事例348(ブロック塀の基礎がない)事例350(コンクリート打ち継ぎ、一体化妨害)

2011年02月18日

事例349(エアコン排水、基礎内に垂れ流し)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 普段、戸建て住宅の欠陥検査は
 2名で伺って約3〜4時間で終わります。
 
 ここ最近、伺った2件の家、
 調査にかかった時間は6時間と7時間。
 
  普段の2倍です。
 
 1人で行った訳ではありません。
 問題が多いと、やはり時間がかかります。
 
 
 
■(1)今回の事例____________

  「エアコン排水、基礎内に垂れ流し」
 ___________________
 349

 
  
 
 ◆写真解説
 
 エアコンの排水、床下に垂れ流し。
 これでは床下が湿気て、
 木構造部材に影響が出る。

 
 ◆内容説明
 
 室内の真ん中に、エアコンを設置。
 
 ドレン排水を、壁内を通し直下の基礎内へ
 排出する配管工事をおこなった。
 
 
 エアコン職人は、
 これでいいと、思っていたかもしれません。
 
 基礎コンクリートが濡れるだけなら
 問題ありませんが、
 床下が湿気ると、木がカビたり、
 腐朽の原因になります。
 
 
 ◆対策
 
 今回の事例は、床下を検査して発見。
 
 設備職人への指示も重要ですが
 床下の点検はもっと重要です。
 

 
====================

■(2)編集後記
 
 
 冒頭にも書きましたが、
 欠陥住宅の調査が、このところ続いています。
 
 その中で、呆れた事がありました。
 それは、材料をケチる行為。
 
 
 室内の仕上げ塗り壁。
 製造メーカーは2mmの厚さを想定しているのに
 現場は測ると0.2mmの厚さしかない。
 あまりにも薄いため、下地が透けている状態。
 
 故意なのかはわかりませんが、
 材料は10分の1で済んでいる。
 
 
 その他、施主の了解なく勝手に、
 基準法ぎりぎりまで、筋交いを7本も減らされている。
 
 24H換気扇、図面から3つも減らされていて、
 換気量不足になっている。
 
 外部で厚さ12mmの材料を施工するところ
 6mmの材料が張ってある。
 
 120mm角の柱を図面でうたいながら
 105mm角の柱を使っている。
 
 
 
  「売り文句と実際が違う」
 
 これは、「グルーポン 残飯おせち事件」みたいですね。
 
 (↓この事件を知らない人は、下記のブログがわかりやすい)
 http://ameblo.jp/ex-ma11091520sukotto/entry-10756568063.html
 
 
 
 不安を煽るわけではありませんが、
 家を買う、建てるときは、
 業者を疑ってかかるくらいの方がちょうどいいです。
 
 また、不況の影響からか、
 建築士による詐欺行為も最近増えています。
 
 
 どこかの国じゃあるまいし、人を信用できない。
 
 こんな悲しいことはありませんが、
 自分が被害者になりたくなければ、
 きちんと情報収集、予防策をはりましょう。
 
 
 
 
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