基礎かぶり、コンクリート
2011年12月23日
事例437『鉄筋かぶりなし』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今朝は5時半から仕事しています。
早く帰るつもりが、もう21時半。
明日も難しい検査があるので、
これを書いたら帰る予定です。
■(1)今回の事例___________
「鉄筋かぶりなし」
__________________
◆写真解説
基礎外周部、折り曲げた鉄筋が下に付いている。
かぶりはゼロで、基準法違反です。
◆内容説明
基礎底の形状が、オールフラットのベタ基礎。
外周部を掘り下げないために、
スラブ鉄筋の折り曲げの先端が、
捨てコンに付いている。
折り曲げ方向をかえることで、
是正させました。
◆対策
設計時に配慮すれば、防くことができる。
====================
■(2)編集後記
昭和56年以前に建てられた木造住宅は、
無料で行政の耐震診断を受けられます。
私も7年くらい前、愛知県に検査員登録し、
今でも時々、検査に行きます。
耐震補強に前向きな方は、すでに診断を終えている。
今、受ける人の大半は、市役所から勧められるなど
タダですし、とりあえず受けてみようかという人が多い。
だから、「検査して意味があるのか」とか、
「どうせ検査しても補強する金はない」など
検査に行って、文句ばかり言われることもある。
役所絡みの仕事、
「では検査をやめましょうか」とは言えないので
嫌な気分で業務を遂行することになります。
真剣に取り組む依頼者が減っている中、
税金を使った耐震診断を、今後も続けないといけないのか。
もしかしたら、以下の理由があるように思えます。
当時の建築基準法の耐震基準が弱かった。
その責任として、行政負担で耐震診断を行い、
さらに、補強工事に補助金を出す。
さんざん宣伝しているのに診断を受けない人。
診断を受けて「倒壊する」と結果が出たのに
何も補強工事しない人に対し、
大地震が来て、家が倒壊しても、自己責任だと
行政は突き放す。
次の大地震の発生が、
できるだけ遅いことを祈るしかありません。
ブログの引越しをしました。
本年度中に完全移転の予定です。
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今朝は5時半から仕事しています。
早く帰るつもりが、もう21時半。
明日も難しい検査があるので、
これを書いたら帰る予定です。
■(1)今回の事例___________
「鉄筋かぶりなし」
__________________
◆写真解説
基礎外周部、折り曲げた鉄筋が下に付いている。
かぶりはゼロで、基準法違反です。
◆内容説明
基礎底の形状が、オールフラットのベタ基礎。
外周部を掘り下げないために、
スラブ鉄筋の折り曲げの先端が、
捨てコンに付いている。
折り曲げ方向をかえることで、
是正させました。
◆対策
設計時に配慮すれば、防くことができる。
====================
■(2)編集後記
昭和56年以前に建てられた木造住宅は、
無料で行政の耐震診断を受けられます。
私も7年くらい前、愛知県に検査員登録し、
今でも時々、検査に行きます。
耐震補強に前向きな方は、すでに診断を終えている。
今、受ける人の大半は、市役所から勧められるなど
タダですし、とりあえず受けてみようかという人が多い。
だから、「検査して意味があるのか」とか、
「どうせ検査しても補強する金はない」など
検査に行って、文句ばかり言われることもある。
役所絡みの仕事、
「では検査をやめましょうか」とは言えないので
嫌な気分で業務を遂行することになります。
真剣に取り組む依頼者が減っている中、
税金を使った耐震診断を、今後も続けないといけないのか。
もしかしたら、以下の理由があるように思えます。
当時の建築基準法の耐震基準が弱かった。
その責任として、行政負担で耐震診断を行い、
さらに、補強工事に補助金を出す。
さんざん宣伝しているのに診断を受けない人。
診断を受けて「倒壊する」と結果が出たのに
何も補強工事しない人に対し、
大地震が来て、家が倒壊しても、自己責任だと
行政は突き放す。
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2011年10月25日
事例420『基礎打ち継ぎ面の汚れ』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
東名高速の豊田JCと、音羽蒲郡ICの間が、3車線になって
初めて今日、走行した。
全く渋滞はなく、スムーズに走れました。
岡崎、豊橋方面の移動が楽になります。
■(1)今回の事例___________
「基礎打ち継ぎ面の汚れ」
__________________
◆写真解説
基礎打ち継ぎ面に、砕石が大量に乗っている。
これは、コンクリートの一体化を妨げる。
◆内容説明
比較的よくある事例。
深基礎とベタ基礎スラブの打ち継ぎ。
埋め戻しの砕石が、大量に乗ってしまった。
住宅の基礎屋さんは、打ち継ぎ面の処理を意識しない。
それほど重要だと、思っていないんでしょう。
◆対策
コンクリートを流し込む前の検査が重要。
隠れてしまうものが、多いからです。
====================
■(2)編集後記
欠陥住宅の意味を聞きますと、
業者含め大半の人は、「傾いた家など、
建替が必要なくらいの家」と答えます。
