
 
 今回の地震被害の教訓を生かし、
 土地を買う時は、土質を調べてから買いましょう。
 
 
 
 
 
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2011年02月22日

事例350(コンクリート打ち継ぎ、一体化妨害)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 欠陥住宅被害者のメモに、こんなことが書いてありました。
 
 「○○県の建築士は皆、仲良し、こよし(泣)」
 
 業界や組織内でうまくやるには、
 権力者に逆らわないこと。
 
 
 私は何年か前、愛知建築士会○○支部の役員をやりました。
 役員になってはじめてわかる内部の汚い事情。
 就任1年目の忘年会の席で、役員の1人に攻撃を仕掛けられ、
 言いたいことを言って、大喧嘩をした経験があります。
 
 その後も、発言を取り消さなかったため
 前代未聞、任期途中で役員を下ろされました。
 たぶん未だに、長井は協調性がなく、厄介ものだと
 思われています。
 
 
■(1)今回の事例___________

  「コンクリート打ち継ぎ、一体化妨害」
 __________________
 
 350

 
 
 ◆写真解説
 
 深基礎部のコンクリートを先打ち。
 その打ち継ぎ面に、砕石、防湿シートがかぶり、
 コンクリートの一体化を妨げる。

 
 ◆内容説明
 
 敷地に高低差があり、一部深基礎になるため、
 基礎のコンクリートを3回にわけて打つ現場。
 
 1回目と2回目のコンクリートが接合し、
 一体化する部分に、砕石と防湿シートが被っている。
 
 このままコンクリートを流し込めば、
 接合部が遮断されるため、基礎の耐力低下につながる。
 
 
 
 ◆対策
 
 基礎の配筋検査時に、
 厳しくチェックをすれば、防げる事例。
 

 
====================

■(2)編集後記
 
 
 先週土曜日のニュース。
 これを見落とした人が多いと思うので紹介します。
 
 
 「耐火サッシ性能を試験せず認定」
 
 国の認定基準を満たすとして販売された防耐火サッシ
 の性能不足が相次いで見つかった問題(今年1月、
 会員企業のサッシ大手トステムが販売した製品が基準を
 満たしていなかったことが発覚。同じ仕様の製品を扱う
 三協立山アルミでも性能不足が見つかっている)で、
 大手企業らでつくる社団法人が燃焼試験を行わず、
 書類審査だけで認定品の証明書を交付していたことが
 18日、わかった。

 国交省などによると、この社団法人はサッシ大手など
 75社で構成する「カーテンウォール・防火開口部協会」。
 会員企業は同協会が定めた仕様を満たし、協会の審査を
 通れば「大臣認定品と同等以上の性能を持つ」との
 触れ込みで製品を販売できる。

 国交省は同協会に対し、YKK AP、新日軽、
 不二サッシが扱う同じ仕様の製品も調査するよう指示。
 大畠国交相は「大臣認定が軽く扱われている」と述べ、
 実態把握と性能確認の徹底を急ぐ意向を示した。

 
 何がおかしいか、わかりますか?
 
 
 ・・自分たちで作った協会が
   自分たちの製品を
   試験なしで認定していることです。
   
   
 建築ジャーナリストの岩山健一さんの言葉を借りれば
 「まるで、ヤクザが警察の真似事をしたり、
 泥棒が警備会社を設立するようなものと何ら変わりない」
 
 
 実は他にもいろいろあります。
 例えば、確認申請などを役所の代理でおこなう
 民間検査機関「日本ERI」
 
 株主を見ると、持ち株が多い順番は
 1、会長。2、社員持ち株会。3から7番は仲良く同数で
 ダイワハウス、ミサワホーム、パナホーム、
 三井ホーム、積水化学工業(セキスイハイム)です。
 
  何だそれって思いませんか?
  自分たちが出資した会社が、自分たちを検査する。
 
 他の民間検査機関は、株式を公開していないので
 ハウスメーカーの出資が、あったとしても隠せます。
 
 
 こんな状況があるのに、
 相手業者側の弁護士が、私に対する攻撃でよく言うこと、
 
 「日本ERIのような会社が、真の第三者機関だ」
 
 どうせ、人の足を引っ張りたいだけですし、、
 あきれて反論する気にもなりません。
 
 
 
 
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2011年01月28日

事例343(基礎破壊)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 鳥インフルエンザが広がっています。
 
