2012年01月03日
2011年12月27日
事例438『隠蔽された シロアリ被害』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
仕事は明日までですが、
午前中、大掃除を済ませました。
今日は天気がいいので、窓ふきも寒くなかったです。
■(1)今回の事例___________
「隠蔽された シロアリ被害」
__________________
◆写真解説
中古住宅検査で発見した床下のシロアリ被害。
売主は不動産業者。
表面だけ綺麗にリフォームし、見えない箇所は隠蔽したようです。
◆内容説明
写真の上の矢印は、床根太の被害。
下の矢印は、蟻道。
床下のことですから、業者も知らなかったかもしれない。
しかし、内部をほとんどリフォームするついでに
床下の確認は容易にできたはずです。
本例のように、不動産業者が中古住宅を買取り、
きれいにリフォームして売るケースが多い。
見た目がきれいな方が、売りやすいし
高く売れるんでしょう。
、
あとで隠れた瑕疵が発覚する事があります。
見た目だけで購入を決めてしまうのは危険です。
◆対策
床下に入ることが出来れば、
本例のようなシロアリ被害を見つけることは容易です。
購入に際し、細部を検査する事が重要です。
====================
■(2)編集後記
昨日は、雪で高速道路が大渋滞。
そのため、電車で移動しましたが、特急の指定席は満席。
気温も低く、大変な日でした。
これだけ寒いと、結露がひどくなると思います。
水蒸気は人の息からも出ます。部屋を締め切って寝ると、
表面温度が低いガラスやサッシ枠で結露しやすい。
結露対策は以下の2つ
・室内の水蒸気量を減らす。
・結露する面の温度を高くする。
その理由は、温度によって空気中に含まれる
水蒸気量が決まっていて、(高いほど多い)
飽和量を超えると水になるからです。
水蒸気量を減らすには、換気(換気扇)、除湿(エアコン、
排湿機能付き換気扇、除湿機)、吸湿(エコカラット、天然木など)。
窓、壁の温度を高めるには、高断熱化や、2重窓などが有効です。
ブログの引越しをしました。
本年度中に完全移転の予定です。
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仕事は明日までですが、
午前中、大掃除を済ませました。
今日は天気がいいので、窓ふきも寒くなかったです。
■(1)今回の事例___________
「隠蔽された シロアリ被害」
__________________
◆写真解説
中古住宅検査で発見した床下のシロアリ被害。
売主は不動産業者。
表面だけ綺麗にリフォームし、見えない箇所は隠蔽したようです。
◆内容説明
写真の上の矢印は、床根太の被害。
下の矢印は、蟻道。
床下のことですから、業者も知らなかったかもしれない。
しかし、内部をほとんどリフォームするついでに
床下の確認は容易にできたはずです。
本例のように、不動産業者が中古住宅を買取り、
きれいにリフォームして売るケースが多い。
見た目がきれいな方が、売りやすいし
高く売れるんでしょう。
、
あとで隠れた瑕疵が発覚する事があります。
見た目だけで購入を決めてしまうのは危険です。
◆対策
床下に入ることが出来れば、
本例のようなシロアリ被害を見つけることは容易です。
購入に際し、細部を検査する事が重要です。
====================
■(2)編集後記
昨日は、雪で高速道路が大渋滞。
そのため、電車で移動しましたが、特急の指定席は満席。
気温も低く、大変な日でした。
これだけ寒いと、結露がひどくなると思います。
水蒸気は人の息からも出ます。部屋を締め切って寝ると、
表面温度が低いガラスやサッシ枠で結露しやすい。
結露対策は以下の2つ
・室内の水蒸気量を減らす。
・結露する面の温度を高くする。
その理由は、温度によって空気中に含まれる
水蒸気量が決まっていて、(高いほど多い)
飽和量を超えると水になるからです。
水蒸気量を減らすには、換気(換気扇)、除湿(エアコン、
排湿機能付き換気扇、除湿機)、吸湿(エコカラット、天然木など)。
窓、壁の温度を高めるには、高断熱化や、2重窓などが有効です。
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2011年12月23日
事例437『鉄筋かぶりなし』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今朝は5時半から仕事しています。
早く帰るつもりが、もう21時半。
明日も難しい検査があるので、
これを書いたら帰る予定です。
■(1)今回の事例___________
「鉄筋かぶりなし」
__________________
◆写真解説
基礎外周部、折り曲げた鉄筋が下に付いている。
かぶりはゼロで、基準法違反です。
◆内容説明
基礎底の形状が、オールフラットのベタ基礎。
外周部を掘り下げないために、
スラブ鉄筋の折り曲げの先端が、
捨てコンに付いている。
折り曲げ方向をかえることで、
是正させました。
◆対策
設計時に配慮すれば、防くことができる。
====================
■(2)編集後記
昭和56年以前に建てられた木造住宅は、
無料で行政の耐震診断を受けられます。
私も7年くらい前、愛知県に検査員登録し、
今でも時々、検査に行きます。
耐震補強に前向きな方は、すでに診断を終えている。
今、受ける人の大半は、市役所から勧められるなど
タダですし、とりあえず受けてみようかという人が多い。
だから、「検査して意味があるのか」とか、
「どうせ検査しても補強する金はない」など
検査に行って、文句ばかり言われることもある。
役所絡みの仕事、
「では検査をやめましょうか」とは言えないので