それは、TVなどの影響が大きいと思います。
TVで「欠陥住宅特集」を放映すると、
TV局が、TV映えする事例を選び、
傾いた家など、かなり状態がひどい住宅しか出て来ないからです。
欠陥住宅の定義は、主に契約違反(仕様や性能が違う)、
基準法等建築関係法令、一般に使用している技術基準
(公庫仕様書、建築学会の仕様書など)に抵触するものを言います。
ですから、建替が必要な程度でなくても
上記に該当すると、軽微なものでも、欠陥に該当します。
欠陥住宅という言葉は、マイナスの意味が強いです。
他に、シロアリ、カビ、雨漏りなども、同じマイナスの言葉です。
ですから、買う、造る側にとっては、敏感になりやすい。
欠陥住宅と呼ばれないために、
軽微な欠陥も出さない。ミスが起きてミスに気づき、
適切な修補を工事中に行う事が重要です。
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東名高速の豊田JCと、音羽蒲郡ICの間が、3車線になって
初めて今日、走行した。
全く渋滞はなく、スムーズに走れました。
岡崎、豊橋方面の移動が楽になります。
■(1)今回の事例___________
「基礎打ち継ぎ面の汚れ」
__________________
◆写真解説
基礎打ち継ぎ面に、砕石が大量に乗っている。
これは、コンクリートの一体化を妨げる。
◆内容説明
比較的よくある事例。
深基礎とベタ基礎スラブの打ち継ぎ。
埋め戻しの砕石が、大量に乗ってしまった。
住宅の基礎屋さんは、打ち継ぎ面の処理を意識しない。
それほど重要だと、思っていないんでしょう。
◆対策
コンクリートを流し込む前の検査が重要。
隠れてしまうものが、多いからです。
====================
■(2)編集後記
欠陥住宅の意味を聞きますと、
業者含め大半の人は、「傾いた家など、
建替が必要なくらいの家」と答えます。
それは、TVなどの影響が大きいと思います。
TVで「欠陥住宅特集」を放映すると、
TV局が、TV映えする事例を選び、
傾いた家など、かなり状態がひどい住宅しか出て来ないからです。
欠陥住宅の定義は、主に契約違反(仕様や性能が違う)、
基準法等建築関係法令、一般に使用している技術基準
(公庫仕様書、建築学会の仕様書など)に抵触するものを言います。
ですから、建替が必要な程度でなくても
上記に該当すると、軽微なものでも、欠陥に該当します。
欠陥住宅という言葉は、マイナスの意味が強いです。
他に、シロアリ、カビ、雨漏りなども、同じマイナスの言葉です。
ですから、買う、造る側にとっては、敏感になりやすい。
欠陥住宅と呼ばれないために、
軽微な欠陥も出さない。ミスが起きてミスに気づき、
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2011年10月14日
事例417『補強筋のかぶり不足』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
長期間、過密だった現場の予定が一段落。
今週、来週は東名の集中工事中。
できるだけ、東名を使う方面への検査が出ないことを祈りつつ、
手が付けられなかった、事務内での仕事を片付けています。
■(1)今回の事例___________
「補強筋のかぶり不足」
__________________
◆写真解説
配管補強筋のかぶり不足。
補強筋でも、6CMのかぶりを確保しないといけない。
◆内容説明
配管スリーブで鉄筋を切断した箇所。
その部分を補強するために入れた補強筋が、
形状が大きすぎて、地面との距離が取れていない。
鉄筋屋さんの仕事が終わっているため、
設備屋さんが、補強筋を入れるケースが多い。
設備屋さんは、鉄筋を曲げるなどの加工する道具を
もっていないため、加工済のものを使う。
うまく形状が合わなくても、そのまま施工するために、
写真のようにかぶり不足になる。
◆対策
工程の段取り的に、調整が難しい部分。
配筋の検査で確認し、ダメな場合は、基礎屋さんに直させる。
====================
■(2)編集後記
工事現場では、着用が当たりまえのヘルメット。
しかし、住宅の現場では意外と、着用率が低い。
かっこ悪い、うっとうしい
などの理由で、かぶらない人がいる。
車のシートベルトのように、
ルールで決められ、万が一の危険に備えるもの。
決められたルールを守れないような人は、
仕事でもルールを守れないと、見なされても仕方がない。
だから、着用していない職人を見ると、
現場や工務店のモラルの低さを感じてしまう。
私は、ヘルメットをかぶる癖が付いているので
ヘルメットなしで、足場を歩くことに危険を感じます。
しかし、電車で検査に行くときは
このヘルメットが、かさばる。
カバンに入れずに手で持って、電車に乗る勇気もありません。
そこでいいものを見つけ購入しました。
安全基準もクリアしています。
たたむと、ノートパソコンくらいの薄さです。
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長期間、過密だった現場の予定が一段落。
今週、来週は東名の集中工事中。
できるだけ、東名を使う方面への検査が出ないことを祈りつつ、
手が付けられなかった、事務内での仕事を片付けています。
■(1)今回の事例___________
「補強筋のかぶり不足」
__________________
◆写真解説
配管補強筋のかぶり不足。