 私は愛知県豊橋市出身。
 中学生のとき、同級生に養鶏農家の子がいたこともあり
 気になるニュースです。
 
 殺処分以外の対策方法が、確立されるといいですね。
 
 
■(1)今回の事例_________________

  「基礎破壊」
 ________________________
 
 343

  







 
 ◆写真解説
 
 配管を通すために、基礎を破壊した。
 
 鉄筋が露出し錆びている。
 
 
 ◆内容説明
 
 配管を通さないと生活できないが、
 基礎を破壊してはいけない。
 
 先回同様、行き当たりばったりの施工で
 配管計画を考慮せずに基礎を造った。
 
 写真をよく見ると
 基礎の天端の施工も雑です。
 
 
 簡単な図面しか作成せず、
 職人任せで造ると、このようになります。
 
 
 ◆対策
 
 最近は、長期優良住宅仕様などで
 配管の施工方法も意識されてきました。
 
 設備配管図面を、あらかじめ書かせましょう。
 
 
==========================

■(2)編集後記
 
 
 昨日受けた相談を紹介します。
 
 
 3年前に購入した分譲住宅。
 アフターサービスが一切ない。
 
 床下などは見てないが、
 素人でもわかる箇所で、いろいろ不備が発覚している。
 
 業者へ言っても、対応する気はない。
 現在一部、自費で補修している。
 
 そのため、当社に家全体を調べてもらい
 業者と折衝したいという内容でした。
 
 
 この家を建てた業者は、株式も公開している大手分譲メーカー。
 アフターサービスがないとは知らず、相談者は購入してしまった。
 
 
 
 家は同じメーカーで2度買う(建てる)ことは、かなり稀です。
 だから、不動産業者は既存客よりも、新規顧客を大事にする。
 
 分譲住宅の場合、営業を地元不動産屋に任せるケースも多く、
 その場合、建築したメーカーの担当者とは、数回会う程度です。
 
 購入後不具合が出て、
 顔見知りになった不動産屋に申し出ても、
 アフターの対応はしてくれない。
 
 
 相談者は最後に、こう言っていました。
 
 「補修費用が、かなりかさんでしまった、
  カノムの検査を受けてから買えばよかった」
 
 
 
 安いから仕方がないと、割り切れない方は
 購入時によく考えたほうがいい。
 
 
 
 
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2011年01月11日

事例338(基礎の省略2)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 今朝、名古屋の気温は−3度。
 
 自宅近くの池が、一部凍るほどの寒さで
 池の周りを、歩いている人も少なめでした。
 
 
■(1)今回の事例_________________

  「基礎の省略2」
 ________________________
 
 338

 








 
 ◆写真解説
 
 別の現場ですが、先回と同じ例。
 
 完成検査で床下に入ると、
 内部の立ち上がりがほとんどないベタ基礎だった。
 
 最低、矢印箇所に基礎が必要。

 
 ◆内容説明
 
 先回と同じく、
 ベタ基礎の立ち上がりを省略された例で、
 強度不足な基礎。
 
 
 瑕疵担保責任保険に、この規定はある。
 
 ただし、規定を守らなくても、設計者がいいと言えば
 OKになるなど、厳しい現場チェックはない。
 
 ◆対策
 
 先回と同じです。
 
 無知な業者にあたると、本事例が起きる。
 
 
==========================

■(2)編集後記
 
 
 この連休中、子供と友人家族と、
 岐阜県のスキー場へ行きました。
 
 2シーズンぶりのスキー場。
 
 最近は、子供のリフト代割引など
 いろいろな値引きをやっているようです。
 
 
 スキーブームでもない今、
 割引をすれば当然、経営が苦しくなります。
 
 そうなると、変なところでケチるようになる。
 その例が私が食べた昼食。
 
 飛騨地方の郷土料理で、ジンギスカンの鶏肉版、
 「鶏ちゃん」を注文しました。
 
 出てきたものは確かに「鶏ちゃん」でしたが、
 キャベツばかりで、鶏肉は小さな2切れだけ。
 
 「鶏ちゃん」というよりは完全に「キャベツ炒め」。
 ちなみに料金は900円でした。
 
 それを見たとき、
 「グルーポン 残飯おせち事件」を思い出しました。
 http://ameblo.jp/ex-ma11091520sukotto/entry-10756568063.html

 
 こんなことでいちいち、店に文句は言いませんが
 鶏肉ケチってどうするのと思いました。
 
 また、スタッフの態度も悪く、大きな声で愚痴っている人、
 見えるところで昼寝している人がいました。
 
 これでは、値引きで人を呼んでも
 リピートする人は少ないでしょう。
 
 
 
