事例372『仕上げの瑕疵』事例374『畳裏のかび』

2011年05月13日

事例373『機械で調べた かぶり不足』

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 今週、完成検査した、建売住宅。
 
  傷、汚れ以外は指摘なし。
 
 これは非常に珍しいことで、
 だいたい、構造、防火、省エネなどの
 指摘が3,4つは出るのが平均。
 
 当社のデータで、完成検査で「指摘あり」は
   99.8%。
  
 指摘0は、3年ぶりでした。
 
 さすがは、東証一部上場企業。
 
 
 
■(1)今回の事例___________

  「機械で調べた かぶり不足」
 __________________
 
 373

  
 
 ◆写真解説
 
 完成した建物の鉄筋の位置を調べる機械。
 
 調査の結果、鉄筋まわりのコンクリートが
 薄いことが判明。かぶり厚不足。

 
 ◆内容説明
 
 コンクリートを打設すると、鉄筋は見えなくなる。
 
 しかし、鉄筋探査機を使うと、
 鉄筋の位置、かぶりなどを特定できる。
 
 かぶりについては、ミリ単位で機械が表示する。
 
 
 その他、鉄筋を調べる方法は、X線撮影がある。
 
 
 ◆対策

 直接目視するのと違い、
 非破壊試験には限界がある。
 
 見えなくなる前に、検査することが重要。
 
 
=================

■(2)編集後記
 
 
 この前読んだ「大人の流儀」(伊集院 静著、講談社)
 の中にこんな文章があった。
 
 
  昔、喧嘩のプロ、仲裁のプロに酒席で戯言を聞いたことがある。
  「こちらに九分の非があってもいったんはじめたら
  ビクッともせんことですわ。押しまくっとったら
  必ず突破口は見つかりますわ。そういうもんですよ、
  諍いちゅうもんは」
 
 
 比喩として、日本に対する中国の態度を、例に出していました。
 

 私が今まで関わった建築紛争を思い出すと、
 確かにそれは言えると思いました。
 
 明らかに向こうに非があるのに、
 堂々と押しまくる弁護士にかかると、
 こっちが間違っているような状況になる。
 
 
 業務として、こちらに九分の非があるのに押しまくる
 依頼は受けませんが、
 
 押された場合は、中国の言いなりになる
 日本のように、ならないことを心がけたいです。
 
 
 
 
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iekensa at 16:48│Comments(0)TrackBack(0) 基礎かぶり、コンクリート 

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