補強筋でも、6CMのかぶりを確保しないといけない。
◆内容説明
配管スリーブで鉄筋を切断した箇所。
その部分を補強するために入れた補強筋が、
形状が大きすぎて、地面との距離が取れていない。
鉄筋屋さんの仕事が終わっているため、
設備屋さんが、補強筋を入れるケースが多い。
設備屋さんは、鉄筋を曲げるなどの加工する道具を
もっていないため、加工済のものを使う。
うまく形状が合わなくても、そのまま施工するために、
写真のようにかぶり不足になる。
◆対策
工程の段取り的に、調整が難しい部分。
配筋の検査で確認し、ダメな場合は、基礎屋さんに直させる。
====================
■(2)編集後記
工事現場では、着用が当たりまえのヘルメット。
しかし、住宅の現場では意外と、着用率が低い。
かっこ悪い、うっとうしい
などの理由で、かぶらない人がいる。
車のシートベルトのように、
ルールで決められ、万が一の危険に備えるもの。
決められたルールを守れないような人は、
仕事でもルールを守れないと、見なされても仕方がない。
だから、着用していない職人を見ると、
現場や工務店のモラルの低さを感じてしまう。
私は、ヘルメットをかぶる癖が付いているので
ヘルメットなしで、足場を歩くことに危険を感じます。
しかし、電車で検査に行くときは
このヘルメットが、かさばる。
カバンに入れずに手で持って、電車に乗る勇気もありません。
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2011年10月04日
事例414『基礎を削る』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
毎月、住宅紛争の手持ち数が増えていきます。
そんな私だから、今朝のこのブログの内容は、
とても共感できました。
http://ameblo.jp/ex-ma11091520sukotto/entry-11037397152.html
裁判や調停を経験している人も、
なるほどと、思うでしょう。
引用させていただくと、
20世紀前半の米国の自己啓発家
デール・カーネギーもこう言っています。
「議論に勝つ最善の方法は、この世にただ一つしかない。
その方法とは議論を避けることだ」 (引用ここまで)
論議し出したら、スポーツのようなはっきりした勝ちはない。
よく言う「痛み分け」で終わるのが普通。
それが分かって、予防できればよいですが、
なかなかそれができません。
■(1)今回の事例___________
「基礎を削る」
__________________
◆写真解説
床下収納が基礎に当たるため、基礎の表面を削って無理やり入れた。
これにより、かぶり厚※不足になった。
※(鉄筋まわりのコンクリートの厚さ)
◆内容説明
床下収納庫を入れる段階になって初めて、
基礎に当たることに気がついた。
場所的に移動が不可能なため
基礎を削って納めた。
基礎を削れば、耐力低下や、
かぶり厚不足が懸念される。
原因は、設計ミス。
設計者が詳細な納まりを考えずに、図面を書いた。
◆対策
せっかく計画したのに、工事が始まって、「納まり上無理です」と
言われるケースは珍しくない。
営業や設計者に技術的な不安がある場合、
工事の人へ確認を取るなどしたほうが確実です。
====================
■(2)編集後記
先日現場で、とても珍しい光景を見ました。
それは、現場監督さんが真剣に怒っていた。
怒られていた相手は、大工さん。
検査しながら聞こえてくる内容から
どうやら以前手がけた現場で、手抜きが発覚したようです。
現場監督と言っても、ほとんどの現場は若い未熟な監督さんが多い。
段取りに精一杯で、さらに知識もないため、
反対に職人に叱られることはあっても
なかなか職人を叱ることは出来ない。
だから、最初に珍しい光景と書きました。
この監督さんは40歳くらい。
検査でやり取りしていますが、かなり仕事が出来る人です。
工事が始まり、現場監督さんにがっかりする
お客さんが結構多いです。
こういう現場監督さんなら、安心して任せられますね。
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なるほどと、思うでしょう。
引用させていただくと、
20世紀前半の米国の自己啓発家
デール・カーネギーもこう言っています。
「議論に勝つ最善の方法は、この世にただ一つしかない。
その方法とは議論を避けることだ」 (引用ここまで)
論議し出したら、スポーツのようなはっきりした勝ちはない。
よく言う「痛み分け」で終わるのが普通。
それが分かって、予防できればよいですが、
なかなかそれができません。
■(1)今回の事例___________
「基礎を削る」
__________________
◆写真解説
床下収納が基礎に当たるため、基礎の表面を削って無理やり入れた。
これにより、かぶり厚※不足になった。
※(鉄筋まわりのコンクリートの厚さ)
◆内容説明
床下収納庫を入れる段階になって初めて、
基礎に当たることに気がついた。
場所的に移動が不可能なため
基礎を削って納めた。
基礎を削れば、耐力低下や、
かぶり厚不足が懸念される。
原因は、設計ミス。
設計者が詳細な納まりを考えずに、図面を書いた。
◆対策
せっかく計画したのに、工事が始まって、「納まり上無理です」と
言われるケースは珍しくない。
営業や設計者に技術的な不安がある場合、
工事の人へ確認を取るなどしたほうが確実です。