 1回勝負の家購入では、
 業者選択の失敗は許されません。
 
 
 先日、検査依頼に来た方が言ってました。
 
 住宅メーカーがたくさんある中で、
 性能的に比較すると、どこもかわらない。
 そうなると、安いメーカーで十分と思う。
 
 しかし、あえて高いハウスメーカーを選んだ理由は、
  
  「安い分、何かがあると思う」
 
 
 一部、何もない、いい業者もいます。
 ただし、大半は予想のとおり、何かあります。
 
 そのあたりのからくりや、業者名を、
 個別相談ではお話しています。
 
 
 
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2011年01月07日

事例337(勝手に基礎を省略された)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 岐阜の田舎に住む職人は、年始は10日くらいまで
 休む風習があるようです。
 
 私も今週は、現場の予定が少なく、
 昨年やり残した事務仕事を片付けています。
 
 チェックシートなどの改定も
 早々に終えています。
 
 
■(1)今回の事例_________________

  「勝手に基礎を省略された」
 ________________________
 
 337

 







 
 
 ◆写真解説
 
 設計図に記載されていた基礎(赤部分)を
 現場で省略した。
 
 設計図どうりでない施工に問題があると共に、
 スラブ配筋を強くしないといけない。

 
 ◆内容説明
 
 通常、瑕疵担保責任保険ではベタ基礎の設計に
 ベタ基礎配筋表を用いる。
 
 ↓財団法人 住宅保証機構のベタ基礎配筋表
  ページの中間くらいにあります。
 http://www.how.or.jp/seinou/gijyutsu/shiyou16_6.html
 
 その配筋表に沿って設計された基礎が
 現場の判断で勝手に省略された。
 
 
 配筋表は基礎で囲まれたスパンの長さによって
 スラブの配筋を決めるもので
 基礎が省略されれば、当然スパンは長くなり
 スラブ配筋量は増える。
 
 
 無知な業者ほど
 ベタ基礎の意味を理解していなく
 柱や壁がない箇所の基礎を、省略することが多い。
 
 
 実は、瑕疵担保責任保険を使っても
 この表を使うことが、強制されているわけではない。
 
 設計者が判断すれば、表どうりでなくてもいいという
 業者にとって、都合のいい逃げが設けられている。
 
 つまり、基準法(H12告示1347号)を守っていれば
 写真の基礎でも問題はない。
 
 ただ、最初から図面に記載されていたり、
 長期優良住宅を選択すると
 配筋表を守らなければならない。
 
 
 ◆対策
 
 図面どうりに施工されていない、この写真の現場、
 何故か、瑕疵担保の基礎検査は合格している。
 
 ツイッターで、先月すこしつぶやいていますが
 保険法人7社中、
 きちんとした検査ができているのは1社だけ。
 
 それでも、何か問題があれば、業者の圧力には屈する。
 
 
 業者から入れる検査を絶対的に信用しないこと。
 
 間違いのない設計士、施工業者の選択と
 黒いものを黒と言える建築士に検査してもらうこと。
 
 
==========================

■(2)編集後記
 
 
 業者とトラブルになるケースの相談を受けた時、
 その業者と、契約をした理由を聞く。
 
  答えで、一番多いのが
 
  「紹介」
 
 中には、中立な立場の業者が主催するセミナーで
 業者をあっせんされ、決めたケースも少なくない。
 
 
 
 「紹介者を信じ、自分では深く考えない」
 
 一生に一度。
 数千万円という高額な買い物。これでよいのか?
 
 厳しい言い方をすると、
 自己責任の意識が低く過ぎます。
 
 
 アーバンコーポレーション事件のような金銭問題。
 欠陥住宅の問題などのリスクを、どう排除するか。
 
 これらの問題において、保険がベストな解決方法というような
 記事が、本日の中日新聞に掲載されていました。
 
 業者の数が星の数ほどいる業界。
 また、無登録など抜け道がある中で、
 保険だけでは、完全な保護は難しいと思います。
 
 
 
