事例346(アンカーボルトの抜け)事例348(ブロック塀の基礎がない)

2011年02月11日

事例347(家を持ち上げる)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 このところ、車で2,3時間ほどかかる
 地域の検査が増えています。
 
 遠方からでも呼んでいただける。
 
  非常にうれしいです。
 
 
■(1)今回の事例___________

  「家を持ち上げる」
 __________________
 347
 
347-2




















↑床下で注入している写真。

 
 ◆写真解説
 
 特殊発砲ウレタン樹脂で、
 傾いた家を2日半で持ち上げた。
 
 
 ◆内容説明
 
 擁壁を造り、宅地造成した土地。
 
 盛り土した部分を
 「地盤改良」したにもかかわらず家が沈下。
 
 地盤補強方法の選定ミスが沈下の原因。
 
 
 幸い、瑕疵保証に加入していたため
 家を持ち上げる費用は、保険でまかなった。
 
 
 保険会社が選択した工法は
 特殊ウレタン樹脂を注入する工法。
 
 この施工ができるのは、全国に2社しかないらしく
 今回はアップコン(株)さんが施工した。
 http://www.upcon.co.jp/
 
 
 工事費が安い、近隣へ迷惑をかけない、
 工期が短いなどが利点です。
 
 
 ◆対策
 
 不同沈下の大半は、
 傾斜地を造成した土地で起きる。
 
 
 今回、保険を使えたが、
 全ての沈下に使えるわけではない。
 
 きちんとした地盤調査と
 調査結果の解析が重要です。

 
====================

■(2)編集後記
 
 
 今回の例に、なぜ私がかかわったのか?
 
 
 それは最初、話がすんなり、いかなかったからです。
 
 適当な調査をして、保険対象外との判断したり、
 保険会社は、できるだけ保険を使わないように
 仕向けてきます。
 
 そこで私が入り、相手が逃げないように、
 瑕疵であることを立証する必要がありました。
 
 
 
 現在は、強制加入の瑕疵保険。(供託制度でもよい)
 この当時は、瑕疵保証への加入は任意でした。
 
 現在でも、瑕疵の立証ができないと
 保険をおろすことが難しい場合があります。
 

 
 
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iekensa at 00:33│Comments(0)TrackBack(0) 地盤、杭 

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