事例217(タイルの浮き)事例219(アンカーボルト必要な箇所にない)

2009年11月13日

事例218(ホールダウンのずれ)

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
 前の事務所は11月になると
 暖房をつけていましたが
 
 移転した事務所は南向きなので暖かく
 夜でもまだ暖房は必要ありません。
 
 省エネに貢献しています。
 
 
■(1)今回の事例__________________

 ・「ホールダウン金物のズレ 」
 _________________________
 
 218



 

 
 
 ◆写真解説 ↑クリックすると拡大します
 
 ホールダウン金物の埋込み位置が端すぎる。
 鉄筋同様、かぶり厚(4CM)の確保が必要。
 
 
 ◆内容説明
 
 写真は鉄筋に干渉し
 外側にホールダウンがずれている例。
 
 ホールダウンは大きな引き抜き力がかかるため
 あまり端過ぎても基礎の破壊につながります。
 
 基礎上部で金物取り付けの際も
 柱の端部へ寄ってしまい好ましくありません。
 
 かぶりを確保することはもちろん。
 鉄筋を曲げてでも
 正規の位置へ入れるべきです。
 
 
 
 ◆対策
 
 基準法ぎりぎりの基礎幅120mmでは
 鉄筋の横ズレの許容範囲がかなり少なく
 このような事例は起きやすい。
 
 職人さんの精度が悪ければ
 基礎幅を広くする設計も必要です。
 
 
==========================

■(2)編集後記


 「明日検査できませんか」など
 
 建売住宅の完成検査は急な依頼が多いです。
 
 
 理由を聞くと
 
 不動産屋さんから
 「他に欲しい人がいるから即決してください」などと
 
 契約を急がされるからです。
 
 
 理由はどうであれ、
 相手のペースでの契約は危険です。
 
 不動産の売買契約の場合
 そんなに慌てて本契約しなくてもいいです。
 
 まずは購入意志をはっきりさせる必要はありますが
 本契約まで期間を重要事項説明を受けたり
 ローン審査をするなど多少期間を設けることは
 かまわないはずです。
 
 
 一生に一度の大きなの買い物、
 
 「当たり」、「はずれ」がよくわからない状態
 例えるなら くじを買うような買い方はやめましょう。

iekensa at 10:08│Comments(2)TrackBack(0) 木造構造金物 

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この記事へのコメント

1. Posted by 井上   2010年08月29日 16:48
自宅の建替え中でホールダウンのかぶり不足部分が12本中10本ありました。設計者によると、ホールダウンボルトに関してかぶり厚の規定は無いとの事で、ねじれに対するクラック発生の可能性を指摘しましたら、金物補強の提示がありました。土台についてもボルト穴が端部になってしまうのでとても不安です。
2. Posted by 長井   2010年09月10日 19:53
ホールダウンのかぶり。鉄筋と違い基準、法律に明記されていませんが、性能表示の検査マニュアルなどでは鉄筋同様の扱いをする記載があります。設計者は逃げたいだけですね。

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