 株式投資などで、損したら自己責任であるように
 
 家購入も、紹介や保険に頼らず、
 自分の頭で考えることが大切です。
 
 
 私のところに、いくつか候補をあげて、
 どの業者と契約したらいいか、相談に来る人がたまにいる。
 
 私は過去の検査実績の積み重ねから
 契約しないほうがいい、業者を教える。
 
 つまり候補から消去させるだけ。
 
 どの業者も一長一短あるし、100点満点の業者はいない。
 自己責任で最終判断してもらいます。
 
 
 情報収集は非常に大事ですが、
 中には、成約時の紹介料目当てで、データの積み重ねもなく、
 特定の業者を薦めてくる紹介者やセミナーもあります。
 
 くれぐれも注意してください。
 
 
 
 
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2010年11月12日

事例321(コア抜きによる基礎の破損)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 1週間のうち、一番予定が入る金曜日。
 
 今日は、急な変更などもあり
 事務所にいる時間が長そうです。
 
 溜まっている書類を片づけています。
 
 
 
■(1)今回の事例_________________

  「コア抜きによる基礎の破損」
 ________________________
 
 321

 






 
 
 ◆写真解説
 
 配管を通すため、あとから基礎に
 穴を開けた際、基礎表面が破損した。
 
 その後、そのまま放置され、補修もなし。

 
 ◆内容説明
 
 写真はコンクリートに丸穴をあける
 「コア抜き」という施工です。
 
 道具の特性上、穴が貫通する最後は、
 写真のようにコンクリートが破損してしまう。
 
 
 コア抜きは、鉄筋を切る可能性が高いため、
 本来、スリーブという筒を生コン打設前に入れておき、
 あとから基礎に穴あけしないことが、一般的な施工。
 
 配管が無計画な場合や
 監督がスリーブ手配を忘れると、施工が必要になる。
 
 
 補修済みであれば、検査で指摘はしません。
 
 
 鉄筋の切断の確認は、
 「鉄筋探査」を使えば確認可能です。
 
 
 ◆対策
 
 品質の規定で「コア抜き禁止」を徹底し、
 
 監督がもし忘れても、
 基礎職人が気が付くようにする。
 
 
 
==========================

■(2)編集後記
 
 
 大小さまざまですが、住宅紛争の話が絶えません。
 
 中には、必要以上に責任を取ってくれる
 工務店の社長さんもいて、
 尊敬でき、うれしく思えることがある反面、
 
 ほとんどが、エゴむき出し、
 その場しのぎのために、人間の汚さ丸出しで
 何でもありの人もいる。
 
 それにかかわると、私も攻撃の対象になる。
 
 
 また、TVや新聞を見ても、
 詐欺、いじめ、頼りない政治などのニュースにうんざり。

 
 これらにいちいち怒りを感じていると、
 きりがありません。
 
 
 
 気持ちが落ち着く本を見つけました。
 
 三輪明宏さんの新刊「花言葉 」 パルコ出版
 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4891948353
 
 
 名言集・格言集で、
 厚さのわりに文字は少ないため、
 本が苦手な人でも読めると思います。
 
 
 欲張らず「美しい生き方」をしたいですね。
 
 
 
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2010年11月09日

事例320(基礎表面のジャンカ)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 今日の午後3時、気温4℃の場所にいました。
 
 高い山の上とか、北海道ではありません。
 事務所から1時間半くらいで行ける山間部。
 
 風が強く、気温より寒く感じました。
 
 
■(1)今回の事例_________________

  「基礎表面のジャンカ」
 ________________________
 
 320









  
 
 ◆写真解説
 
 基礎表面の全体に発生したジャンカ
       (コンクリートの空洞)
   
 打設の手間を惜しむと、起き易い。

 
 ◆内容説明
 
 写真は、巻き込んだ空気が抜けないまま
 コンクリートが固まった状態。
 
 今回は、ここで対策を紹介すると、
 
 打設時にコンクリートを少しずつ充填し、
 しっかり振動を与えれば防げます。
 
 
 時々、私はコンクリートの打設に立ち会います。
 
 時間当たりの生コンの充填量が
 職人によって、2倍以上違うことがあります。
 
 つまり、速く流し込んでしまう職人がいる。
 
 
 振動の与え方も、充填が早い職人ほど
 確実に少ないです。
 
 
 編集後記にも記載しますが、
 コンクリートの扱いが雑なケースが今でも多い。
 
 長く持たせる基礎だけに、施工する側の都合で、
 急いで施工して欲しくないです。
 
 
 ◆対策
 
 打設時にコンクリートを少しずつ充填し、
 しっかり振動を与える。
 
 また、基礎表面の気泡を抜く、専用の道具も
 発売されていますし、
 木工用の長いドリルを型枠に沿って動かすと、
 気泡が抜けるようです。
 
 
 