嫌な気分で業務を遂行することになります。
真剣に取り組む依頼者が減っている中、
税金を使った耐震診断を、今後も続けないといけないのか。
もしかしたら、以下の理由があるように思えます。
当時の建築基準法の耐震基準が弱かった。
その責任として、行政負担で耐震診断を行い、
さらに、補強工事に補助金を出す。
さんざん宣伝しているのに診断を受けない人。
診断を受けて「倒壊する」と結果が出たのに
何も補強工事しない人に対し、
大地震が来て、家が倒壊しても、自己責任だと
行政は突き放す。
次の大地震の発生が、
できるだけ遅いことを祈るしかありません。
ブログの引越しをしました。
本年度中に完全移転の予定です。
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明日も難しい検査があるので、
これを書いたら帰る予定です。
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「鉄筋かぶりなし」
__________________
◆写真解説
基礎外周部、折り曲げた鉄筋が下に付いている。
かぶりはゼロで、基準法違反です。
◆内容説明
基礎底の形状が、オールフラットのベタ基礎。
外周部を掘り下げないために、
スラブ鉄筋の折り曲げの先端が、
捨てコンに付いている。
折り曲げ方向をかえることで、
是正させました。
◆対策
設計時に配慮すれば、防くことができる。
====================
■(2)編集後記
昭和56年以前に建てられた木造住宅は、
無料で行政の耐震診断を受けられます。
私も7年くらい前、愛知県に検査員登録し、
今でも時々、検査に行きます。
耐震補強に前向きな方は、すでに診断を終えている。
今、受ける人の大半は、市役所から勧められるなど
タダですし、とりあえず受けてみようかという人が多い。
だから、「検査して意味があるのか」とか、
「どうせ検査しても補強する金はない」など
検査に行って、文句ばかり言われることもある。
役所絡みの仕事、
「では検査をやめましょうか」とは言えないので
嫌な気分で業務を遂行することになります。
真剣に取り組む依頼者が減っている中、
税金を使った耐震診断を、今後も続けないといけないのか。
もしかしたら、以下の理由があるように思えます。
当時の建築基準法の耐震基準が弱かった。
その責任として、行政負担で耐震診断を行い、
さらに、補強工事に補助金を出す。
さんざん宣伝しているのに診断を受けない人。
診断を受けて「倒壊する」と結果が出たのに
何も補強工事しない人に対し、
大地震が来て、家が倒壊しても、自己責任だと
行政は突き放す。
次の大地震の発生が、
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2011年12月20日
事例436『表面上分からない シロアリ被害』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今日の予定3件は、全て自宅付近の現場。
家から直行予定で、出発前に自宅で書いています。
年末の休みまであと1週間ほど。
明日は、大規模の建物調査があり、
まだまだ気が抜けません。
■(1)今回の事例___________
「表面上分からない シロアリ被害」
__________________
◆写真解説
木造住宅の床束。表面上は分からないが、
内部はシロアリに喰われ空洞化している。
◆内容説明
叩くと軽い音がしたので、マイナスドライバーを刺したら
中が空洞だった。
床下は、換気孔から光が入るため、
光を嫌うシロアリは、表面を喰わないようです。
床下で、シロアリの有無を調べる時は、
木材を叩いてみることも重要です。
◆対策
シロアリ被害を防ぐには、
定期的に検査をして、早期発見すること。
====================
■(2)編集後記
11、12月は、完成現場が多かったです。
忙しくなると、仕上げ工事も雑になる?
実際はそうでもなく、先週あたりは1年を通じ、
きれいに仕上がっている現場が多かったです。
「傷や汚れは、仕方がない」
過去、建築業界では当たり前の考えでした。
今でも、そう思っている人、
実際に口に出して言う人は、未だにいます。
断熱や構造など、建物の性能の向上に伴い、
細部の施工精度も重要になっています。
仕上げをおろそかにする姿勢は、見えない壁内など、
他の部分もきちんとしていない可能性が高く、注意が必要です。
業者の見極め方の一つ、
「完成時、私が傷、汚れを検査する機会はあるか」と聞く。
「ありません」とか
「30分でお願いします」
などの回答は、品質を重要視していない事が分かります。
ブログの引越しをしました。
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家から直行予定で、出発前に自宅で書いています。
年末の休みまであと1週間ほど。
明日は、大規模の建物調査があり、
まだまだ気が抜けません。
■(1)今回の事例___________
「表面上分からない シロアリ被害」
__________________
◆写真解説
木造住宅の床束。表面上は分からないが、
内部はシロアリに喰われ空洞化している。
◆内容説明
叩くと軽い音がしたので、マイナスドライバーを刺したら
中が空洞だった。
床下は、換気孔から光が入るため、
光を嫌うシロアリは、表面を喰わないようです。
床下で、シロアリの有無を調べる時は、
木材を叩いてみることも重要です。
◆対策
シロアリ被害を防ぐには、
定期的に検査をして、早期発見すること。
====================
■(2)編集後記
11、12月は、完成現場が多かったです。
忙しくなると、仕上げ工事も雑になる?