====================
■(2)編集後記
先日現場で、とても珍しい光景を見ました。
それは、現場監督さんが真剣に怒っていた。
怒られていた相手は、大工さん。
検査しながら聞こえてくる内容から
どうやら以前手がけた現場で、手抜きが発覚したようです。
現場監督と言っても、ほとんどの現場は若い未熟な監督さんが多い。
段取りに精一杯で、さらに知識もないため、
反対に職人に叱られることはあっても
なかなか職人を叱ることは出来ない。
だから、最初に珍しい光景と書きました。
この監督さんは40歳くらい。
検査でやり取りしていますが、かなり仕事が出来る人です。
工事が始まり、現場監督さんにがっかりする
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2011年09月30日
事例413『鉄筋のかぶり』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
ブルドーザーが乗っても大丈夫という
セキスイハイムのTVCM
強さをイメージさせるものでしょうけど、
あれを見て、すごいとは思えない。
私が、へそ曲がりでしょうか?
■(1)今回の事例_________
「鉄筋のかぶり」
_______________
◆写真解説
機械で鉄筋の位置を確認。
表面から鉄筋までの距離が30mm必要なところ、
20mmしかない。建築基準法違反。
◆内容説明
基礎が完成している現場では
鉄筋探査の機械を使って、鉄筋を調べます。
床下での作業になることが多く、
結構しんどい作業。
しかし、かなりの確率で不備が見つかります。
鉄筋外側のコンクリートの厚さ(かぶり)は、
建築基準法施行令、建築工事標準仕様書(JASS5)など
あらゆるもので定められている重要な事項。
それでも、なかなか守れないのは
後から見えなくなるから。
鉄筋探査があれば、後からでも分かります。
ただし、機械が高額なので、検査会社でも、
鉄筋探査を持っているところはごくわずかです。
◆対策
コンクリートを打つ前に厳しい検査をすることと、
施工は、建築工事標準仕様書に記載があるように
基準プラス10mmの余裕を持って施工をする。
====================
■(2)編集後記
仕事中に、たまたま見かけた建物解体現場。
そこは、私がハウスメーカーに就職して
はじめて担当した現場でした。
まだ、25年しか経ってないのにもう解体。
日本の家の寿命は、そのくらいと言われていますが
まだまだ、使えると思います。
解体後は同じく、集合住宅が建つようです。
アパートは、やはり新築物件が人気です。
また、25年前に比べてたら、人気の間取りも違う。
大規模修繕するよりは、建て替えたほうが楽。
そんな理由で、短命に終わってしまうのでしょう。
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ブルドーザーが乗っても大丈夫という
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強さをイメージさせるものでしょうけど、
あれを見て、すごいとは思えない。
私が、へそ曲がりでしょうか?
■(1)今回の事例_________
「鉄筋のかぶり」
_______________
◆写真解説
機械で鉄筋の位置を確認。
表面から鉄筋までの距離が30mm必要なところ、
20mmしかない。建築基準法違反。
◆内容説明
基礎が完成している現場では
鉄筋探査の機械を使って、鉄筋を調べます。
床下での作業になることが多く、
結構しんどい作業。
しかし、かなりの確率で不備が見つかります。
鉄筋外側のコンクリートの厚さ(かぶり)は、
建築基準法施行令、建築工事標準仕様書(JASS5)など
あらゆるもので定められている重要な事項。
それでも、なかなか守れないのは
後から見えなくなるから。
鉄筋探査があれば、後からでも分かります。
ただし、機械が高額なので、検査会社でも、
鉄筋探査を持っているところはごくわずかです。
◆対策
コンクリートを打つ前に厳しい検査をすることと、
施工は、建築工事標準仕様書に記載があるように
基準プラス10mmの余裕を持って施工をする。
====================
■(2)編集後記
仕事中に、たまたま見かけた建物解体現場。
そこは、私がハウスメーカーに就職して
はじめて担当した現場でした。
まだ、25年しか経ってないのにもう解体。
日本の家の寿命は、そのくらいと言われていますが
まだまだ、使えると思います。
解体後は同じく、集合住宅が建つようです。
アパートは、やはり新築物件が人気です。
また、25年前に比べてたら、人気の間取りも違う。
大規模修繕するよりは、建て替えたほうが楽。
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2011年08月26日
事例403『コンクリートの爆裂』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今日も1日現場で、19時30過ぎに
事務所に戻りました。
この時間に戻ると
書類を書く時間が限られます。
明日も,明後日も現場予定が一杯。
書類がたまります。
■(1)今回の事例___________
「コンクリートの爆裂」
__________________
◆写真解説
基礎コンクリートの爆裂。
鉄筋は無く、砕石の変異が原因?
