事例379『大引きの継ぎ手不備』事例381『ボルトの抜け』

2011年06月07日

事例380『基礎内、異物による空洞』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 岐阜県多治見市に行く途中、
 名神集中工事の渋滞に引っかかりました。
 
 「中央道」だけが頭にあり、
 名神を少し経由することを忘れていました。
 
 高速道路の渋滞は、予定が大幅に狂うことがあります。
 スマートフォンなどで渋滞情報を
 マメに確認しようと思います。
 
 
 
■(1)今回の事例___________

  「基礎内、異物による空洞」
 _________________
 
 380

  
 
 ◆写真解説
 
 基礎の配管穴部に、大きな空洞を発見。
 コンクリートが充填さていない、異常な状態。
 
 
 ◆内容説明
 
 基礎の立ち上がりに直交させて入れた
 「スリーブ」(配管をカットしたもの)が動いて、
 内部で横向きになったまま、コンクリートが流しこまれた。
 
 
 ジャンカという、多少の空洞でもダメですから
 このような大きな空洞は、当然NG。
 
 
 
 昔、ハウスメーカーにいた頃、こんなこともありました。
 コンクリート打設直前に、基礎職人が大きな石を
 基礎内へいくつか入れたところを、お客さんがたまたま見かけ、
 会社に苦情が入りました。
 
 基礎内部は、外から見えない。
 今回のようにあとから発見できることは稀なため、
 事前にチェックしておくことが大切です。
 
 
 ◆対策

 コンクリートの打設に立ち会う。または、
 打設直前、型枠が完了した時点で、検査をする。
 
 
 
===================

■(2)編集後記
 
 
 東日本大震災に伴う、購入者の関心から
 これから造られる住宅、マンションは
 揺れの軽減や、防災設備、非常用発電機などを
 配備するものが増えそうです。
 
 
 これらを備えた物件の発表には、マスコミも注目していて
 ニュースなどでも今後、多く取り上げられるでしょう。
 
 
 
 最近、S不動産が、これらを組み込んだ高層マンションを
 発表したときは、新聞、テレビなど多くが取り上げました。
 
 このニュースを見て、購入の検討を始めた方もいるでしょう。
 
 
 そのほぼ同時期、同じS不動産が販売した、耐震強度が偽装された
 分譲マンションをめぐり、11世帯14人への売買代金
 約3億7千万円の返還を命じた札幌高裁判決を不服とし、
 上告する方針を明らかにしたニュースがあったが、
 これは、ほとんど取り上げられていない。
 
 このニュースを知ると知らないでは、S不動産に対する
 イメージが、かなり違うでしょう。
 
 
 
 マスコミからの影響だけで、
 企業イメージを頭に植え付けるは危険です。
 
 特にこの業界は、悪い情報は出ません。
 

 
 
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iekensa at 22:25│Comments(0)TrackBack(0) 基礎かぶり、コンクリート 

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