==========================

■(2)編集後記
 
 
 最近、検査前の工程確認でよく見る問題点。
 
 それは、コンクリートの養生期間が短い。
 (養生期間・・生コンを打設したあと
  型枠を解体するまで期間)
 
 
 大手ハウスメーカーは、間違いありませんが、
 丸投げ分譲業者や、家全体を2ヶ月ほどの
 短い工期で造る業者は、ほとんど守っていません。
 
 
 公庫仕様書によると、コンクリートの養生期間は、
 
 気温15℃以上で3日
 気温5℃〜15℃で5日としています。
 (普通ポルトランドセメント使用)
 
 また、コンクリート打ち込み後1日間は、
 その上を歩行したり、重量物を載せてはいけない、
 とあります。
 
 
 以前、検査前にベタ基礎の工程を確認すると
 下記のような予定の現場もありました。
 
  1日目 スラブコンクリート打設
  2日目 朝、スラブ型枠解体
  3日目 夕方、立ち上がりコンクリート打設
  4日目 午後、立ち上がり型枠解体
  
 どことは言えませんが、
 真冬でもこのような工程を強行する、有名業者もいます。
 
 
 養生期間は作業効率を求める業者にとっては無駄な時間。
 
 ぎりぎりの単価で施工している基礎屋さんも
 養生期間は作業ができず、不利益が発生する。
 
 養生を短くしても、目に見える影響は特に感じない。
 
  これらの理由で、基準を破ってしまうのでしょう。
 
 
 コンクリートは、硬化初期に受ける外的要因が
 品質に大きく影響する。
 
 だから、基準を守ることが大事。
 
 
 コンクリートは現場で、液状から固体へと形を変えます。
 そういう意味では、他の工場生産の建材と大きく違います。
 
 現場で手をしっかり掛ける。
 それが基礎の品質を高めます。
 
 
 
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2010年08月24日

事例298(リフォームで基礎破壊)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 体のケアをはじめるため、
 ここ数日で、関連する本をたくさん読みました。
 
 いつも読む分野ではないので
 たくさんの気づきがあり
 
 これからは読書の分野を
 広げてみようと思います。
 
 
 
■(1)今回の事例_________________

  「基礎の破壊」
 ________________________
 
 298

 








 
 
 ◆写真解説
 
 基礎コンクリートの破壊。
 
 配管を通すためにコンクリートをはつり、
 鉄筋まで切ってしまった。
 
 
 ◆内容説明
 
 リフォーム工事で基礎を破壊した。
 
 
 コア抜きなどコンクリートの穴あけの道具は使わず
 はつりで穴をあけ、補修もしない。
 
  ずさんな工事です。
 
 
 たぶん、職人さんも新築より
 気を使って仕事しないのでしょう。
 
 
 TVのリフォーム番組で
  解体や工事中を見て何か家が弱くなっている
  と思いながらも
  
  仕上げのきれいさを見ると
  そのことを忘れてしまいませんか?
  
  
 古い家がきれいになることはうれしいですが
 骨組が弱くなり、地震などで被害がでたら
 お金をかけた意味がありません。
 
 
 リフォーム工事こそ
 厳しい検査が必要です。
 
 
 
 ◆対策
 
 安易に業者を決めない。
 
 現場監理(管理)を重視する。
 
 
 
==========================

■(2)編集後記

 
 昨日、ツイッターに
 現場へ入る前に人を見る。とつぶやきました。
 
 
 職人さん、監督さんを見れば
 現場品質の予想ができ、
 
  それがだいたい当たります。
 
 
 嫌々やっているか
 
 いい物を造ろうという気持ちでやっているかは
 表情ですぐわかる。
 
 
 
 昔ながらの職人気質の人がいれば
 判断を間違えそうですが、
 
 そのような場合は仕事を見れば判断できます。
 
 
 工業化が進んだといっても
 まだまだ、現場で造るほうが多い。
 
 だから、現場の人たちの気持ちで
 品質は変わります。
 
 
 
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2010年08月03日

事例291(基礎が乾かない)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 今日は朝から四日市にいて
 
 夕方、名古屋へ戻り、
 事務所に帰ってきたのが21時。
 
 昨日の仕事も片付いていなく、焦ります。
 
 
■(1)今回の事例_________________

  「基礎が乾かない」
 ________________________
 
 291

 




 