症状はひどく、修理、補修が必要。
◆内容説明
このような爆裂。
頻繁にどこでも、起きるものではない。
爆裂の原因は、鉄筋が錆びて
膨張したことが、まず頭に浮かびます。
今回鉄筋探査で調べたら、鉄筋はない。
そうなると、内部の砕石(骨材)が、
地中から吸い込んだ水分などと反応し
膨張したとしか考えられない。
原因特定までは、至りませんでしたが
このままの状態では、
構造耐力的に弱いのは明らかであり
修理、補修を勧めました。
◆対策
クラックを補修するなど
内部への水の侵入を防ぐ事が大事。
==================
■(2)編集後記
構造計算などで安全を確かめれば
基準どおりでなくてもいい。
それを利用し、
構造部材で、これで大丈夫かと思う安価な材料に
変えているものがある。
具体的に言ってしまうと
メーカー、商品が想像できてしまうので
今の時点では言えません。
(営業妨害になる恐れあり)
今週も1例あった。
メーカーが出してきた安全検討書を見ると
荷重の想定がかなり甘い。
また、場合によっては、
壊れる可能性があることを、文章で肯定している。
そこまでして、コストダウンしないとダメなのか。
問題が起きても「想定外」という
便利な言葉があるので
これでもいいのでしょう。
年々、材料が悪くなっていると
職人さんがよく言っている。
「安全第一」は建前で
「コスト第一」なんでしょう。
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基礎コンクリートの爆裂。
鉄筋は無く、砕石の変異が原因?
症状はひどく、修理、補修が必要。
◆内容説明
このような爆裂。
頻繁にどこでも、起きるものではない。
爆裂の原因は、鉄筋が錆びて
膨張したことが、まず頭に浮かびます。
今回鉄筋探査で調べたら、鉄筋はない。
そうなると、内部の砕石(骨材)が、
地中から吸い込んだ水分などと反応し
膨張したとしか考えられない。
原因特定までは、至りませんでしたが
このままの状態では、
構造耐力的に弱いのは明らかであり
修理、補修を勧めました。
◆対策
クラックを補修するなど
内部への水の侵入を防ぐ事が大事。
==================
■(2)編集後記
構造計算などで安全を確かめれば
基準どおりでなくてもいい。
それを利用し、
構造部材で、これで大丈夫かと思う安価な材料に
変えているものがある。
具体的に言ってしまうと
メーカー、商品が想像できてしまうので
今の時点では言えません。
(営業妨害になる恐れあり)
今週も1例あった。
メーカーが出してきた安全検討書を見ると
荷重の想定がかなり甘い。
また、場合によっては、
壊れる可能性があることを、文章で肯定している。
そこまでして、コストダウンしないとダメなのか。
問題が起きても「想定外」という
便利な言葉があるので
これでもいいのでしょう。
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2011年07月22日
事例393『コンクリート強度』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
外壁の仕様から、雨漏りあとが、
映らないだろうと思い、最初はお断りした雨漏り調査。
今日は、撮影にむかない曇りの天気なのに
意外な雨漏りあとが、はっきり映りました。
最初から決めつけてはダメですね。
やってみることが大事です。
■(1)今回の事例__________
「コンクリート強度」
_________________
◆写真解説
図面に書かれているコンクリート強度。
記載は間違いではないが、
基礎屋さんが注文する強度は、これより強くないといけない。
これが意外と知られていなく、基準に違反している現場が多い。
◆内容説明
難しい説明は抜きにします。
と言いながら、少し難しい話です。
設計強度(図面に記載する打設後4週目の強度)と、
呼び強度(生コン工場へ注文する強度)は違います。
2009年にJASS5(建築工事標準仕様書)で
この部分が以下のように改訂された。
(昔の規定のままの建築士が多い)
設計図書で特記がない限り
住宅基礎用コンクリート
・設計基準強度 18N/mm2
・耐久設計基準強度 18N/mm2
・呼び強度 24N/mm2
(構造体強度補正値6KN/mm2がプラスされる)
これはH22年改訂の公庫仕様書(フラット35)も同じ。
通常、図面には設計基準強度が記載される。
よく見かけるのは21N/mm2
これを見て、基礎屋さんが注文してしまうと
呼び強度の基準の24KN/mm2を下回る。
つまり、基準より弱いコンクリートが納入されてしまう。
◆対策
最低24KN/mm2のコンクリートを注文させる。
図面に、「呼び強度」を記載する。
または、事前に基礎屋さんへ強度を確認する。
===================
■(2)編集後記
「羽生善治棋士」は、私が好きな著者のひとり。
私は、将棋に興味はありませんが、
羽生さんの勝負師として経験論は非常に参考になる。
