2008年04月
2008年04月25日
欠陥住宅事例80
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
床下に潜ったら・・・
〜束石の "役" 不足
■今回の事例___________________
・「束石に空洞ブロックを使った」
_______________________

写真解説: 1階床の荷重を受ける 床束の下に
空洞のブロックが使われている。
ベタ基礎が増えて必要性がなくなり
最近、ウッドデッキなどでしか見なくなった
「束石」・・写真のブロックの部分
束石の図解説は下記(建築用語大辞典 HP)
http://www.fukuicompu.co.jp/trendweb/daijiten/result.asp?id=175
昔、床下が土の時代には字のごとく
大きな石が使われていたこともあります。
この部分には床の荷重がかかり、
多少の衝撃荷重も受ける。
空洞ブロックは空手の試し割りでも
使われるくらいで
十分な強度とは言えません。
今回の原因として
・安いのでブロックを買ってきた。
・ブロックしか売ってなかった。
どちらかではないでしょうか
これでよいと思ってやっているのでしょう。
◆対策
これは建築士のチェックがあれば気が付くことです。
床下の部分で、見るタイミングが難しいですが
最終完成時にでも床下点検口をのぞけばわかります。
床下に潜ったら・・・
〜束石の "役" 不足
■今回の事例___________________
・「束石に空洞ブロックを使った」
_______________________

写真解説: 1階床の荷重を受ける 床束の下に
空洞のブロックが使われている。
ベタ基礎が増えて必要性がなくなり
最近、ウッドデッキなどでしか見なくなった
「束石」・・写真のブロックの部分
束石の図解説は下記(建築用語大辞典 HP)
http://www.fukuicompu.co.jp/trendweb/daijiten/result.asp?id=175
昔、床下が土の時代には字のごとく
大きな石が使われていたこともあります。
この部分には床の荷重がかかり、
多少の衝撃荷重も受ける。
空洞ブロックは空手の試し割りでも
使われるくらいで
十分な強度とは言えません。
今回の原因として
・安いのでブロックを買ってきた。
・ブロックしか売ってなかった。
どちらかではないでしょうか
これでよいと思ってやっているのでしょう。
◆対策
これは建築士のチェックがあれば気が付くことです。
床下の部分で、見るタイミングが難しいですが
最終完成時にでも床下点検口をのぞけばわかります。
2008年04月21日
欠陥住宅事例79
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
先回に続き「手抜き・・PART2」
〜断熱材の厚さ減らし
■今回の事例___________________
・「壁断熱材・・図面の半分の厚さの施工!」
_______________________

写真解説:壁に穴をあけて断熱材の厚さを計測している
写真は硬質ウレタン吹付けの断熱材
鉄筋コンクリート造や最近では木造でもよく見かけます。
吹付けの際に膨らむので厚さをミリ単位で
一定にするのは難しいですが
指示以上の厚さで施工することは常識です。
今回は図面で厚さ15mmのところ7mmくらいで
施工されていました。
故意に薄くしたのか
勘違いしたのか
はわかりません。
今回は完成後、結露がひどく、
私が調査に入ったためにわかったことで
結露がなければ気づかなかったでしょう。
◆対策
断熱材はグラスウールにしても厚さの違いは
一見しただけではわかりにくいです。
施工忘れや隙間など含め
断熱材の検査は重要です。
先回に続き「手抜き・・PART2」
〜断熱材の厚さ減らし
■今回の事例___________________
・「壁断熱材・・図面の半分の厚さの施工!」
_______________________

写真解説:壁に穴をあけて断熱材の厚さを計測している
写真は硬質ウレタン吹付けの断熱材
鉄筋コンクリート造や最近では木造でもよく見かけます。
吹付けの際に膨らむので厚さをミリ単位で
一定にするのは難しいですが
指示以上の厚さで施工することは常識です。
今回は図面で厚さ15mmのところ7mmくらいで
施工されていました。
故意に薄くしたのか
勘違いしたのか
はわかりません。
今回は完成後、結露がひどく、
私が調査に入ったためにわかったことで
結露がなければ気づかなかったでしょう。
◆対策
断熱材はグラスウールにしても厚さの違いは
一見しただけではわかりにくいです。
施工忘れや隙間など含め
断熱材の検査は重要です。
2008年04月16日
欠陥住宅事例78
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
壁に亀裂が出てきた・・原因は「手抜き」
〜壁の沈下
■今回の事例__________________
・「地盤が沈下し、壁が傾いた」
______________________