 
 ◆写真解説
 
 基礎の外周が地面の水を吸い上げ、
 1年中濡れている。
 
 見た目も悪いが、この影響で床下が湿気ている。


 
 ◆内容説明
 
 建物周囲の地盤の水はけが悪く、
 砕石の下に水がたまっている。
 
 その水を基礎の仕上げモルタルが吸い上げ
 写真のように濡れている。
 
 
 意外かも知れないが
 このような土地は多い。
 
 住宅の地盤調査では
 地下水のことまではわからないため
 
 家が完成して、梅雨時などに地下水位があがり
 はじめて現象に気が付く。
 
 
 この水が基礎の打ち継ぎから中へ入るとか、
 建物に影響がなくても
 やはり見た目が悪いため、
 
 何らかの対策が必要だと思う。
 
 
 
 ◆対策
 
 基礎内部の高さをGLより低くしない。
 
 周囲の水はけが悪い場合、
 暗渠の設置など水を取る措置を計画する。
 
 
 
==========================

■(2)編集後記

 
 この前、業界紙を読んでいたら
  こんな記事が載っていました。
  
 -------------------------------------
 
 家を買うのは無理と思っていた若い夫婦。
 
 冷やかしのつもりで住宅展示場を訪れ、
 相談してみた。
 
 結果、今は低金利。
 買えそうなことがわかった。
 
 
 実際計画すると、資金不足であったが、
 親が400万円借してくれて
 家を買うことができた。
 
 ------------------------------------
 
 この話は本人たちにとって良かったのか?
 
  私には無理して買って、
  大丈夫かと思える。
  
  
 無理して買った人ほど
 何かあった時に家が重荷になる。
 
 何もなければいいが
 それだけは誰にもわからない。
 
 余裕を残し、家は購入して欲しいと思います。
 
 
 何かあった場合、
 良かったのは不動産業者と銀行だけになる。
 
 
 このような衝動買いが増えて日本が景気回復すれば
 世間的にいいことですけど。
 
 
 

 
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2010年07月27日

事例289(かぶり不足)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 今日、車の走行距離が10万キロを超えました。
 
  新車で購入し2年10ヶ月目。
 
 
 月あたり3000KM
 
 現場を移動しています。
 
 
 
■(1)今回の事例_________________

  「かぶり不足」
 ________________________
 
 289

 







 
 
 ◆写真解説
 
 基礎立ち上がり鉄筋のかぶり不足。
 
 目視でも外側に寄っている(型枠まで1CMくらい)
 ことが良くわかる。
 
 規定では4CM以上必要。

 
 ◆内容説明
 
 最近、指摘が多いので載せました。
 
 
 基礎屋さんは、この基準を知っているはずなのに
 検査で指摘を受けなければ
 そのままコンクリートを入れる予定でした。
 
 あとから見えなくなる箇所、
 ダメだとわかっていても
 面倒だから直さないのでしょう。
 
 
 かぶりの不足は
 基礎の強度、耐久性に影響があります。
 
 基準法にも明記されている事項でもあり
 きちんと守って欲しいです。
 
 
 
 ◆対策
 
 鉄筋探査機で調べると
  かぶり厚はあとからでもわかります。
  
 完成してから欠陥だと言われないために
 検査でチェックするしか対策はありません。
 
 
 
==========================

■(2)編集後記

 
 今日、躯体の構造検査に行った現場。
 金物類が相当数、付いていませんでした。
 
 
 昨日実施しているはずの
 社内検査、瑕疵保証の検査は
 
  何を検査したのでしょう。
 
 
 
 先週、ある有名メーカーの現場に
 基礎の鉄筋検査に来た瑕疵保証の検査員、
 
 建物内に入ることなく
 全体を眺めるだけで帰った。
 
 先月も同じメーカー、同じ保証会社で同様の光景を見た。
 
 
  パッと見て鉄筋が組んであれば
  細かなことは気にしないようです。
 
 
 瑕疵保証と現場検査があるからと
 安心している消費者がいたら
  完全に裏切る行為。
 
 また、まじめに検査している瑕疵保証会社は
 同じだと思われたら迷惑です。
 
 
 
 ここに記載される会社を実名で公表できなくて残念です。
 
 いい情報であれば問題ありませんが
 マスコミも避ける内容であり、公表できません。
 
 
 個別相談に来ていただくなど
 私と直接会う機会があれば実名でいろいろ教えます。
 
 
 実名を出して話すと
 皆さんとても驚いてくれます。
 
 
 
 
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