「直感は経験で磨く」
この言葉は頭の中に強く残っています。
業者に媚びない検査の仕事は、
業者との勝負の場が、度々ある。
かれこれ10年経験を積んできた今でも、
相手のペースに、完全にはまってしまうこともあります。
実は今週も、直感が働かず、
1手先は読んだが、2,3手先が読めなく、
「はまった」と思うことがありました。
どんな勝負でも、勝率10割は無理な話です。
それでも、難しい経験を重ねて、直感に磨きをかけ、
勝率を上げる努力をいたします。
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外壁の仕様から、雨漏りあとが、
映らないだろうと思い、最初はお断りした雨漏り調査。
今日は、撮影にむかない曇りの天気なのに
意外な雨漏りあとが、はっきり映りました。
最初から決めつけてはダメですね。
やってみることが大事です。
■(1)今回の事例__________
「コンクリート強度」
_________________
◆写真解説
図面に書かれているコンクリート強度。
記載は間違いではないが、
基礎屋さんが注文する強度は、これより強くないといけない。
これが意外と知られていなく、基準に違反している現場が多い。
◆内容説明
難しい説明は抜きにします。
と言いながら、少し難しい話です。
設計強度(図面に記載する打設後4週目の強度)と、
呼び強度(生コン工場へ注文する強度)は違います。
2009年にJASS5(建築工事標準仕様書)で
この部分が以下のように改訂された。
(昔の規定のままの建築士が多い)
設計図書で特記がない限り
住宅基礎用コンクリート
・設計基準強度 18N/mm2
・耐久設計基準強度 18N/mm2
・呼び強度 24N/mm2
(構造体強度補正値6KN/mm2がプラスされる)
これはH22年改訂の公庫仕様書(フラット35)も同じ。
通常、図面には設計基準強度が記載される。
よく見かけるのは21N/mm2
これを見て、基礎屋さんが注文してしまうと
呼び強度の基準の24KN/mm2を下回る。
つまり、基準より弱いコンクリートが納入されてしまう。
◆対策
最低24KN/mm2のコンクリートを注文させる。
図面に、「呼び強度」を記載する。
または、事前に基礎屋さんへ強度を確認する。
===================
■(2)編集後記
「羽生善治棋士」は、私が好きな著者のひとり。
私は、将棋に興味はありませんが、
羽生さんの勝負師として経験論は非常に参考になる。
「直感は経験で磨く」
この言葉は頭の中に強く残っています。
業者に媚びない検査の仕事は、
業者との勝負の場が、度々ある。
かれこれ10年経験を積んできた今でも、
相手のペースに、完全にはまってしまうこともあります。
実は今週も、直感が働かず、
1手先は読んだが、2,3手先が読めなく、
「はまった」と思うことがありました。
どんな勝負でも、勝率10割は無理な話です。
それでも、難しい経験を重ねて、直感に磨きをかけ、
勝率を上げる努力をいたします。
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2011年06月24日
事例385『かぶりがない』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今日完成検査に行ったタマホームの現場。
仕上り具合が、とてもきれいでした。
この現場が、たまたまいいのではなく、
ここ1年ほどで検査した全ての現場がきれい。
平均すると、値段が高い一流ハウスメーカーより、
ローコストメーカーの方が、仕上げがきれい。
私が見る限り、断言できます。
■(1)今回の事例__________
「かぶりがない」
________________
◆写真解説
かぶりが全く取れていない。
玄関タイルを張る箇所、仕上げの収まり上、
写真のように断熱材を入れて
基礎幅を狭くする施工をよく見かける。
◆内容説明
かぶり不足が起きやすい箇所。
このままコンクリートを打った場合、
鉄筋が完全に露出する。
基礎の強度低下、耐久性に問題がある。
◆対策
ベタ基礎の場合、1回目のコンクリート打設前の
配筋検査は、ほとんど行う。
しかし、2回目のコンクリート打設前の検査を
やっている会社は少ない。
基礎職人は、かぶりを気にしない人が多いので
このタイミングでの検査は重要です。
===================
■(2)編集後記
私のブログ。
ライブドアからアメブロへ移転します。
(しばらくは両方へ記事をアップします)
昨年あたりから、いろんな方から移転を薦められ、
最終的には読者の方から、
薦められたのがきっかけになりました。
現在でも、私にとっては多いな〜と思うくらい
多くの方に読んでいただいています。
移転後も変わらず、発信し続けますので
よろしくお願いします。
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今日完成検査に行ったタマホームの現場。
仕上り具合が、とてもきれいでした。