写真解説:鉄骨造の1階部分コンクリート床の
上に建てた壁が床の沈下が原因
で沈下、亀裂が入った。
なぜ沈下したのか?
盛り土した場合、機械でいくら固めても
土が下がるケースは良くあります。
今回、土の沈下もわずかですがありました。
ただ、一番の原因は
「コンクリートの厚さ不足」と
「鉄筋が入っていない」事でした。
無筋の薄いコンクリート(厚さ7〜8CM)では
壁を支えるには無理があります。
材料を故意に抜いた結果でしょうか?
◆対策
建築の工事は材料もほとんどが業者持ちです。
材料高騰、人件費抑制のしわ寄せで
業者が利益を出すには
時間の節約(短時間で仕事を終わらす)、
材料の節約しかありません。
今週も断熱材が図面の半分の厚さしか
ない現場もあり、どこでも起きる可能性がある
話です。
自分で現場を見に行けるなら
チェックシートでも作って、材料の検査をすれば
良いですが、不可能な場合は監理を重視しましょう。
壁に亀裂が出てきた・・原因は「手抜き」
〜壁の沈下
■今回の事例__________________
・「地盤が沈下し、壁が傾いた」
______________________

写真解説:鉄骨造の1階部分コンクリート床の
上に建てた壁が床の沈下が原因
で沈下、亀裂が入った。
なぜ沈下したのか?
盛り土した場合、機械でいくら固めても
土が下がるケースは良くあります。
今回、土の沈下もわずかですがありました。
ただ、一番の原因は
「コンクリートの厚さ不足」と
「鉄筋が入っていない」事でした。
無筋の薄いコンクリート(厚さ7〜8CM)では
壁を支えるには無理があります。
材料を故意に抜いた結果でしょうか?
◆対策
建築の工事は材料もほとんどが業者持ちです。
材料高騰、人件費抑制のしわ寄せで
業者が利益を出すには
時間の節約(短時間で仕事を終わらす)、
材料の節約しかありません。
今週も断熱材が図面の半分の厚さしか
ない現場もあり、どこでも起きる可能性がある
話です。
自分で現場を見に行けるなら
チェックシートでも作って、材料の検査をすれば
良いですが、不可能な場合は監理を重視しましょう。
2008年04月10日
欠陥住宅事例77
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
こんな仕組みがあったの?
〜確認申請の特例
■今回の事例___________________
・「構造関係規定の審査省略」
_______________________
今回 写真はありません。
建物の外観をお見せすると
どこの建物か特定できる恐れがあり
載せる事ができないです。
最近、木造住宅の耐力壁量が基準法規準をかなり
不足してる現場が3件ほどありました。
昨年、分譲住宅大手の会社でも
何百棟という壁量不足が発覚しニュースに
なっています。
なぜ?建築基準法・・それも重要な構造関係規定が
守れないのか?
確認申請や現場検査はどうなっているのか?
マンション偽装事件のような
耐震偽装なのか・・・??
今回の原因を簡単に説明しますと
木造2階建ての建物は確認申請時に
建築基準法施行令第46条4にある
地震力、風圧力に対する構造検討(通称 壁量計算)
の審査を省略できる。
もちろん審査の省略はできても
基準法は守らなければいけません。
〜つまりは建築士を信用しましょうという事
これをいいことに
全く構造検討しない建築士がいたようです。
壁量だけでなく
平成12年の告示1352号で壁のバランス(釣り合い)、
同1460号で仕口の金物検討
も義務化されましたがこれらも同様です。
先週、壁量不足が発覚した現場の場合、
図面や計算書を見なくても現場を見れば
「明らかに」壁が足らない
建築士なら気付くだろうという現場でした。
しかし、現実は確認検査機関が検査をして
合格を出しています。
どうなっているんでしょうか。
そこで、この検査機関へ電話で質問をしましたが
「すでに終わって処理が済んだもの」
答えることはできませんと
強く、かなり威張って言われてしまいました。
実はこの特例も今年12月
構造設計一級建築士(今年からできます)の
設計監理物件だけに範囲は狭められる予定です。
構造設計一級建築士はビルなどの仕事が主で
木造住宅などはほとんど手掛けないです。
ですからほとんどの現場で審査がされるように
なります。
◆対策
当社で木造住宅の検査をする場合は
必ず、壁量計算書、金物算定など構造図面をもらい
計算のチェックをします。
普通は構造関係の図面は施主に出しませんが
これらの図面をもらいチェックする事でしょう。
ご自身でやった人います。
壁量計算は数字に強い方なら建築士でなくても
理解は簡単です。
こんな仕組みがあったの?
〜確認申請の特例
■今回の事例___________________
・「構造関係規定の審査省略」
_______________________
今回 写真はありません。
建物の外観をお見せすると
どこの建物か特定できる恐れがあり
載せる事ができないです。
最近、木造住宅の耐力壁量が基準法規準をかなり
不足してる現場が3件ほどありました。
昨年、分譲住宅大手の会社でも
何百棟という壁量不足が発覚しニュースに
なっています。
なぜ?建築基準法・・それも重要な構造関係規定が
守れないのか?
確認申請や現場検査はどうなっているのか?
マンション偽装事件のような
耐震偽装なのか・・・??
今回の原因を簡単に説明しますと
木造2階建ての建物は確認申請時に
建築基準法施行令第46条4にある
地震力、風圧力に対する構造検討(通称 壁量計算)
の審査を省略できる。
もちろん審査の省略はできても
基準法は守らなければいけません。
〜つまりは建築士を信用しましょうという事
これをいいことに
全く構造検討しない建築士がいたようです。
壁量だけでなく
平成12年の告示1352号で壁のバランス(釣り合い)、
同1460号で仕口の金物検討
も義務化されましたがこれらも同様です。
先週、壁量不足が発覚した現場の場合、
図面や計算書を見なくても現場を見れば
「明らかに」壁が足らない
建築士なら気付くだろうという現場でした。
しかし、現実は確認検査機関が検査をして
合格を出しています。
どうなっているんでしょうか。
そこで、この検査機関へ電話で質問をしましたが
「すでに終わって処理が済んだもの」
答えることはできませんと
強く、かなり威張って言われてしまいました。
実はこの特例も今年12月
構造設計一級建築士(今年からできます)の
設計監理物件だけに範囲は狭められる予定です。
構造設計一級建築士はビルなどの仕事が主で
木造住宅などはほとんど手掛けないです。
ですからほとんどの現場で審査がされるように
なります。
◆対策
当社で木造住宅の検査をする場合は
必ず、壁量計算書、金物算定など構造図面をもらい
計算のチェックをします。
普通は構造関係の図面は施主に出しませんが
これらの図面をもらいチェックする事でしょう。
ご自身でやった人います。
壁量計算は数字に強い方なら建築士でなくても
理解は簡単です。
2008年04月08日
欠陥住宅事例76
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
誰でも驚き不安になります。
〜地盤の沈下
■今回の事例___________________
・「造成地の沈下」
_______________________

