事例374『畳裏のかび』事例376『配管の逆勾配』

2011年05月20日

事例375『梁の大きな穴あけ』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 今週は車の移動が多かった。
 
 一番多い日で、1日400KM。
 高速道路中心ですが、さすがに疲れます。
 
 
■(1)今回の事例___________

  「梁の大きな穴あけ」
 __________________
 
 375

 
 
 
 ◆写真解説
 
 高さ18CMの梁に、直径10CMの穴
 を開けて管を通した。
 
 穴が大きすぎて、構造的に弱くなることは確実。

 
 ◆内容説明
 
 梁に排水菅を通した。
 
 排水菅は自然の勾配で流すため、
 経路に制約が出る。
 
 他に、通る箇所がなかったようですが、、
 梁の上下の残りが約4CMずつでは
 耐力的に厳しい。
 
 
 ◆対策

 設備や構造が行き当たりばったり。
 木造住宅では珍しいことではありません。
 
 図面段階で、気がつけば
 梁のかけ方を変えたりすることができる。
 
 
=====================

■(2)編集後記
 
 
 今日検査に行った現場で、左官屋さんが話しかけてきた。
   
 よくこの業者の検査をしていますが、
 この職人さんとは、初対面でした。
 
 
 60代過ぎの職人さんが言ったことを、まとめると、
 
 「あんたの会社が検査すると、前は必ず手直しに呼ばれた」
 
 「手直しに行くと、半日以上潰れる。手直しが出ないように、
 仕事の終わりに、自主検査をするようになった」
  
 「自主検査すると、今までいかに、やりっ放しだったか
 反省するようになった」
 
 「他の業者の仕事でも、自主検査をしていると、△◆業務店は、
 一番仕事がきれいだと、言われるようになった」
 
 「現場監督は、いい職人を使いたがる。
 このご時勢に、今でも仕事が殺到している。
 単価を上げてくれた会社もある」
 
 「この現場、わしの仕事は完璧だろう」
 
 
 こう言っていただくと、検査をやっているかいがあります。
 
 
 馴れ合いは、決していい結果を生まないことを
 改めて、感じました。
 
 
   
 
 住宅業界の内情を広く知っていただくため
 人気ブログランキングに参加しています。
 ↓ポチっと応援、お願いします!
 
 
 人気ブログランキングへ
 
 
 このブログは、まぐまぐのメルマガでも読めます。
 登録はこちらから
 →http://archive.mag2.com/0000238034/index.html
 
 
 長井のツイッター
       http://twitter.com/ryojinagai


iekensa at 16:52│Comments(1)TrackBack(0) 躯体全般 

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by マッチ〜   2011年06月17日 20:35
5 初めまして、初めて拝見させていただきます!玄人好みのネタが満載で大変為になります!今後もがんばってください、今後も楽しみにしております。

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
事例374『畳裏のかび』事例376『配管の逆勾配』