この現場が、たまたまいいのではなく、
ここ1年ほどで検査した全ての現場がきれい。
平均すると、値段が高い一流ハウスメーカーより、
ローコストメーカーの方が、仕上げがきれい。
私が見る限り、断言できます。
■(1)今回の事例__________
「かぶりがない」
________________
◆写真解説
かぶりが全く取れていない。
玄関タイルを張る箇所、仕上げの収まり上、
写真のように断熱材を入れて
基礎幅を狭くする施工をよく見かける。
◆内容説明
かぶり不足が起きやすい箇所。
このままコンクリートを打った場合、
鉄筋が完全に露出する。
基礎の強度低下、耐久性に問題がある。
◆対策
ベタ基礎の場合、1回目のコンクリート打設前の
配筋検査は、ほとんど行う。
しかし、2回目のコンクリート打設前の検査を
やっている会社は少ない。
基礎職人は、かぶりを気にしない人が多いので
このタイミングでの検査は重要です。
===================
■(2)編集後記
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2011年06月07日
事例380『基礎内、異物による空洞』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
岐阜県多治見市に行く途中、
名神集中工事の渋滞に引っかかりました。
「中央道」だけが頭にあり、
名神を少し経由することを忘れていました。
高速道路の渋滞は、予定が大幅に狂うことがあります。
スマートフォンなどで渋滞情報を
マメに確認しようと思います。
■(1)今回の事例___________
「基礎内、異物による空洞」
_________________
◆写真解説
基礎の配管穴部に、大きな空洞を発見。
コンクリートが充填さていない、異常な状態。
◆内容説明
基礎の立ち上がりに直交させて入れた
「スリーブ」(配管をカットしたもの)が動いて、
内部で横向きになったまま、コンクリートが流しこまれた。
ジャンカという、多少の空洞でもダメですから
このような大きな空洞は、当然NG。
昔、ハウスメーカーにいた頃、こんなこともありました。
コンクリート打設直前に、基礎職人が大きな石を
基礎内へいくつか入れたところを、お客さんがたまたま見かけ、
会社に苦情が入りました。
基礎内部は、外から見えない。
今回のようにあとから発見できることは稀なため、
事前にチェックしておくことが大切です。
◆対策
コンクリートの打設に立ち会う。または、
打設直前、型枠が完了した時点で、検査をする。
===================
■(2)編集後記
東日本大震災に伴う、購入者の関心から
これから造られる住宅、マンションは
揺れの軽減や、防災設備、非常用発電機などを
配備するものが増えそうです。
これらを備えた物件の発表には、マスコミも注目していて
ニュースなどでも今後、多く取り上げられるでしょう。
最近、S不動産が、これらを組み込んだ高層マンションを
発表したときは、新聞、テレビなど多くが取り上げました。
このニュースを見て、購入の検討を始めた方もいるでしょう。
そのほぼ同時期、同じS不動産が販売した、耐震強度が偽装された
分譲マンションをめぐり、11世帯14人への売買代金
約3億7千万円の返還を命じた札幌高裁判決を不服とし、
上告する方針を明らかにしたニュースがあったが、
これは、ほとんど取り上げられていない。
このニュースを知ると知らないでは、S不動産に対する
イメージが、かなり違うでしょう。
マスコミからの影響だけで、
企業イメージを頭に植え付けるは危険です。
特にこの業界は、悪い情報は出ません。
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名神集中工事の渋滞に引っかかりました。
「中央道」だけが頭にあり、
名神を少し経由することを忘れていました。
高速道路の渋滞は、予定が大幅に狂うことがあります。
スマートフォンなどで渋滞情報を
マメに確認しようと思います。
■(1)今回の事例___________
「基礎内、異物による空洞」
_________________
◆写真解説
基礎の配管穴部に、大きな空洞を発見。
コンクリートが充填さていない、異常な状態。
◆内容説明
基礎の立ち上がりに直交させて入れた
「スリーブ」(配管をカットしたもの)が動いて、
内部で横向きになったまま、コンクリートが流しこまれた。
ジャンカという、多少の空洞でもダメですから
このような大きな空洞は、当然NG。
昔、ハウスメーカーにいた頃、こんなこともありました。
コンクリート打設直前に、基礎職人が大きな石を
基礎内へいくつか入れたところを、お客さんがたまたま見かけ、
会社に苦情が入りました。
基礎内部は、外から見えない。
今回のようにあとから発見できることは稀なため、
事前にチェックしておくことが大切です。
◆対策
コンクリートの打設に立ち会う。または、
打設直前、型枠が完了した時点で、検査をする。
===================