写真解説:造成した地盤が下がり土が陥没した。
造成地で盛土の上に建てられた住宅
埋立ての際、締固め不良のためか
地盤が下がってしまった。
建てる際に地盤調査をして
杭は打ってあったので、
建物自体の沈下は免れているが、
擁壁際などは写真のように大きな
空洞になっている。
現状は土は下がり杭だけで建っているようなもので
地震が来れば杭を横で支えるものはなく
揺れは大きくなるでしょう。
また、地中に埋まっている配管にも
勾配が変わるなどの支障が出てくるでしょう。
地盤沈下の問題はいろいろな所で
起きています。
起き易いのは
やはり、土を埋めたところです。
◆対策
造成地を購入する時は慎重になりましょう。
今回の例でも
家自体が傾いていないので
「地盤保証」は掛けてあるのにおりてきません。
「保険」があるから大丈夫などという
言葉には乗らず。
造成工事の経緯、許可、検査類を詳しく
調べるか、専門家に調べてもらいましょう。
誰でも驚き不安になります。
〜地盤の沈下
■今回の事例___________________
・「造成地の沈下」
_______________________

写真解説:造成した地盤が下がり土が陥没した。
造成地で盛土の上に建てられた住宅
埋立ての際、締固め不良のためか
地盤が下がってしまった。
建てる際に地盤調査をして
杭は打ってあったので、
建物自体の沈下は免れているが、
擁壁際などは写真のように大きな
空洞になっている。
現状は土は下がり杭だけで建っているようなもので
地震が来れば杭を横で支えるものはなく
揺れは大きくなるでしょう。
また、地中に埋まっている配管にも
勾配が変わるなどの支障が出てくるでしょう。
地盤沈下の問題はいろいろな所で
起きています。
起き易いのは
やはり、土を埋めたところです。
◆対策
造成地を購入する時は慎重になりましょう。
今回の例でも
家自体が傾いていないので
「地盤保証」は掛けてあるのにおりてきません。
「保険」があるから大丈夫などという
言葉には乗らず。
造成工事の経緯、許可、検査類を詳しく
調べるか、専門家に調べてもらいましょう。
2008年04月03日
欠陥住宅事例75
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
私も今までで
初めて見ました。
〜基礎を縦に削る。
■今回の事例___________________
・「配管のために基礎を削る」
_______________________

