欠陥住宅事例98(外壁タイルの落下)欠陥住宅事例100(梁が短くつながっていない)

2008年07月29日

欠陥住宅事例99(杭の空洞)

 こんにちは住宅検査カノムの長井です。


 土、日と東京に居ました。
 1件知人が購入したいという
 中古住宅を見たのですが、土地の値段に
 びっくりしました。
 世田谷区で坪200万円!!
 名古屋では考えられないです。
 
 
■ 今回の事例__________________
 
 ・「柱状改良(杭)の内部空洞」
  _______________________
 99



 
 



 写真解説:柱状改良(杭)の攪拌不足による内部空洞。
       本来は全て詰まっているものであり、
       強度低下する。
 
 
 杭工事の一種で柱状改良工事
 (ソイルセメントコラム工法)で起きた不備。
 
 この工法は現場で杭本体を作ります。
 
 規定の長さ(支持層)まで約600mmの径で穴を掘り
 そこに特殊セメント(土:1立米あたり300KG)と
 水を混ぜて杭を作ります。
 
 
 言葉ではわかりにくいので
 解説のあるサイトを見つけました↓
 http://www.s-thing.co.jp/service/cyujyo.php 
 
 
 今回の問題は、「空洞」ができてしまったこと
 
 
 なぜ空洞ができたのか?
  ・
  ・
  ・
 
 これは現場の土が粘土のために大きな塊が
 攪拌でうまく混ざらずに内部に空洞を
 作ってしまったためです。
 
 あとで沈下して上部が窪んでしまった。
 
 
 この状況では、攪拌不足による
 セメントの混ざり不足と空洞による
 
  「強度低下!」の懸念が出てきます。
 
 
 ただ、この柱状改良工事の杭強度は
 設計強度より10倍以上余裕が通常出ます。
 少々のミスでは設計強度を下回る事がないです。
 
 
 写真のような状況で検査の結果
 通常の4割強度低下があっても
 
 「設計強度を6倍上回っているので問題ない、
 何が悪いと言われてしまいました。」
 
 
 
 ◆対策
 
 杭は地中の工事であり、
 地表に出る頭の部分も土に埋もれていたり、
 基礎工事が始まると見えなくなります。
 
 
 工事中、業者任せにしない事です。
 
 
 
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■(2)編集後記 (普段はメルマガのみに記載)

 
 
 今朝、受けた相談ですが
 
 「不動産の売買等で騙された・・非常に悪質な行為」
 
 担当者はなぜ違法行為を平気でするのでしょうか?
 違法行為をしなくても契約はできたのに
 
 
 それは金銭欲があるからですね。
 
 
 会社ではなく自分個人の利益(裏金による)のために
 お客さんを騙して、違法行為に走ります。
 
 公務員はこういう問題がニュースになりますが
 数の多い、民間企業はあまり騒がれません。
 
 
 賄賂や裏金
 一生懸命貯めた頭金や
 これから何十年と返していくローンを考えると
 
 許せない行為ですね。
 
 
 違法行為を行政処分してもらえるように
 早速動きましたがどうなるでしょうか・・

iekensa at 08:09│Comments(0)TrackBack(0) 地盤、杭 

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