■(2)編集後記
東日本大震災に伴う、購入者の関心から
これから造られる住宅、マンションは
揺れの軽減や、防災設備、非常用発電機などを
配備するものが増えそうです。
これらを備えた物件の発表には、マスコミも注目していて
ニュースなどでも今後、多く取り上げられるでしょう。
最近、S不動産が、これらを組み込んだ高層マンションを
発表したときは、新聞、テレビなど多くが取り上げました。
このニュースを見て、購入の検討を始めた方もいるでしょう。
そのほぼ同時期、同じS不動産が販売した、耐震強度が偽装された
分譲マンションをめぐり、11世帯14人への売買代金
約3億7千万円の返還を命じた札幌高裁判決を不服とし、
上告する方針を明らかにしたニュースがあったが、
これは、ほとんど取り上げられていない。
このニュースを知ると知らないでは、S不動産に対する
イメージが、かなり違うでしょう。
マスコミからの影響だけで、
企業イメージを頭に植え付けるは危険です。
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2011年05月13日
事例373『機械で調べた かぶり不足』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今週、完成検査した、建売住宅。
傷、汚れ以外は指摘なし。
これは非常に珍しいことで、
だいたい、構造、防火、省エネなどの
指摘が3,4つは出るのが平均。
当社のデータで、完成検査で「指摘あり」は
99.8%。
指摘0は、3年ぶりでした。
さすがは、東証一部上場企業。
■(1)今回の事例___________
「機械で調べた かぶり不足」
__________________
◆写真解説
完成した建物の鉄筋の位置を調べる機械。
調査の結果、鉄筋まわりのコンクリートが
薄いことが判明。かぶり厚不足。
◆内容説明
コンクリートを打設すると、鉄筋は見えなくなる。
しかし、鉄筋探査機を使うと、
鉄筋の位置、かぶりなどを特定できる。
かぶりについては、ミリ単位で機械が表示する。
その他、鉄筋を調べる方法は、X線撮影がある。
◆対策
直接目視するのと違い、
非破壊試験には限界がある。
見えなくなる前に、検査することが重要。
=================
■(2)編集後記
この前読んだ「大人の流儀」(伊集院 静著、講談社)
の中にこんな文章があった。
昔、喧嘩のプロ、仲裁のプロに酒席で戯言を聞いたことがある。
「こちらに九分の非があってもいったんはじめたら
ビクッともせんことですわ。押しまくっとったら
必ず突破口は見つかりますわ。そういうもんですよ、
諍いちゅうもんは」
比喩として、日本に対する中国の態度を、例に出していました。
私が今まで関わった建築紛争を思い出すと、
確かにそれは言えると思いました。
明らかに向こうに非があるのに、
堂々と押しまくる弁護士にかかると、
こっちが間違っているような状況になる。
業務として、こちらに九分の非があるのに押しまくる
依頼は受けませんが、
押された場合は、中国の言いなりになる
日本のように、ならないことを心がけたいです。
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これは非常に珍しいことで、
だいたい、構造、防火、省エネなどの
指摘が3,4つは出るのが平均。
当社のデータで、完成検査で「指摘あり」は
99.8%。
指摘0は、3年ぶりでした。
さすがは、東証一部上場企業。
■(1)今回の事例___________
「機械で調べた かぶり不足」
__________________
◆写真解説
完成した建物の鉄筋の位置を調べる機械。
調査の結果、鉄筋まわりのコンクリートが
薄いことが判明。かぶり厚不足。
◆内容説明
コンクリートを打設すると、鉄筋は見えなくなる。
しかし、鉄筋探査機を使うと、
鉄筋の位置、かぶりなどを特定できる。
かぶりについては、ミリ単位で機械が表示する。
その他、鉄筋を調べる方法は、X線撮影がある。
◆対策
直接目視するのと違い、
非破壊試験には限界がある。
見えなくなる前に、検査することが重要。
=================
■(2)編集後記
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の中にこんな文章があった。
昔、喧嘩のプロ、仲裁のプロに酒席で戯言を聞いたことがある。
「こちらに九分の非があってもいったんはじめたら
ビクッともせんことですわ。押しまくっとったら
必ず突破口は見つかりますわ。そういうもんですよ、
諍いちゅうもんは」
比喩として、日本に対する中国の態度を、例に出していました。
私が今まで関わった建築紛争を思い出すと、
確かにそれは言えると思いました。
明らかに向こうに非があるのに、
堂々と押しまくる弁護士にかかると、
こっちが間違っているような状況になる。
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