写真解説:配管を床下から床上に通すため
基礎と土台(木部)を削った。
水道管など設備配管が床、壁などを貫通する際、
仕方なく構造体を痛める場合があります。
通常は影響の少ない箇所を最小で施工しますが
写真の例は、基礎を縦に削ってしまった。
配管と構造体・・・どっちが大事?
誰でもわかることですが
現場管理者への相談もなく
配管優先で勝手にやるんでしょう。
基礎を削らなくても配管を移動させれた
はずです。
今回、基礎を削る事で
かぶり厚不足や断面欠損による強度不足、
ひび割れなども考えられる。
もちろん、土台欠損も好ましくありません。
◆対策
配管図など図面を作成し、
事前に設備配管の計画をする。
構造体を痛める場合は必ず
管理者などの承諾を取ることを義務つける。
私も今までで
初めて見ました。
〜基礎を縦に削る。
■今回の事例___________________
・「配管のために基礎を削る」
_______________________

写真解説:配管を床下から床上に通すため
基礎と土台(木部)を削った。
水道管など設備配管が床、壁などを貫通する際、
仕方なく構造体を痛める場合があります。
通常は影響の少ない箇所を最小で施工しますが
写真の例は、基礎を縦に削ってしまった。
配管と構造体・・・どっちが大事?
誰でもわかることですが
現場管理者への相談もなく
配管優先で勝手にやるんでしょう。
基礎を削らなくても配管を移動させれた
はずです。
今回、基礎を削る事で
かぶり厚不足や断面欠損による強度不足、
ひび割れなども考えられる。
もちろん、土台欠損も好ましくありません。
◆対策
配管図など図面を作成し、
事前に設備配管の計画をする。
構造体を痛める場合は必ず
管理者などの承諾を取ることを義務つける。
2008年04月01日
欠陥住宅事例74
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
昨日に続き、連発です。
書ける時に書かないと・・・。
〜金物の位置ズレ。
■今回の事例____________________
・「柱を引っ張るホールダウン金物の横ズレ」
________________________

写真解説:木造住宅のホールダウン金物の横ズレ
ホールダウンやアンカーボルトなど
基礎に埋め込まれる金物
横にズレていれば「良くない」ことは
わかりますが、
横ズレの基準は
なかなか明快なものはありません。
書物をいろいろ読むと書かれている事項は
・基礎外側から4CM以上(かぶりの基準から)
・柱(又は土台)の真ん中1/3内にあること
くらいでしょうか。
施工時、真ん中にきちんと入れると
鉄筋や筋交いに当たり、わざとずらす場合もあり
全て基準内にすることはいい加減な工事
をやっていると無理です。
◆対策
事例71と同じく
位置を良く確認し施工することです。
材料も鉄筋を避けるものなど
も使うと良いです。
□ 鉄筋を避けるアンカーボルト
http://www.tanakakanamono.com/contents/product/ancorbolto/an91ct.html
躯体との兼ね合いもあり
基礎職人だけに任せることはダメです。
最低社内検査は必要な箇所です。
昨日に続き、連発です。
書ける時に書かないと・・・。
〜金物の位置ズレ。
■今回の事例____________________
・「柱を引っ張るホールダウン金物の横ズレ」
________________________

写真解説:木造住宅のホールダウン金物の横ズレ
ホールダウンやアンカーボルトなど
基礎に埋め込まれる金物
横にズレていれば「良くない」ことは
わかりますが、
横ズレの基準は
なかなか明快なものはありません。
書物をいろいろ読むと書かれている事項は
・基礎外側から4CM以上(かぶりの基準から)
・柱(又は土台)の真ん中1/3内にあること
くらいでしょうか。
施工時、真ん中にきちんと入れると
鉄筋や筋交いに当たり、わざとずらす場合もあり
全て基準内にすることはいい加減な工事
をやっていると無理です。
◆対策
事例71と同じく
位置を良く確認し施工することです。
材料も鉄筋を避けるものなど
も使うと良いです。
□ 鉄筋を避けるアンカーボルト
http://www.tanakakanamono.com/contents/product/ancorbolto/an91ct.html
躯体との兼ね合いもあり
基礎職人だけに任せることはダメです。
最低社内検査は必要な箇所です。