実際はそうでもなく、先週あたりは1年を通じ、
きれいに仕上がっている現場が多かったです。
「傷や汚れは、仕方がない」
過去、建築業界では当たり前の考えでした。
今でも、そう思っている人、
実際に口に出して言う人は、未だにいます。
断熱や構造など、建物の性能の向上に伴い、
細部の施工精度も重要になっています。
仕上げをおろそかにする姿勢は、見えない壁内など、
他の部分もきちんとしていない可能性が高く、注意が必要です。
業者の見極め方の一つ、
「完成時、私が傷、汚れを検査する機会はあるか」と聞く。
「ありません」とか
「30分でお願いします」
などの回答は、品質を重要視していない事が分かります。
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2011年12月16日
事例435『鉄骨造床、溶接金網のジョイント』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
建築士定期講習受講のため、
今日は、一日ビルに閉じこもります。
設計事務所に所属する建築士だけ
受講義務があるのは不公平だと思いながら
これを受けないと、仕事できないので
何とか日にちを空けました。
■(1)今回の事例___________
「鉄骨造床、溶接金網のジョイント」
__________________
◆写真解説
鉄骨造の床、コンクリートを流す前の写真。
溶接金網接合部の重ね不足。
本例の基準は200mm必要。
◆内容説明
床コンクリートの補強、又は、
ひび割れ防止の役割をする部材。
接合部は網目の150mm+50mm=200mm
重ねる必要があるが、130mmしか重ねられていない。
◆対策
継手の基準を、現場監督や、職人が知らないケースが多い。
コンクリートを流し込む前に検査をする。
====================
■(2)編集後記
今週もいくつか、欠陥住宅の指摘に対する反論が来た。
相変わらず、基準法を知らないと思える
デタラメな主張が多い。
悪気はなかったと、言いたいのだろうが、
プロである以上、知らなかったでは済まされない。
また、未だに多い反論が
・確認申請が通っている。
・中間、完了検査に合格している。
欠陥かもしれないが、確認申請や検査がOKなんだから
いいだろうという、責任逃れな回答。
確認申請を行なっている行政、民間の検査機関は
「検査ではない。図面や監理がきちんとしている前提の上、
確認をしているだけ」と表明している。
姉歯マンション偽装事件でも
行政への責任は、ほとんど問われていない。
まして、2階建ての住宅で、構造は審査対象外なら
責任がそこへ行くはずもない。
近年では、長期優良住宅制度ができるなど
住宅の基準も年々変化していく。
建築の基準が新しくなっても、税制改正のように
TVや新聞では取り上げてくれない。
そのため、自ら勉強しない者の知識は、時代遅れになる。
現場検査に行った際に、職人たちに基準の話をしているが
「知らなかった」と言われることが多い。
図面を書く建築士が無知でもダメですが、
職人の無知も、間違った施工を招く原因になる。
このあたりを変えていかないと
欠陥住宅は減らないでしょう。
ブログの引越しをしました。
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■(1)今回の事例___________
「鉄骨造床、溶接金網のジョイント」
__________________
◆写真解説
鉄骨造の床、コンクリートを流す前の写真。
溶接金網接合部の重ね不足。
本例の基準は200mm必要。
◆内容説明
床コンクリートの補強、又は、
ひび割れ防止の役割をする部材。
接合部は網目の150mm+50mm=200mm
重ねる必要があるが、130mmしか重ねられていない。
◆対策
継手の基準を、現場監督や、職人が知らないケースが多い。
コンクリートを流し込む前に検査をする。
====================
■(2)編集後記
今週もいくつか、欠陥住宅の指摘に対する反論が来た。
相変わらず、基準法を知らないと思える
デタラメな主張が多い。
悪気はなかったと、言いたいのだろうが、
プロである以上、知らなかったでは済まされない。
また、未だに多い反論が
・確認申請が通っている。
・中間、完了検査に合格している。
欠陥かもしれないが、確認申請や検査がOKなんだから
いいだろうという、責任逃れな回答。
確認申請を行なっている行政、民間の検査機関は
「検査ではない。図面や監理がきちんとしている前提の上、
確認をしているだけ」と表明している。
姉歯マンション偽装事件でも
行政への責任は、ほとんど問われていない。
まして、2階建ての住宅で、構造は審査対象外なら
責任がそこへ行くはずもない。
近年では、長期優良住宅制度ができるなど
住宅の基準も年々変化していく。
建築の基準が新しくなっても、税制改正のように
TVや新聞では取り上げてくれない。
そのため、自ら勉強しない者の知識は、時代遅れになる。
現場検査に行った際に、職人たちに基準の話をしているが
「知らなかった」と言われることが多い。
図面を書く建築士が無知でもダメですが、
職人の無知も、間違った施工を招く原因になる。
このあたりを変えていかないと
欠陥住宅は減らないでしょう。
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